阪神・淡路大震災から30年。森山未來×佐藤江梨子『その街のこども 劇場版』が1月に再上映

メイン画像:©2010NHK

『その街のこども 劇場版』が1月に再上映される。

1995年1月17日未明に発生し、未曾有の被害をもたらした阪神・淡路大震災。発生から15年目にあたる2010年1月17日にNHKで放送された『その街のこども』は阪神・淡路大震災を体験した子どもたちの「今」を描いた作品だ。NHKが制作したドラマとしては初の全国公開となった劇場版には未公開シーンが加わっている。

主演は実際に震災を体験している森山未來と佐藤江梨子。脚本を『エルピス-希望、あるいは災い-』『カーネーション』などの渡辺あや、音楽を大友良英が手がけた。監督は『あまちゃん』の井上剛。スタッフ、宇多丸(RHYMESTER)のコメントも到着した。

上映期間中には上映後トークイベント、舞台挨拶が行なわれる。

スケジュール
兵庫・シネ・リーブル神戸:1月17日(金)~1月23日(木)
[上映後イベント]
1月17日(金):京田光広プロデューサー、松下麻理(神戸フィルムオフィス)
1月18日(土):森山未來、井上剛監督
1月19日(日):大友良英、聞き手:森本アリ(「三田村管打団?」「音遊びの会」)
1月20日(月):永幡由美子(神戸フィルムオフィス元スタッフ)、聞き手:松下麻理(神戸フィルムオフィス)
1月21日(火):慈憲一(灘百選の会)、聞き手:土屋千佳(神戸フィルムオフィス)
1月22日(水):堀之内礼二郎、聞き手:京田光広プロデューサー
1月23日(木):渡辺あや、聞き手:片岡達美(神戸新聞)

大阪・シアターセブン:1月11日(土)~1月17日(金)
[上映後イベント]
1月16日(木):井上剛監督、京田光広プロデューサー

東京・シネマート新宿:1月17日(金)~1月23日(木)
[上映後イベント]
1月18日(土):森山未來、佐藤江梨子、井上剛監督

京都・京都シネマ:1月17日(金)
[上映後イベント]
1月17日(金):井上剛監督

<その他上映劇場>
1月17日(金)
北海道・シアターキノ
宮城・フォーラム仙台
熊本・DENKIKAN
沖縄・桜坂劇場

1月12日(日)
長野・松本シネマセレクト

【森山未來のコメント】
災害の当事者でありながら被災者とは自認しきれず、周縁のものであるという感覚を拭えない。
あれから30年を経て、日本にそのような感覚を持つ人はどれほどいるのでしょうか。
なんにせよ、この映画は火山大国で今を生きるわたしたちの、ひとつの中心の物語なのかもしれません。

【佐藤江梨子のコメント】
『その街のこども』は2009年から2010年に撮影していました。キャストだけでなく、スタッフの多くが関西出身なのもあり。
震災を間近で見て来たスタッフの方々の熱い思いも沢山入ってます。

【井上剛監督のコメント】
『その街のこども』って〈こども〉をタイトルに入れてて良かったなと思います。あの夜のこどもたちの未来を想うだけでなく、あの夜の先に起きた、もっとたくさんのこどもたちがいる〈今〉を、僕らは知っているから。

【渡辺あやのコメント】
15年前、辛い記憶を祈りにかえて、世界に蒔いてみました。
それがどうなったのかを見においで、と呼ばれているのだと信じて私も神戸にまいります。

【宇多丸(RHYMESTER)のコメント】
「互いの荷物を背負い合う」会話劇として、ありふれた光景(団地の一室から漏れる灯りと、人影……!)を奇跡に変えるロードムービーとして、生涯忘れ難い一作です!

【STORY】
1995年1月17日午前5時46分、「街」は一瞬で破壊され、ぼくたちは生き残った。
偶然出会ったふたりの想いが、夜の街にあふれ出す――。

こどもの頃に震災を体験し、いまは東京で暮らす勇治(森山未來)と美夏(佐藤江梨子)。彼らは「追悼のつどい」が行われる前日に神戸で偶然知り合い、震災15年目の朝を迎えるまでの時間を共に過ごすことになる。震災が残した心の傷に向き合うため、今年こそ「追悼のつどい」に参加すると心に決めていた美夏に対し、出張の途中に“なんとなく”神戸に降り立っただけだと言い張る勇治。全く異なる震災体験をしたふたりの間には、大きな溝が広がっているように見えた。しかし、“ある場所”に差し掛かったとき、美夏は勇治が長年抱え込んできた過去を垣間見ることになる。復興を遂げた真夜中の神戸の街を背に、これまで語ることのできなかったふたりの想いが、不器用にあふれ出そうとしていた。



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