僕が僕であること(仮)

ウルトラマンが大好きな9歳の息子とのウルトラ備忘録です。

電光超人の時代から―― / 「グリッドマンワールドin大阪・アベノラクバス」に行ってきました

 

 大阪・アベノラクバスで開催中の「グリッドマンワールド」に行ってきました。

 

m-78.jp

 

 「君の熱い思いが、大阪に、ヒーローを呼んだ」

 

 『電光超人グリッドマン』に倣った熱いキャッチコピー。東京での開催時に僕が「グリッドマンワールド、頼むから関西にも来てくれ〜」とTwitterでラブコールしまくったのが効いたようです(笑)。こんなに早いスパンで本当に来てくれるとは……!

 

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 3月に公開された『グリッドマン ユニバース』のヒットは記憶に新しいところですが、会場はおそらくアニメの「SSSS.シリーズ」からまさしく「グリッドマンワールド」に入ってきたのであろう若いファンを中心にかなりの賑わいを見せていました。

 僕はアニメももちろん好きですが、「グリッドマン」という単語から最初に連想するのはやはり30年前の実写のほうなので、思わぬ盛況ぶりに心の中で「いや、でも言うて『グリッドマン』よ?」という疑念がどうしても消えないまま……。でも、時代は変わったんですね。「グリッドマン大好き!」と声高に叫んでも、今までみたいに「え、なにそれ?」とは言われない理想郷みたいな世界がそこにはあって。リアルタイム世代にとっては至福の空間でした。

 展示の写真を大量に撮ったので、僕の思い出話と共にここに残しておきます。さあ君も一緒に、アクセースフラーシュッ!

 

 

 

 

「夢のヒーロー」がそこに

 まずは新旧グリッドマンのスーツから。もうエモいっすねこの時点で。

 アニメ版のピカピカのスーツもかっこいいけど、やっぱり気付いたらこっちのグリッドマンのスーツばっかり撮っちゃってましたね。30年経った今見ても古さを感じさせないデザインです。

 「30年前のスーツがよくこんなに綺麗な状態で残っているなあ」と感心しつつも、近くで見るとその痛み具合はなかなかのものでした。プロテクター周りのひび割れには貫禄すら感じてしまいましたねえ。

 おぉ…このアクセプターに子供の頃どれほど憧れたことか……。

 僕が昔持ってた食玩のやつ、どこ行ったっけなあ。今見たいに気の利いた時代じゃないんで、安い食玩だから全然本物と似てなくってね。本体が黒で、羽がシルバーだったかな。子供心に「直人が持ってるやつと違くね?」と思ったものです。でも「アクセスフラーシュ!」ってテレビの前でマジでやってましたよ。30年越しに本物を目の当たりにできるとは。感激でした。

『SSSS.GRIDMAN』の世界

 こちらは『SSSS.GRIDMAN』より新条アカネの部屋を再現したコーナー。このゴミ袋の量は確かに「えぇ……」ってなるけど、机の上は僕の部屋よりも全然片付いてます(笑)。

 例のカッターナイフ。

 着ぐるみの展示。左からグリッドナイト、アンチ、ナナシB。

 アンチくんは近くで見るとより禍々しくて存在感がありました。そして当然のように実写のスーツが存在しているという事実。アニメ放送当時の盛り上がりっぷりを思い出します。

 存在自体がファニーなナナシBの着ぐるみ。この子が東京から大阪に運ばれてきてこうして展示されてるの冷静に考えておかしいでしょ……。

 

 

 

間近で感じる「特撮の醍醐味」

 物販コーナーへと続く最後の展示。

 アレクシスの圧もなかなかでしたが、やっぱりサンダーグリッドマンとキンググリッドマンの実物には思わず「おぉ〜!」と声を上げてしまいました。いや〜、かっこ良すぎるだろ君たち!

 僕はどちらかと言うと「キング派」ですが、当時同じ団地に住んでいた子に「サンダー派」がいまして、またその子がグリッドマン以外にもおもちゃをいーっぱい持ってましてねえ。その子の家に行くたびに、僕が一生かかっても手の届かないであろう(と、悟っていた)「超神合体DXサンダーグリッドマン」を触らせてもらえるのが本当に楽しみでした。

 ちなみに僕はDXではない、少しランクダウンしたキンググリッドマンのおもちゃを持っていて、あれはあれでちゃんとダイナドラゴンにも変形したし、結構遊び倒した記憶があります。

 ダイナドラゴンもほんと、好きだったなー。当時は『ジュラシック・パーク』の影響もあって恐竜ブームでして、そこにこのメカ要素を追加した男の子の好きをてんこ盛りにしたようなアシストウエポンが出てきたもんだから、テレビの前で狂喜乱舞したもんです。

 ダイナドラゴンの爪をアップで。よーく見るとかなりボロボロ。

 

 Twitterにも書いたんですが、サンダーやキングと同様にダイナドラゴンも細かいモールドの部分なんかは立体ではなく上から印刷物を貼り付けたような処理になっていて驚きました。

 まあ、端的に言ってしまうと着ぐるみの作りとしては「ショボい」わけですが、本編でそのショボさを一切感じさせていないのが凄いなあ、と。子供の頃から今の今まで、僕はダイナドラゴン、サンダーグリッドマン、キンググリッドマンの3体がまさかこういう簡素な作りの着ぐるみだったとは全く思っていませんでしたから。なんなら「やっぱ円谷の作る着ぐるみは一味違うぜ」くらいに思ってた。

 いや、こういうのも特撮の醍醐味だと思うんですよね、「騙されたぜ、ちくしょー」っていう。こうやって30年も経ってから種明かしされる経験って、他じゃなかなかできないでしょ?ああ、いい嘘つかれてたなーって。実物を見て、なんだか見ちゃいけないようなものまで見てしまったような気がして、ますます『電光超人グリッドマン』という作品に愛着がわきましたよ。

 

 最後は物販コーナー。今はアニメのサウンドトラックがLPで売られる時代なんですね……この大きさのジャケットのためだけに買いたさがある。

 「行ってきましたー」ツイート用の1枚をパシャリ。

 いやはや、最初から最後まで素晴らしい展示でした。わざわざ大阪まで来てくれてありがとう、グリッドマン。

 

 実は撮影禁止エリアだったので紹介できなかったんですが、『グリッドマン ユニバース』に隠された「『電光超人グリッドマン』39話分の小ネタ」の展示もあったりしました。自力では20個くらいしか見つけられなくて「くっそー」とか思ってたんですけどね、実際に答え見たら「いや分かるわけないわ」ってすぐに諦めがつきました(笑)。

 「グリッドマンワールドin大阪・アベノラクバス」は今月の25日(日)まで開催中とのこと。お近くの方は是非に。

 

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