DIC川村記念美術館の佐倉市での存続を求める署名(私たちの願い)
DIC川村記念美術館の佐倉市での存続を求める署名のお願いに関する趣意書
私たちは、DIC川村記念美術館のこれまでの多大なご貢献と存在に深く感謝いたします。また、今回、DIC株式会社からの休館と運営方法見直しの発表を受け、本会のメンバーに対し、思いを同じにする多くの方からお声をいただいております。
以上のことから、本会としてDIC川村記念美術館の佐倉市での存続を求める立場を表明いたします。
1.文化的価値
DIC川村記念美術館は、20世紀美術を中心に美術史上欠かすことのできない世界的に貴重な作品を数多く所蔵し、古典から現代までの幅広い美術の流れを一望できる場所となっています。さらに、新たな視点による優れた企画展の開催によって、芸術文化の知識や理解をより深める場をご提供いただいてまいりました。
DIC川村記念美術館は、こうした活動を通じて、訪れる人々が身近に芸術に触れる機会を創出し、地域の芸術文化の振興に寄与してきました。
2.市民等の憩いの場の創出
DIC川村記念美術館は、1990年に千葉県佐倉市に開館して以来、訪れる人々に対して芸術文化に触れる機会を提供してきました。さらにDIC川村記念美術館の大きな特色として、四季折々の佐倉の自然と調和した庭園と、そこに溶け込んだ建築があげられ、千葉県の在来の樹木や草花が育ち、野鳥のさえずりや昆虫の姿は、日々の喧騒を忘れさせ、訪れた人々の心を癒します。美術作品、自然、建築の三つの要素が調和したDIC川村記念美術館は、訪れる人々に深い感動を与え、美術展示施設に留まらず地域における市民等の憩いの場として利用されている大変重要な場所です。
3.地域経済への貢献
DIC川村記念美術館は、観光資源としても大変重要な位置にあり、日本のみならず、世界からも多くの観光客を引き寄せる国内屈指の施設として、地域経済にも大きく貢献しています。
このように国内外からの評価も高く、芸術・自然・建築が高いレベルで調和するDIC川村記念美術館は、それ自体がひとつの「作品」であり、移転・閉館といった運営方法の見直しは、佐倉市、千葉県にとってのみならず、我が国の文化芸術の普及・発展にとっても大きな損失となります。
私たちは、DIC川村記念美術館の存在価値を再確認するとともに、佐倉の地での存続を強く願い、関係者の皆さまに再考を求めるため、この署名を行うものです。
令和6年9月5日
DIC川村記念美術館の佐倉市での存続を求める会
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更新日:2024年09月05日