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リロ&スティッチ (2025):映画短評

2025年6月6日公開 108分

リロ&スティッチ
(C) 2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

ライター4人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.8

森 直人

21世紀のディズニー・スタンダード

森 直人 評価: ★★★★★ ★★★★★

想像以上の良い実写化。まずハワイのロケ撮影が最高! フルCGのスティッチの自然な馴染ませ方も文句なしだ。基本的なお話の流れは2002年のアニメ映画版にほぼ忠実。時代設定は「今」なのだが、6歳のリロがアナログのレコードプレイヤーでエルヴィス・プレスリーばかり聴いているのもオリジナルと同じなのが嬉しかった。

脚色部分でいうとお姉ちゃんのナニの人物像の厚みが増したのが大きい。シドニー・アグドンの爽やかな好演もばっちり。SF方面ではMCU的な円形のポータル(ワープゲート)での場所移動がナイス。『白雪姫』とは対照的な成功例となったが、実際新しい王者になり得る強いIPをディズニーは持っているってことだ。

この短評にはネタバレを含んでいます
平沢 薫

実写版スティッチのもふもふ感で一点突破

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 宇宙生物スティッチを、実写ならどのようにビジュアル化するか。その視覚化の素晴らしさで一点突破する。中でも見事なのは、体表の毛並みの手触り感。このもふもふ感は、実写版だからこそ。動作はアニメ版を継承しつつ、強い風が吹いてくると、スティッチの大きな耳がどうはためくのかなど、実写世界ならではの細かな演出で、この生き物の愛らしさを描き出す。大きな耳という共通点のせいもあり「マンダロリアン」のグローグーの耳の演出を連想させたりもする。

 監督は『マルセル 靴をはいた小さな貝』のディーン・フライシャー・キャンプ。世界観はかなり違うが、現実には存在しない生物に生命を吹き込む見事な手腕は変わらない。

この短評にはネタバレを含んでいます
猿渡 由紀

リロとスティッチの間にしっかり絆がある

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

みんなが愛したオリジナルの楽しくてかわいらしい魅力を、ばっちりととらえた。ライブアクション、また現代が舞台なので、当然、微妙なアップデートはあちこちにあるが、ラストも含めどれも納得できる。CGアニメーションであるスティッチ(本当に良くできている!)と、当時6歳で映画初出演の子役マイア・ケアロハの間に見事な絆があるのが、成功の最大の理由。彼女に才能があるのはもちろんながら、その裏にある大人たちの努力もあってこそ。彼女以外のキャスティングもとても良く、とりわけプリークリー役のビリー・マグヌッセン、ジャンバ役のザック・ガリフィアナーキスはたっぷり笑わせてくれる。素直に楽しめる家族向け娯楽作。

この短評にはネタバレを含んでいます
斉藤 博昭

期待したものが過不足ない、理想の実写版

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

オリジナルの物語・要素をかなり忠実に再現しつつ、新体験になる「実写化」の見本で、ディズニーとしては『白雪姫』挽回の十分な成果に。アニメから22年。時代変化の描写もさりげなくて感心。
スティッチの「あぶなカワいい」魅力は、後者の「かわいい」をより上回らせた演出で、実写映画としての違和感が極力抑えられ、ナチュラルな感動へとつながっていく。スティッチを探す凸凹コンビも実写による人間化で最高のコメディリリーフとして楽しませる。ハワイの大自然が全編で癒し効果を与えるのは言うまでもない。
アニメ版で個人的に最も印象に残った描写については…別作品ということで納得。どちらか迷ってる人には字幕版をオススメする。

この短評にはネタバレを含んでいます
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