うちの子供も8歳になりクラスの友達との付き合いもあるようで、宿題のない日は帰宅するなりランドセルを放り投げて「〇〇君と遊んでくる!!」と外に飛び出していくこともしばしば。
それはそれで構わないのですが、遊びに興じるあまり18時を過ぎてもなかなか帰ってこないことがあり心配して公園や友達の家を訪ね歩いたりしたこともあったので、この先行動範囲が広がるといよいよ手に負えなくなるぞ…と思いキッズケータイを導入。
今回購入したのは2017年3月に発売されたドコモの『キッズケータイ F-03J』。キッズケータイも以前は毎年のように新機種が登場していたような記憶がありますが、最近は更新が滞っているらしく現状このF-03Jが最新機種となっています。
本来キッズケータイはドコモ契約での利用を想定して作られているものの、一部機能を除き(後述)ドコモ系のMVNOでも問題なく利用出来ることから今回はIIJmioの回線を利用する前提。そのためドコモショップではなくAmazon.co.jpにて新品の白ロムを入手したのですが価格は1,200円ほどでした。(安っ!!)
最近はSIMフリー機ばかりなのでキャリア端末のパッケージを目にするのは随分とご無沙汰です。
F-03Jにセット可能なSIMカードは「今更」感が半端ないmicroSIM。手元に余っているSIMカードはnanoSIMサイズだったので変換アダプタを介して挿入しておきました。アダプタ、捨てずにとっておいて良かった…。
裏蓋は付属の六角レンチで固定。子供が下手に触らないよう配慮した仕様なのでしょう。これは良い判断だと思う。
充電は側面にあるmicroUSB端子を使用。F-03Jは防水・防塵(IPX5/8、IP6X)対応でこのmicroUSB端子はキャップレス防水仕様となっています。夏場に「どこで泳いできた?」ってくらい汗だくになって帰ってきたりするうちの子供に持たせておいてもなんとか耐えてくれるはず…。
充電を済ませたら電源ON。動作確認もバッチリです。
キッズケータイで出来る事出来ない事は機種によって細かな違いがあるようですが、F-03Jの通話はあらかじめ連絡帳に登録された番号への発信とそれらの番号からの着信に限定されます。このため子供が知らない番号からの電話に応じてトラブルに巻き込まれたりする心配は不要です。
メールはSMSのみで通話と同様連絡帳に登録された人とのやりとりしかできませんが、文章は定型文以外にも自由入力が可能になっています。
ゴニョれば通常のE-Mailも使えなくはないようですが、そこまでやると「なんのためのキッズケータイか?」という話しになるので自制しておきます。
防犯ブザーがついているのも良いですね。これを鳴らすとあらかじめ設定しておいた連絡先に順次発信を行うような設定も可能。試しに私と嫁に通知する設定で子供に1日持たせたところ、このブザー連動の発信が何度もかかってくる(当然ワザとやってる)ので速攻で解除しましたが…苦笑。
MVNO回線で利用するにあたって唯一利用出来ないのが子供の現在位置を把握できる「イマドコサーチ」。とはいえ、小学生にもなると迷子になったとしても通話が出来れば十分に情報のやりとりはできますし、イマドコサーチにGPSをぶん回されなくて済む分電池が長持ちするメリットの方が大きいのではないでしょうか。
F-03Jは他にもスマホやIoTデバイスと連携する機能なども備えているようですが、その辺は機会があればフォローしていきます。
ray-outの『シリコンケース シルキータッチ』を装着
先述の通り、F-03Jは防水・防塵に加えMIL規格に準拠した耐久性も備えているのでそうそう壊れることはないと思いますが、子供に持たせているとどういう雑な扱いをされるか分からないので念のためray-outの衝撃保護ケース『シリコンケース シルキータッチ (RT-KDFJ3C1/Y)』を購入し装着。
ヨドバシカメラにて約800円。1,000円ちょっとで買った本体のケースにこの価格は勿体ない気もしますが致し方ありません。
今時シリコンケースというのに少々不安を感じなくもなかったのですが、F-03J用のケースはこれ以外にほとんど選択肢が存在しないので止む無し。とはいえ、実際装着してみるとフィット感は良好。本体が小型なことに加え上下に伸びたネックストラップと防犯ブザーの紐の存在がズレ防止に役立っているようです。
Amazon.co.jpのレビューを見ていると「滑りやすい」との書き込みがいくつか見られましたが、基本首から下げた運用になると思われるのであまり気にはならないかな。
みおふぉん用プレフィックス番号を自動付与して通話料を節約(ちょっとだけ上級者向け)
2021年9月11日よりIIJmioがプレフィックス番号付与なしでの通話料割引を開始したため、通話定額オプションを利用している場合を除きこちらで紹介しているアプリは不要です。インストール実施済の方は後半に記載したコマンドでアンインストールしておくことを推奨します。
IIJmioの音声通話機能付きSIM「みおふぉん」では発信時に相手の電話番号の先頭に専用のプレフィックス番号「0037-691」をつけることで通話料が50%OFFになる「みおふぉんダイアル」が提供されています。ファミリー割引と併せると最大60%OFFになるので、子供に持たせるF-03Jでもこれを利用出来るようにします。
F-03Jには任意のプレフィックスを自動付与する機能が備わっていないので、真っ当に対処しようとするとプレフィックスを付与した番号をあらかじめ電話帳に登録しておくほかありません。しかし、これだと電話の発信は問題なくともSMS送信時までプレフィックス付きで送ろうとしてエラーになってしまいます。(プレフィックス有と無の両方を登録しておいて「電話はこっち」「メールはこっち」なんてことはさすがに難しいでしょうし。)
