希望の党は10月3日、第一次公認候補者を発表した。民進党から合流組は100人超に上った。
代表を務める小池百合子・東京都知事の立候補はありえるのか。本人は出馬を否定しているが、ギリギリまで憶測が飛び交っている。
東京の選挙区は1区から25区まである。希望の党の公認リストによると、このうち、2つの選挙区を除いて、希望の党は候補者を立てている。
かつて小池氏が立候補していた東京10区は、「希望の党」立ち上げ議員の一人、若狭勝氏の名前がある。
空白区から小池さんが出馬する可能性は?
希望の党の候補者の名前がない2つの空白区は、東京12区と13区。
東京12区は公明党の大御所、太田昭宏さんの地盤だ。
10月2日には、安倍晋三首相と公明党の山口那津男代表が街頭演説で並び立った選挙区でもある。
東京13区は自民党の鴨下一郎都連会長が当選を重ねる選挙区だ。鴨下氏は、小池氏とのパイプがあるとされる。
事前に小池氏が出るのでは、と噂が飛び交っていた東京1区にも候補者の名前があった。
これは小池氏が本当に出馬しないということなのか。
この日の記者会見では、なぜ12区と13区が空いているのかーーと質問がでた。
若狭氏の回答。
「小池代表がでるかどうかは、小池氏も否定している。それで判断してほしい」
ーー公明党の候補者が出ている選挙区には立てていないのはなぜか?
「総合的に考えて調整をしている。公明党の候補者が出馬している選挙区に、希望の党が候補者を立てることは可能性としては少ない」
ーー13区は小池知事に近いとされる鴨下さんの選挙区だが、そういうことを考慮したのか?
ここでマイクは元民進党の細野豪志氏に。
「東京に限らず、すべての選挙区に言えるが、総合的に政党としての戦略をもって、個別に判断している」
ーー小池さんが出るとしたら、東京都外の選挙区になるのか?
「小池代表が出るか出ないかという判断は、代表ご自身の判断ということに尽きます」(細野氏)
希望の党政権が誕生したら総理はだれに?
立憲民主党を立ち上げた枝野幸男氏の地盤、埼玉5区には弁護士の男性(新人)をぶつけることも明らかになった。
小池氏が目指す、と明言している政権交代。希望の党は首班指名をどうするかについても質問が出た。
若狭氏の回答はこうだ。
「選挙の結果をみて、総合的観点に考える」
細野氏の弁ーー。
「単独過半数は相当困難なのが現実。その後の政治状況はいろんな可能性がある。首班指名は総合的に考える状況を作るべく努力をする」
結局、希望の党が政権をとった場合、誰が総理になるのか。この日も明かすことはなかった。