セサミストリートジャパンの公式Twitterアカウント(@sesamejapan)が12月15日、ピンクの服を着たクッキーモンスターの写真を投稿したところ、7千を超える「いいね」が集まりました。
「僕、本当にピンクが似合う!」
青い毛並みが特徴で、あまりピンク色のイメージがないクッキーモンスター。
見慣れない姿にリプライ欄では、「何を着ても似合うよ!」「天才的に可愛い!」など、好意的な声が寄せられています。
その一方で、「クッキーモンスターの一人称が僕なのが意外」という声も。
「ピンクは女の子の色、青は男の子の色」などと、ジェンダーに対する固定概念に基づいて、色分けがなされた環境で過ごす子どもたちも少なくない中、今回の投稿は「それぞれが着たい色の服と着ていい」というメッセージを伝えていると言えます。
多様性とインクルージョン
「セサミストリートジャパン」は、「セサミストリート」などの教育メディアを制作するアメリカの非営利団体、「セサミワークショップ」の日本法人。
セサミワークショップでは、「世界中の子どもたちがかしこく、たくましく、やさしく育つよう支援する」という理念を掲げ、160を超える国と地域で、その地域のニーズや文化にあったコンテンツを発信しています。
セサミストリートジャパンの公式ウェブサイトには、「多様性とインクルージョン」という項目が設けられており、人種や文化、生まれ育ったバックグラウンドなどごとに、様々なマイノリティに焦点を当てた動画を観ることが出来ます。
時代とともに新たに登場したキャラクターたちも紹介され、黒人の子や自閉症の子、薬物依存症の家族を持つキャラクターなど、様々なアイデンティティを持つ登場人物がいることが分かります。
さらに今年11月には、セサミストリートから、韓国系アメリカ人の「ジヨン」がアジア系アメリカ人として初めて、登場することも発表されました。
「ジヨン」が公式に発表されたのは、「#SeeUsComingTogether」のキャンペーンに合わせてのこと。
「セサミストリート」の公式Instagramでは、こう紹介されています。
私たちは「#SeeUsComingTogether」を発表できたことを、誇りに思います。様々な世界で活躍する人々とともに、アジアや太平洋諸島にルーツを持つ人々のアイデンティティやパワーを称えるイベントです。
セサミストリートの仲間たちとともに、新たな住民である韓国系アメリカ人の7歳の少女「ジヨン」を、一緒にお迎えしましょう!
このイベントには、テニスの大坂なおみ選手も参加しています。
様々なキャラクターによって、物語が構成されているセサミストリート。
それぞれの持つバックグラウンドを活かして、子どもたちに「多様性」を問いかけています。