線画をアップロードすると自動着色してくれる人工知能 「PaintsChainer」(ペインツチェイナー)
とっても自然
動かしてもすごい
PaintsChainerのサイトに線画をアップロードして、Colorize(着色)ボタンを押すだけ。
パレットで色指定もできる。自動で仕上げてくれる。
目だけ加工したユーザーさん
こんな仕上げも
風景も
キャラも
写真→白黒に加工→人工知能で着色というプロセス
イラストレーターさんたちのお仕事を変える可能性?
ずっと遊ぶ人
制作者は「たいやま」さん
人気ぶりを喜ぶ
いや、サーバーが大変なことに・・・
大丈夫ですかっ?
えっ
よかった!
こちら「たいやま」さん。人工知能の研究者らが集まる「Preferred Networks」(PFN)のエンジニア米辻泰山さん(29)。
米辻さんはロボットエンジニアで昨年5月にPFNに移った。深層学習(ディープラーニング)を詳しく知ろうと、同社の「Chainer」の勉強を始めた。自動イラスト生成技術に興味があったため、線画の着色にトライしてみることにした。
Chainerは深層学習のフレームワーク。この上で色々なアプリケーションを動かすことができる。ちなみに米辻さん、アニメや漫画は乱読派。最近は「幼女戦記」「ストームダンサー」「オーバーロード」を見たり、読んだりしているそう。
Chainerは一般公開されている。これを使った深層学習を通じて、どうパラメーターを組み合わせたモデルを作り上げるかが腕の見せどころだ。
まずはネット上から60万枚ほどのカラー画像を集めた。それを線画に加工するとデータセットができあがる。このデータセットを元にモデルをつくった。
この最初のモデルに線画を読み込ませてみた。肌色を当てることにはほぼ成功。だが、多様なキャラの髪や服がグレーっぽくなってしまった。こんな風にブログで紹介している。
そこで「元のイラストと、自動着色したイラストの差を見分ける」プログラムをつくった。それとは逆の「見分けられないようにする」プログラムと組み合わせて、深層学習させた。つまり、プログラムは差を見破られないようにがんばり、結果、色つけが上手くなっていく。
色がついた!
さらに解像度を上げたいと思った。そこで、低解像度で全体の配色を決めた上で、それを拡大して微修正する深層学習を加えた。この2ステップで、現在のサイズ(512px)まで拡大できるようになった。
できあがったモデルを1月27日に公開。予想外にアクセスが集中し、サーバーを増強することに。会社も応援し、別の用途に買っていた初期投資が計約500万円する5台のサーバーを快く使わせてもらっている。
「自動着色」は一時Twitterトレンドに。