「デアデビル:ボーン・アゲイン」“怒り”をアクションに昇華 感情を追求したスタントマンのこだわり

マーベル最新作「デアデビル:ボーン・アゲイン」でスタント・コーディネーターを務めたフィリップ・シルヴェラが、キャラクターの感情を反映したという本作のアクションを振り返った。
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昼は正義の弁護士、夜は自警団ヒーローとして悪を裁くデアデビルことマット・マードック(チャーリー・コックス)の活躍を描いてきた本作。ニューヨークを舞台にした濃密な人間ドラマはもちろん、デアデビルが敵を完膚なきまでに叩きのめすバイオレンスアクションも観客を魅了している。
デアデビルの重厚なアクションを創り上げたフィリップは、キャラクターの動き一つ一つに感情を色濃く反映していると明かす。「この作品は何よりキャラクターの豊かさが素晴らしいんです。スタントをデザインするときはいつも、その瞬間のキャラクターの感情を大切にしています。そして俳優たちはそれに全力を注いでくれるんです。チャーリー・コックスの場合は、デアデビルの生々しい感情や怒りが表現されています」
第1話で親友フォギー(エルデン・ヘンソン)を失ったデアデビルは、「悪人でも命は奪わない」という信念を捻じ曲げるほどの強い怒りで、彼の命を奪ったブルズアイ(ウィルソン・ベセル)をビルから突き落とした。その後、ヒーロー活動を辞めたマットは、弁護士としての正義感とデアデビルとして背負った過去の痛みの間で葛藤し、再びデアデビルとしてシリアルキラー・ミューズと対峙した。フィリップの言葉通り、本作のさまざまな戦闘シーンにおいて、マットの怒りや痛みなどさまざまな感情がアクションに昇華された。

さらにシルヴェラは、宿敵キングピン(ヴィンセント・ドノフリオ)や処刑人パニッシャー(ジョン・バーンサル)の感情もアクションに表れていると強調。「ヴィンセント・ドノフリオは、肉体を使った怒りの発散の仕方を本当によく理解していますし、ジョン・バーンサルの場合は、パニッシャーの痛みを彼の動きから感じることができるんです」とキャスト陣の演技に太鼓判を押した。
「デアデビル:ボーン・アゲイン」は、16日配信の第9話でシーズンフィナーレを迎える。(編集部・倉本拓弥)
「デアデビル:ボーン・アゲイン」ディズニープラスにて独占配信中