トランスジェンダー漫画家の作品を単行本化へ　自身も当事者　沼津の浅野さん「差別や偏見変えたい」

　沼津市在住の浅野葛（かつら）さん（４１）が、一人出版社「在野社」を設立した。初の刊行物として、トランスジェンダーの漫画家「とらんす少女ちゃん」がインターネット上に発表した漫画作品の単行本化の準備を進めている。浅野さん自身、出生時の性と性自認が一致しないトランスジェンダーの当事者。「トランスジェンダーは身近な存在であると伝えたい」と話す。　（岩崎加奈）

　「在野社」は、「在野研究」を名前の由来とし、有名でなくても真に価値のある活動をしている人や表現に光を当てたい、という思いが込められている。静岡市育ちの浅野さんが、母親が沼津市出身という縁で５月に沼津で設立した。

　初刊行となる「となりのとらんす少...