カメラや望遠鏡を使うとき、対物レンズの焦点距離が長いほど被写体を拡大できる理由の雰囲気をみてみます。
※詳しい理屈はレンズの本に載っています。
参考書籍
焦点距離の短いレンズで被写体を見た場合
単純に1枚のレンズで考えてみます。
焦点距離の短いレンズで被写体を見た場合、例えば下図のような雰囲気になります。
ちょうど被写体の人の頭から足までギリギリ写るくらいだったすると、カメラのセンサーなどには被写体の人の全身の像が結ばれます。
焦点距離の長いレンズで被写体を見た場合
上の例と被写体が同じで、被写体からカメラのレンズの距離も同じで、カメラのセンサーなどのサイズも同じで、レンズの焦点距離だけ長いものに変えてみると下図のような雰囲気になります。
写る範囲が狭くなり、先ほどよりは狭い範囲が先ほどと同じサイズのカメラのセンサーなどに結像するので、結果的にセンサー上の像は先ほどより大きくなります。
焦点距離が長い方が拡大できることが雰囲気で分かる
以上のように、理想的なレンズを通る光の道筋を図に描いてみた限りでは、被写体からカメラのレンズの距離が同じで、カメラのセンサーなどのサイズも同じで、レンズの焦点距離だけ変更した場合のそれぞれの光の進み方を見ると、焦点距離が長い方が拡大できることが雰囲気で分かりました。
逆に、焦点距離の短いレンズの方が広い範囲を撮影できて被写体は小さく写ることが雰囲気で分かりました。
詳しい理屈はレンズの本に載っています。
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