沖縄県で2月24日に実施される、米海兵隊普天間基地の辺野古移設をめぐる県民投票をめぐり、埋め立てに「賛成」を呼びかける偽アカウントがTwitterに出現した。
地元紙が報道すると削除されたこのアカウントは、県政与党や企業でつくる「新基地建設反対県民投票連絡会」が県民投票で「反対」に投票するよう呼びかけるアカウントを模したもの。
「連絡会」のアカウント名が「@wemakeokinawa」(私たちが沖縄をつくる)だが、偽アカウントのほうは「連絡会議」を名乗っており、「@weloseokinawa」(私たちが沖縄を失う)で、アイコンはまったく同じもの、プロフィールの文章もほとんど同じだった。
さらに朝鮮総連へのリンクが貼られているほか、「ウイグル人の男性に銃を突きつける中国人」としてネット上でシェアされている画像とともに、以下のように呼びかけていた。
県民投票連絡会議の公式アカウントです。
沖縄の未来はわたしたち県民で決める。
県民投票では「賛成に◯」で県民の民意を示していきましょう。
フォローをよろしくお願いします。
そのほか、「おやおや。 県民投票は沖縄メディアの広告費稼ぎのためのイベントなんですかね?」ともツイートしたり、「沖縄のヘイワ活動家≒北朝鮮シンパの韓国人活動家」などとするツイートをリツイートしたりしている。
アカウントは削除されたが…
このアカウントについては、沖縄タイムスが1月31日に報道。その後、アカウントは削除された。
Googleに残ったキャッシュによると、アカウントの登録は2018年5月となっており、県民投票を機にアカウントの名前やアイコンを変えて運用していた可能性がある。
県民投票条例第12条によると、県民投票に関する投票運動は自由に行える。賛成運動、反対運動ともに制限はない。
連絡会のアカウントは今回の件に関して、「怒っています」とツイートしている。
昨年の沖縄県知事選をめぐっては、玉城デニー氏を批判する「沖縄知事選サイト」が複数出現。
「沖縄県知事選挙2018」などという選挙に関する公的サイトのような名称で、動画などをアップロードしていたが、サイトや関連アカウントは選挙後までにすべて削除されている。