「東尋坊、ポケモンGOやってる人多すぎwww」「ヤバい!初めて見るポケモンめっちゃ出てくるんだけど!」
福井県の観光地・東尋坊。岩肌が海にせり出した景観が美しい名所だが、その断崖絶壁が自殺の名所として取り上げられることも多い。

そんな東尋坊が今、「ポケモンGO」でレアポケモンが多く出るスポットとして話題を集めている。
リリースから2カ月経つが、県内外からポケモン目当ての訪問者は耐えない。“ポケモントレーナー”が昼夜問わず歩いていることが、自殺防止にもつながっているようだ。
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地元の若者がとびだしてきた!
10年以上にわたり自殺防止パトロールを行っているNPO「心に響く文集・編集局」の茂幸雄さんは「ポケモンGO」効果を肌で感じている一人だ。
「毎年、8月は4〜5人ほど保護していますが、今年はゼロでした。12年やってきてこんなことは初めて」
「場所の雰囲気も明らかに変わりました。常に人がいることは確実に抑止力になっていると思います」
最初に“異変”に気づいたのは、アプリリリース日の7月22日だった。普段は人影の少ない平日の東尋坊に数人の若者の姿があったことに驚いたという。
数日経っても人は減らず、むしろ徐々に増えていく。スマホを持つ彼らに声をかけると「ポケモンを取りにきた」という答えが。
SNSや口コミでじわじわと噂は広がり、大々的なPRをせずとも訪問者は増えていった。
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これまで東尋坊の訪問者の8〜9割は県外からだったが、ポケモンGOの登場で何度も訪れる地元の人が増えた。
リリース当初は高校生、大学生の若者が目についていたが、最近は40〜50代の夫婦も目立つという。仕事帰りのサラリーマンなど、日没後に訪れる人も少なくない。
茂さんは季節を問わず、東尋坊の周辺をパトロールし、自殺を考えているように見える人に声をかける活動を行ってきた。しかし今、岩場に向かうまでの広場や遊歩道は、時間を問わずポケモンGOのプレイヤーで埋まっている。
人の目がある場所では当然思い切った行動はしにくく、確実に防止につながっている手応えがあるという。「あっちに○○(ポケモンの名前)がいますよ」など、集う人々のあいだでコミュニケーションも生まれているという。
「友達と連れ立って来たのかな? と声をかけたら初対面同士の2人だったことも。まったく知らない人同士でも楽しそうに会話をしているのに驚きます」
「このような活動をしている身としては、ポケモンを求めて人が来てくれることはあらゆる意味で大歓迎。できるだけ長く盛り上がりが続いてほしい」
「観光客の増加によるゴミの問題、売り上げにどうつなげるかなど、迎える側の言い分は些細なこと」
9月に入って保護した人は4人。これまでの保護のプロセスと違ったのは、彼らが岩場で発見されたのではなく、NPOが運営し、相談を受け付けている喫茶店に自らやってきたことだった。
「静かな場所で最後の時を、と思って訪れても、こんなにたくさん人がいてにぎやかだとね……。海の側まで行っても、何かしら思いとどまってくれるのではないでしょうか。みなさん一人ひとりの存在が自殺を防ぐゲートキーパーになっている」
東尋坊での年間自殺者数は31人(1999年)をピークに減少傾向にあり、2014年は7人、2015年は12人となっている。
茂さんは2016年は1ケタに戻ると見込んでいるが、要因の1つとしてポケモンGO効果は大きいという。
観光協会はどう考える?
東尋坊観光協会の小南正一会長もBuzzFeed Newsの取材に対し、「数は把握していないが、リリース後、観光客は明らかに増えている」と実感を話す。
トレーナーたちはポケモンに遭遇すべくやって来るため、ぐるっと一通り見て回って帰る……のではなく、しばらくとどまり、のんびりと過ごす人が多いのがこれまでとの大きな違いだ。
夏の暑さと日差しに負けずにやってくる来訪者に向け、8月のお盆明けには、広場に休憩用のテントを設置した。
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東尋坊にはゴミ箱が設けられておらず、近隣住民からはポイ捨てなどを懸念する声もある。
観光協会としては「ゴミだけでなく、安全をどう守るかなどの課題もあるにはあるが、観光客の増加は基本的にはプラスに捉えている」という。
「どんな目的であれ、たくさんの人に来ていただけるのは観光地としてありがたいこと」
開発元はどう見る
ポケモンGOを開発・運営するNianticは、東尋坊で起こっている変化についてこう答える。
「人々が外に出ることで社会にとってよいことが起きており、大変うれしく思っています」
ネット上の反応を見ると、東尋坊での成果を踏まえ、他の地域でも自殺防止施策として応用可能なのでは? という意見もある。今後、自治体と連携した展開は考えられるのだろうか。
「個別の案件についてはお答えできませんが、なるべく多くの皆様がポケモンGOを楽しめるよう、よりよい影響が社会に起きるよう、自治体とは連携していきたいと思っています。具体的な施策についてはこれから検討していきます」