フランスの大統領に選ばれることが確実となったエマニュエル・マクロン氏。1977年12月生まれの39歳。
フランス北部アミアンで、医師の両親の長男として生まれた。弟と妹も医学の道を進んだ。マクロン氏は大学で哲学を専攻し、ヘーゲルやマキャベリを研究している。パリ政治学院、国立行政学院(ENA)へ進んだ超エリート。
2014年、36歳で経済相に抜擢され、規制緩和を進めた。
2016年4月、政治運動「アン・マルシュ!(前進)」を立ち上げ。
2016年8月に経財相を辞任。大統領選出馬が噂される中、ようやく立候補を公表したのは11月だった。
当初は本命視されていなかった。だが、保守派共和党のフィヨン候補(左)は金銭スキャンダルに沈んだ。高い失業率や相次ぐテロで社会党アモン候補(左から2人目)の人気は伸び悩んだ。そんな中、マクロン氏は急速に支持を広げた。
5月7日の決戦投票。マクロン氏は、国民戦線のルペン候補を大差で破った。
マクロン氏は、高校時代の教諭だった妻ブリジット・トロニュー氏(64歳)との大恋愛でも知られる。マクロン氏は当時15歳。トロニュー氏は既婚者で、3人の子の母親だった。(長女は同級生)
「我々を倒そうとする分断に対して、全力で戦う」と勝利宣言した。