『ひゃくえむ。』染谷将太の声が凄すぎた!ネットで驚きの声相次ぐ

NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の天才絵師・喜多川歌麿役も話題沸騰の染谷将太。現在公開中のアニメーション映画『ひゃくえむ。』では松坂桃李と共に「100メートル走」に人生の全てを捧げる青年の声を担当し、その驚異的なハマりぶりにSNSで絶賛の声が相次いでいる。
本作は、陸上競技を題材にした魚豊の漫画を原作に、「100m」という一瞬の輝きに魅せられた二人の青年の壮絶な生きざまを追う物語。生まれながらの俊足・トガシの声を松坂桃李が、努力型の小宮を染谷将太が担当。伝説のアニメ『音楽』の岩井澤健治が監督を務めた。9月19日に封切られ、公開3週目で興行収入3.8億円を突破し、観客動員数は25万人を達成している。映画・ドラマ・アニメのレビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」では4.2(5つ星中)の高評価だ(10月8日時点)。
生まれつき足が速く何不自由のない暮らしを送っていたトガシに対し、家にも学校にも居場所がなく独りぼっちだった転校生の小宮。そんな彼がトガシの「大抵のことは100mを誰よりも速く走れば全部解決する」という一言に触発されて100メートル走にとりつかれ、人生が一変。一方、順風満帆だったトガシは思わぬ試練に見舞われ、二人は驚くほど長きにわたって追いつ追われつの関係を繰り広げていく……。
一見、弱々しく見える小宮だが100メートル走にハマってからは靴が破れるほど練習を重ね、新しい靴も買ってもらえない彼はガムテープで補修。内向的な性格と、並外れた粘り強さを持つ複雑な性格を、染谷がボソボソとした語り口調の中で見事に表現。アニメーション映画における声優の配役に対してはとりわけ観客の反応がシビアになることが通例だが、ネットでは「トガシと小宮の声が松坂桃李さんと染谷将太さんなの大正解」「松坂桃李さんと染谷将太さんの配役天才すぎる」「思ってた以上に上手かった」「イメージ通り」「全然違和感なかった」「キャラにハマってる」と興奮の声が多く寄せられている。また、「エンドロールで見てガチびっくりした」「全然分からないくらい上手かった」など、クレジットを見るまで誰が演じているのか気付かなかったという声も。

染谷と言えば、声優としてこれまで『おおかみこどもの雨と雪』(2012)、『バケモノの子』(2015)、『竜とそばかすの姫』(2021)などの細田守監督作品や新海誠監督の『すずめの戸締まり』(2022)などに参加しており、11月21日より公開される細田監督の新作『果てしなきスカーレット』が待機中。大河ドラマ「べらぼう」に加え、テレ東のドラマ「シナントロープ」が放送中、映画『風のマジム』『ベートーヴェン捏造』が公開中。今後は映画『爆弾』『新解釈・幕末伝』も控えており、いったいいつ休んでいるのかと心配になるほど多忙を極めている。(石川友里恵)