『まじょのメルとひかるスープ』
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【児童書】『まじょのメルとひかるスープ』たなか鮎子作
[レビュアー] 産経新聞社
町はずれの古い屋敷に一人で住む小さな魔女、メル。魔法では失敗ばかりだが、生き物や草花の声が聞けてメルのまわりはいつもにぎやかだ。ある日、フクロウから町でおまつりがあると聞き、ワクワクしながら出かける。途中で元気のない男の子、ピムと出会ったメルは魔法で元気づけようとしてまた失敗するが、そこから2人の冒険がはじまる。
物語の題材となっている野菜たっぷりのスープが、心も体も温めてくれそう。野菜が苦手な子供たちもきっと気になるはずだ。パリ在住の作者が色の組み合わせにこだわった、ファンタスティックで楽しい絵も目を引く。(小学館・1870円)