ADVERTISEMENT

「ばけばけ」板垣李光人、あえて“何も言わない”演出の狙い 制作統括も涙の演技「任せてよかった」

「ばけばけ」板垣李光人が演じる雨清水三之丞
「ばけばけ」板垣李光人が演じる雨清水三之丞 - (c)NHK

 高石あかり(高=はしごだか)が主演を務める連続テレビ小説「ばけばけ」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか ※土曜は1週間の振り返り)で、ヒロインを見守る雨清水家の息子・三之丞(さんのじょう)を演じる俳優の板垣李光人。初登場回となった第6回(6日放送)にあわせて、制作統括を務める橋爪國臣チーフ・プロデューサーと演出の村橋直樹がインタビューに応じ、板垣の起用の狙いや現場での演出のこだわりを語った。

【画像集】美しすぎる…板垣李光人

 連続テレビ小説の第113作「ばけばけ」は、松江の没落士族の娘で、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツがモデルの主人公・松野トキの人生を描くオリジナルストーリー。西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本を舞台に、「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語をフィクションとして描く。

ADVERTISEMENT

 雨清水家は、松江藩で名をはせる上級武士の家で、松野家の親戚にあたる。トキを可愛がる雨清水傳(うしみず・でん)を堤真一、妻の雨清水タエを北川景子が演じており、板垣ふんする三之丞は雨清水家の三男にあたる。

 橋爪は、三之丞役を板垣に託した理由について、自身が制作に参加した大河ドラマ第60作「青天を衝け」(2021)で板垣を起用したことが大きな要因になったと振り返る。

 「あの時代を描く中、雨清水家に関しては他の家族と違う色を出さないといけないと思っていた。その三男ということで、その中に入れる役者さんは本当に少ない。板垣さんは役者としてとても稀有な存在で、あの役を誰かに任せるなら板垣さんしかいないと思った」と橋爪は「青天を衝け」で注目した板垣の起用について説明する。

三之丞は「ばけばけ」の中でも特異なキャラクター - (c)NHK

 「何もない中、自分が期待されてもいないのに何かをやらなければいけない。でも何もやれない。そういうところで板垣さんの力を出せる役だと思ったんです。北川さんと堤さんから生まれた子供として、それを視聴者に納得させる雰囲気を持っているというのも大きかったです」(橋爪)

ADVERTISEMENT

 三之丞についても「少し特異なキャラクター」と述べ、「他のキャラクターは庶民の生活を送っている中で、彼だけ少し違う方向を見ていて、いろいろな生き方をしている」と説明。橋爪は現場で板垣が演じる三之丞を見て、彼にこの役を任せてよかったと思ったと振り返る。「一人だけ違う方向を向いている彼のお芝居を見た時にグッと胸にくるものがあったんです。試写を見ていてもすごく泣けるし、本当に彼に任せてよかったなと思っています」

 村橋も、演出の立場から板垣について言及する。「演技に関しては何も言って(指導して)いない。彼のもともと持っているものが、そのまま役なんです。逆に彼の持っているものを殺さないよう撮影しています。板垣さんは、何か運命を背負っていなければこんな風にならないでしょというくらい特異な存在感を持っている方、それに加えて、人間としての揺れみたいなものも持っている。それ自体がまさに三之丞なんです」

 また、村橋は「大きな時代のうねりの中でのどうしようもなさ、みたいなものと一人で戦わないといけない。時代を変える大きな戦いではなく、雨清水家の中で小さな戦いを強いられている。それを彼が映った瞬間、短い時間の中で、彼がそういう風に見えるという映像にしたい。彼の持っているものをいかに殺さないかだけを考えて演出しています。彼にしか出せない空気があるんです」とも話していた。(取材・文:名鹿祥史)

")),n.services.forEach(function(e,t){var i=$(l[r]).next().children("a.link-"+e.toLowerCase()),a=i.attr("href");i.attr("href",n.urls[t]+"&"+a).removeClass("link-disabled")})}),e.result.length<5&&$(l.slice(e.result.length,5)).each(function(e,t){$(t).parent().remove()})}})});
  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイート
  • シェア
ADVERTISEMENT
  1. 2025年
  2. 10月6日
  3. 「ばけばけ」板垣李光人、あえて“何も言わない”演出の狙い 制作統括も涙の演技「任せてよかった」