日米両国で20万人以上が命を落とし、住民の4分の1が犠牲となったとされる太平洋戦争・沖縄戦。
その組織的戦闘が終結した1945年6月23日から、73年となった。
琉球新報とYahoo!ニュースが共同制作した動画「3分で知る沖縄戦」では、当時の貴重な映像や生存者の証言などを交えながら、苛烈を極めた地上戦の様子を解説している。
動画で説明されている、沖縄戦に関する「5つの数字」を紹介する。
1. 1945年3月、54万人の連合軍が沖縄に侵攻
アメリカ軍を中心とした連合軍は1945年3月、54万人の勢力で沖縄に侵攻した。
慶良間諸島を占拠したのち、4月1日に沖縄本島に上陸。内陸部で待ち構えていた日本軍と激しい戦闘を繰り広げた。
2. 「鉄血勤皇隊」として動員された男子中学生の半数が戦死
沖縄戦では、男子中学生も陸軍兵士として動員され、「鉄血勤皇隊」と呼ばれた彼らの半数が戦死した。
当時中学3年生だった石川榮喜さんは、目の前で同級生が次々に命を落とした様子を目の当たりにした。
「自分のはらわたを抱えながら、呻きながら亡くなっていきました」と話す。
3. 日本軍特攻機の3千人が戦死
沖縄戦では日本軍による特攻が大規模に展開され、特攻機の搭乗員約3千人が死亡した。
多くは若者たちで、同世代の米兵たちにも大きな被害が出た。
4. 伊江島では、6日間で住民の半数が命を落とした
沖縄本島北部の伊江島では、4月16日から6日間続いた戦闘で住民5千人の約半数が亡くなった。
軍と住民が一体となり、幼い少女たちも武器を手にしたという。
5. 住民の4分の1が犠牲になったとされる
戦前、戦後の住民記録を比較した場合、住民の4人に1人、計9万4千人が犠牲になったとされる。
ただし、住民記録自体が戦火で焼失した可能性もあり、最大死者数を15万人と推計する説もある。