そこで役立つのが電話の発信をフックして勝手にみおふぉん用のプレフィックス番号を付与してくれるAndroid用アプリ「mioプレフィックス」。IIJmioが提供する「みおふぉんダイアルアプリ」と違って発信時に都度専用アプリを立ち上げる必要がなく、端末既存のダイアラ(電話アプリ)を活用出来るので制限の多いキッズケータイにもうってつけ。
導入するにはちょっとばかり手間がかかりますが、順を追って作業すればそれほど難しくはありません。
まずはSDK Platform Toolsのページより「SDK Platform-Tools for Windows」をダウンロードして解凍しておきます。
次に「mioプレフィックス」アプリのapkを用意。通常のAndroid端末であればストアアプリから簡単にインストール出来るのですが、F-03Jにはストアアプリが入っていないので別の方法を取る必要があります。apkを再配信しているグレーなサイトからダウンロードするという手もありますが、ウイルスが仕込まれてる可能性が高いのでやめておいた方が吉。一番確実で手っ取り早いのはストアアプリが使える通常のAndroid端末にmioプレフィックスを導入してそれをぶっこ抜く作戦(方法はこの辺りを参照)。apkが用意出来たら「mioprefix.apk」など分かりやすい名前にして先ほど解凍しておいたSDK Platform-Toolsフォルダにでも突っ込んでおきましょう。
次にUSBケーブルを使ってF-03JをPCと接続。[せってい]-[あんしんセット]-[その他]-[高度な設定]-[端末情報]と辿り「ビルド番号」を選んだ状態でセンターキーを7回連続押しすると[高度な設定]の配下に[開発者向けオプション]が追加されるので、先頭のトグルスイッチをONにして開発者モードを有効にし「USBデバッグ」もON。
「USBデバッグを許可しますか?」と聞かれるので「OK」を選択。コマンドプロンプトを開き、SDK Platform-Toolsフォルダのカレントに移動して以下のコマンドを実行するとアプリがインストールされます。
adb install mioprefix.apk
インストールされたアプリは[高度な設定]の一番下に追加されているので、そこから起動してプレフィックスを有効にすれば準備OK。以後、端末を再起動しても当該アプリは勝手に立ち上がってくれるので、何かしら意識する必要もありません。
あとは普通に電話をかけるだけで勝手にプレフィックス番号が付与されるようになります。
上記イメージでは分かりやすいよう「みおふぉんダイアルで発信しています」とのトースト通知を表示させてますが、邪魔ならmioプレフィックスの設定で消すことも可能。また、mioプレフィックスでプレフィックスを付与しても受発信の履歴は登録済の名前で正しく表示されるので子供が混乱する心配もありません。
IIJmioの音声通話機能付きSIMをF-03Jでお使いなら利用しない手はありませんよ!
なお、将来IIJmioから他社回線に乗り換えるなどして「mioプレフィックス」が不要になった際は以下のコマンドでアンインストール可能です。
adb uninstall jp.main.brits.android.mio
電話帳の登録件数が少なければ端末を初期化してしまった方が早いかもしれませんが…ご参考まで。
スクリーンショットの撮り方(2019-10-30)
通常のAndroid端末であれば「電源キー」と「音量DOWNキー」の同時押しでスクリーンショットを撮ることが出来ますがキッズケータイにはそれら専用キーが存在しません。そのような場合でもadbを介することで対応可能です。
adb shell screencap -p /sdcard/DCIM/screen.png
adb pull /sdcard/DCIM/screen.png
adb shell rm /sdcard/DCIM/screen.png
1行目で画面をキャプチャして端末内に保存、2行目でローカルに転送、3行目で端末内の画像を削除といった感じです。
液晶保護フィルム(2021-10-14)
もともと液晶に貼られていた保護用のシートを剥がさず使って貰っていましたが、購入から2年近くが経過してさすがにボロボロになっていたのでちゃんとしたものに貼り替えました。
購入したのはレイ・アウトの『キッズケータイ F-03J 液晶保護フィルム 指紋防止 光沢 (RT-KDFJ3F/A1)』なるPET製のフィルムでAmazon.co.jpで400円ほど。
フィルムサイズが小さいことに加え、剥離シートが中央で分割されていたので大変貼りやすかったです。
Amazon.co.jpを見ていると中国ブランドのガラスフィルムも多数売られていましたが、割れた際に怪我するのでこれらは絶対に避けましょう。
はじめまして。ぜひこの方法でプレフィックスを導入したいと思います。が、
「SDK Platform-Toolsフォルダのカレントに移動して以下のコマンドを実行するとアプリがインストールされます。」
の部分で、SDK Platform-Toolsの何をどのように実行してapkをインストールさせるコマンドを打ち込むのかがイマイチよく分かりません。
よろしければご教示いただけるとありがたいです。
hammerさん
すいません、このところ忙殺されていてコメントの承認&返信が遅くなりました。
「コマンドプロンプト」でカレントに移動&コマンド実行してみてください。