昨年12月、男2人に自宅に押しかけられたNGT48の山口真帆さんの事件発覚後の運営側の対応が批判を呼んでいる。
それまで体調不良を理由に公演を休んでいた山口さんは、1月8日夜のネット生配信、9日早朝のTwitterで12月に自宅の玄関で男2人に口をふさがれ、その後2人が不起訴処分となっていたと明かした。
9日昼にはNHKが警察への取材を基に報道。事態が明るみに出ることとなった。
10日、NGT48劇場での公演に出演した山口さんは「この度はお騒がせして誠に申し訳ありません」とファンを前に深々と謝罪した。
被害者である山口真帆さんが謝罪をした点については、ネット上でも疑問の声が上がり、NGT48の元キャプテンである北原里英さんが「あなたは謝るべきではありません!謝らないで。悪いことしてないです」と語ったことはBuzzFeed Japanでも報じた。
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NGT48の運営会社であるAKSは、10日の公演後にサイト上で声明を発表した。
声明では「メンバーの1名が、男から道で声をかけられ、山口真帆の自宅は知らないものの、推測出来るような帰宅時間を伝えてしまったことを確認しました」と、山口さんが訴えていたNGTメンバーの関与を認めた。
さらに今後については「全グループメンバーへの防犯ベルの支給、各自宅への巡回等の対策を徹底する」と再犯防止に務めるとしたが、発表後、防犯ベルの効果には疑問の声が相次いだ。
一夜あけ、NGT48と同じ48グループに所属するメンバーやOGから、今回の事態について発言が増えた。
指原莉乃さん「このままで応援してもらおう!というのはおかしい」
HKT48の指原莉乃さんは11日朝にTwitterで今回の山口さんの事件後の運営側の対応について、4つのツイートで問題を指摘した。
まずグループメンバー全員に防犯ベルを配る対策については
防犯ベル、わたしは怖くて震えて、取り出すことさえできないと思う。。わたしは怖くて震えて、取り出すことさえできないと思う。。
と効果に疑問を呈した。
山口さんが謝罪を行ったことについては、次のように語った。
ここまで大きな事件を彼女に謝らせる運営だとは思いたくないし、でも本人発信だとしてもこうなってしまったことを謝らなきゃ!と思って自分を責めているんじゃないかと心配です。そこで謝らなくていいんだよ!と言えるスタッフがいなかったこともどうかと思います
NGT48の運営側には同じ事態を繰り返さないよう、強く求めている。
どうか彼女の気持ちの回復が少しでも早く訪れますように。同じことを繰り返してはいけない。メンバーはこれからも応援してください、としか言えないと思うしそれが気持ち的に絶対に正解だとおもうけど、運営側はそうあってはいけない。現状のままで応援してもらえるわけがないし、そんなこと思っているスタッフはいないと信じたいけど、このままで応援してもらおう!というのはおかしい
きっと強く言いたいメンバーも多いです。でも言いたいことも言えないと思うので、声の大きいわたしが言ってみました。
ワイドナショー出演しますが、こうなる前から事前に出演は決まっていたことだけご報告しておきます。
ファンの皆様のざわつきが1日でも早く解消しますように。
柏木由紀さん「早い段階で何も出来なかった自分が本当に情けなくて」
NGT48とAKB48を兼任し、48グループの最年長メンバーとなる柏木由紀さんは、山口さんが出演したステージに一緒に立った。
公演後の11日早朝にTwitterを投稿し、今回の事件について初めて心境を語った。
NGT48から発表がありました。
皆様には公式に説明をすると聞いていたので、その時をひたすら待っていました。いろんな確認をして、私の言葉をお伝えするのが今になってしまいました。本当にごめんなさい。
同じグループのメンバーとして先輩として、早い段階で何も出来なかった自分が本当に情けなくて、メンバーのみんなにもファンの皆様にもただただ申し訳ない気持ちでいっぱいです。ステージに立って頑張ろうとするメンバー全員の側にいることが今の自分にできる精一杯でした。本当にごめんなさい。
ファンの皆さんに安心していただける言葉が今は思うように浮かばず、、皆さんにご心配をおかけしてしまっていることも本当に申し訳ないです。。
今日、劇場で温かい声援を送ってくださったファンの皆様や、心配してくださっているファンの皆様に本当に支えられています。
私が言える立場ではないのも分かっていますし、言葉もふさわしくないかもしれませんが、そんな皆様に恩返しできるようなグループになるよう、私にできることを一生懸命やらせていただきたいです。
今はこのような言葉しか伝えられずに本当にごめんなさい。。
NGT48を、どうかこれからもよろしくお願いします。
元NGT48大滝友梨亜さん「何もしてあげられなくて本当にごめんね」
元NGT48のメンバーで、山口真帆さんと同じ1期メンバーの大滝友梨亜さんは10日のTwitterで、「この事件がニュースに出る前の日に連絡が来て『たすけて』と言われました」と山口さんから事前にSOSがあったと明かした。
「何もしてあげられなくて
本当にごめんね。
私は今からでも遅くないなら
あなたを全力で守ります」と山口さんについて語った大滝さん。
謝罪については「頭をさげるのはあなたじゃないよ」とつづっている。
元AKB48増田有華さん「反省してないから、他人事だから、同じことが繰り返される」
元AKB48の増田有華さんも11日、Twitterで今回の事件について語った。
「私も家に入られて事件になったことがあった」と以前、山口さんと似た危険な目に遭っていたと明かした増田さんは、運営側の対応の不備を指摘した。
防犯ベルを配ることについては「防犯の範疇にない時に防犯ベルは取り出せないと思いますー。襲われてからじゃ遅いんや。いつの時代や」とツイート。
さらにTwitterに以下のメモを貼り付けて、厳しい言葉で運営側の改善を求めた。
部外者がすみません。でも私も家に入られて事件になったことがあったから、なんだか他人事に思えなくて、呟いてみます。
反省してないから、他人事だから、同じことが繰り返されるんだと思う。
騒ぎになってしまったし、取り敢えず表立って謝っとくかってそんなのメンバーやファンの皆さんをバカにしてる。みんな馬鹿じゃないから分かるよねぇ。本音か嘘か、なんて。
命を預かってる事を忘れないでほしいですね。これだけ大所帯なんだから、尚更。
一方、心配するファンに対しては、元アイドルとして「ファンの方の言葉にする事でしか支えてあげられなくてもどかしいですとの声をたくさん見かけます。伝えたいその子には、ちゃんと伝わってると思いますよ」と語り「再発しないように、防犯ベルとかそう言うのではなく、ちゃんと向き合ってほしいです」とNGT48を支える関係者に反省を求めた。
11日朝には各ワイドショーでも、NGT48の話題を取り上げた。
日本テレビ系「スッキリ」のMCを務める加藤浩次さんは
「防犯ベルと巡回といっても、こういった(帰宅時間をファンに漏らす)メンバーが中にいたら、そんなものを持たしても関係なくなる。もともとやんなきゃいけないのは、こういったメンバーがいなくなることじゃないですか」
と問題の根本が解決できていないと指摘した。