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文化財レスキュー「求」漫画化 「いしかわ史料ネット」発信に若い力 能登町学芸員 金城大短大部生に活動語る

2024年10月8日 05時05分 (10月8日 10時08分更新)
救出された文化財を手に活動を紹介する寺口学さん=白山市の金城大笠間キャンパスで

救出された文化財を手に活動を紹介する寺口学さん=白山市の金城大笠間キャンパスで

 被災した文化財を救出する「文化財レスキュー」への関心や理解を高めようと、いしかわ歴史資料保全ネットワーク(いしかわ史料ネット)が、県内の学生と協力し、活動を啓発する漫画の制作に取り組んでいる。 (中尾真菜)
 いしかわ史料ネットは能登半島地震を機に今年3月、県内外の学芸員や歴史研究者などで設立。被災地における文化財保護への理解を促し、地域の歴史や文化を示す資料の喪失を防ごうと漫画の制作を企画した。
 漫画はA4判で1話2ページ、全4話を制作する。寺院や民家から貴重な仏像や古文書を救出した実例を基にシナリオを作り、レスキューの意義や活動内容を紹介。金沢学院大芸術学部が1話分、金城大短期大学部美術学科が3話分の絵を担当する。
 金城大笠間キャンパス(白山市笠間町)で2日、同大短期大学部美術学科の学生に向け、講座が開かれた。漫画を描く1年生17人が受講。いしかわ史料ネットのメンバーで能登町教委学芸員の寺口学さんが講師を務め、被災した建物から文化財を救出する様子を、活動の写真を見せながら説明した。「蔵の中にはコウモリやネズミがいて、粉じんが舞うので、マスクが欠かせない」などと活動の苦労も話した。
 美術学科では企画に参加する学生が1話ずつ描き、11月に開くコンテストで採用する3話を決める。金沢学院大が担当する1話と合わせ、12月ごろに、いしかわ史料ネットのホームページ(HP)などで公開する。
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