『国宝』が驚異の粘り強さ!吉沢亮は朝ドラがスタート、横浜流星は大河ドラマが佳境

社会現象を巻き起こした映画『国宝』が公開18週で興収158億円を突破し、歴代興収ランキングでは15位に浮上。驚異的な粘り強さを見せ、主演の吉沢亮、共演の横浜流星の今後の動向に注目が集まる(※以下、数字は興行通信社調べ)。
20代が年上世代にオススメしたいエンタメの映画TOP3(ジブラルタ生命調べ)では、「鬼滅の刃」「名探偵コナン」に並んでランクインするなど公開から約4か月を経ても依然、注目度の高い本作。8月21日までの公開77日間で興行収入110.1億円を突破し、『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003・173.5億円)に続き歴代邦画実写第2位に。10月6日に発表された週末映画ランキングでは、週末3日間で動員12万9,900人、興収1億9,400万円を記録し、5位から3位にランクアップ。1位は劇場版『チェンソーマン レゼ篇』、2位は『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』といずれもアニメ作品で、邦画実写ではトップの成績。累計成績は動員1,122万人、興収158億円を突破しており、歴代邦画実写の記録更新も期待される。
国内映画賞のトップバッターとして注目を集めるTAMA映画賞の第17回では、『ルノワール』(早川千絵監督・鈴木唯主演)と共に最優秀作品賞を受賞。主演の吉沢亮が長塚京三と共に最優秀男優賞を受賞。吉沢演じる主人公の少年時代を演じた黒川想矢も最優秀新進男優賞を受賞しており、今年の映画賞を席巻することが予想される。また、第98回米国アカデミー賞では国際長編映画賞部門の日本代表作品に選出され、こちらの動向にも期待が高まる。
映画『国宝』は、吉田修一の同名小説を『悪人』『怒り』などの李相日監督が映画化。吉沢亮が極道の息子として生まれながら稀代の女形となっていく主人公・喜久雄を、横浜流星が喜久雄のライバルとなる御曹司の俊介を演じている。今後の動向に注目が集まる二人だが、吉沢は6年ぶり・2作目の朝ドラ出演となる「ばけばけ」に出演。怪談を愛した小泉セツ(1868~1932)とラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルとした夫婦を描く物語で、吉沢は明治時代の松江の偉人である西田千太郎をモデルとした中学の英語教師・錦織友一(にしこおり・ゆういち)役。同作では英語ゼリフに挑む。
一方、横浜は主演を務めるNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」が佳境に。同作では江戸時代中期、吉原の貸本屋から身を興して書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として名を馳せた版元・蔦屋重三郎を演じており、キセルの吸い方など所作もすっかりなじんでいる。来年は凪良ゆうのベストセラー小説を実写化する主演映画『汝、星のごとく』が待機中。凪良原作の映画『流浪の月』に続いて広瀬すずと共演し、監督はこれまで度々組んできた藤井道人、脚本は、朝ドラ「おかえりモネ」やドラマ「きのう何食べた?」シリーズなどの安達奈緒子と強力な布陣となっている。(石川友里恵)