misc.log

日常茶飯事とお仕事と

新しいキーボード A.JAZZ AK820PROが届いた

先日、下記のエントリーで書いていたキーボードが届きましたので、とりあえずファーストインプレッションなど。ただし、私自身は沢山のキーボードを使ってきたマニアというわけではなく、他の製品との比較とか絶対評価的な事を書く知見はありません。あくまで一個人の個人的な感想ということでご理解ください。

www.backyrd.net

外箱など

Amazonの記載が無い段ボールに、紙の緩衝材を片側に詰めた状態でこの黒い箱が届きました。

キーボードの箱

箱の裏側はこんな感じ。左下に深圳の地名が入ったメーカーの会社名が入っています。開けてみましょう。

箱の裏側

開封

箱を開けるとこんな感じです。半透明の袋に入ったキーボードに、透明な樹脂製のカバーが掛かっています。付属品はType-Cのケーブルと、キーボードのスイッチ部分を取り外す工具、それから中国語、英語、インドネシア語で記載されたマニュアルの3点だけでした(さらにはキーボード裏側にワイヤレスのUSBレシーバーも磁石でくっついています)。

箱を開けた様子
キーボード本体と付属品

キーボード自体、全体的に角張った印象があります。

接続

このキーボードはワイヤレス、有線両用で、ワイヤレスはさらに2.4GHz専用レシーバーを使う方式と、Bluetooth 5.1接続に対応しています。接続方式はキーボード裏面のスライドスイッチで切り替えるのですが、初期設定は有線になっており、当初それに気付かずにBluetooth接続に手間取りました。Bluetooth接続のためのペアリングには、Fn+Qを長押しする必要があります。また、一度ペアリング、接続した後、再接続する場合にはFn+Qを短押しです。

キーボード背面の接続、設定切替スイッチとレシーバー

とりあえずデスクトップタイプのPCにBluetoothレシーバーを付けていたのでそれで接続。Overwatch2などのゲームもやってみましたが、特に違和感や遅延も感じることなくプレイできました。

キーボードをしばらく使わないと(初期設定では5分)省電力モードに入ります。その状態でも接続などが切れることはありませんでした(何かキーを押すとすぐに復帰する)。また、スリープや再起動を行った際も、自動的にすぐBluetooth接続が行われるので、一度繋いでしまえばあまり気にする必要は無いと思います。

付属のレシーバーを使うと、2.4GHzの独自方式による接続が行われ、こちらはBluetoothと違ってペアリングなども必要ないので結構便利です。が、1点問題が見つかりました。PCをスリープモードにすることが多い人は、この2.4GHzワイヤレスは避けた方が良さそうです。この方式だと、スリープモードにしても、すぐにキーボード側から再接続を行おうとしてしまい、スリープが解除されてしまうという現象が起きました。

サイズ

普段、仕事で紙のノートに記録を取ったりしているので、できれば机を広く使いたくてワイヤレス、また、巷で人気らしい75%というサイズを選択しました。が……今まで使っていた98鍵RealForceと較べると、横幅はこんな感じです(RealForceが汚くてごめんなさい)。この75%って、フルサイズキーボードに較べて、ってことなんですね(笑)。ただ、RealForceはファンクションキーの奥に数センチの何も無いスペースがあるのですが、AK820はそれがありません。なので、キーボードを机の奥まで押し込んだ時に手前に取れるスペースは若干広くなりました。

98鍵RealForceとAK820のサイズ比較

ただ、ワイヤレスにした理由の1つ「サッと机の下に下ろせるんじゃないだろうか」については……AK820は800gあり、また、キーボードの枠も狭くて掴むところが少ないため、パッと持ち上げて動かすのはちょっと面倒くさいという印象です。なので、奥行きが短いことを利用する路線で仕事に使おうと思います。

打鍵感

かれこれ18年、RealForce(89鍵)を使っており、メカニカルなキーボードははじめてです。なので正直なところ……「音、おっきいなぁ……」という印象ですね。カタカタコトコト感が強い音で、木製の机に載せて使っていますがかなり響きます。これ、自分の部屋が無い人とかだと家族からうるさいと苦情が入るレベルだと思います(まぁこれはメカニカルキーボード全般にいえることだとおもいますが)。また、正直なところ、反応が良すぎて、というか打鍵が軽すぎて誤入力がすごいです。これは後で述べる設定ツールで少し遅延設定を変えることで緩和されましたが、特に

  • 右手小指付近のカーソルキーに誤って触れてしまう
  • 親指が少し降りただけでスペースキーを押してしまう

この2点が顕著ですね。慣れるまでしばらく掛かりそうです。

また、RealForceに較べてキーボード手前の高さが結構あります。

キーボードを横から見た際のRealForceとの比較

なので、背面の脚を出さない状態で使うと、結構手首を手前に起こして打鍵することになり、疲れそうだなぁとおもいました。このあたり、長時間の座り仕事で打鍵し続けると地味に体調に響くことがあるので……様子見ですね。

キー配列と日本語入力

このキーボードはUS配列です。なので、たとえば「アットマーク」は左上の「2」ですし、「アスタリスク」は「8」、「コロン」はEnterの2個ひだり、Shift押下+;ですね。大学の頃や就職後の数年間はUS配列や海外向けPCを扱ったりしていたので、普通にUSキーも使い分けられていたのですが、かれこれ20年以上日本語キーボードを使っていたのでこれもしばらく慣れるまでかかりそうです。特に横長のEnterキーと、その上のバックスラッシュ。そしてその上にある横長のBSキー。このあたりの押し間違えが頻発しています。

また、日本語入力と英数記号入力(いわゆる半角文字入力)のモード切替も、無変換キーなども無いので変わってきます。具体的には「Ctrl+Space」で日本語、英数字の切替になります。私はATOKを使っていて、当初、ATOK側でキー配列ごとにデフォルト設定があるのかとおもっていたのですが、設定項目にキーボード種別を選択するところはありませんでした(Webで検索すると設定にある、と書かれている公式ページもあるのですが……)。ただ、前述の通りCtrl+Spaceでの入力モード切替ができるので、特にキー設定などを変えることなく利用できています。

小さい液晶ディスプレイと時計

このキーボード、Enterキーの右下あたりにキー1個分ぐらいの小型ディスプレイがついており、そこに現在の設定モードや日時が表示されるようになっています。しかし、購入、開梱後は時刻が30分ほどずれたままになっていました。てっきり、Bluetoothなどで繋いだ時点でPC側の設定を取り込んだりするのかなぁ……と素人考えで思っていたのですがそれもなく。結論から言うと、時刻合わせには専用の設定ツールのインストールと、有線接続での設定画面表示が必要でした。設定画面を開いた時点で時刻はPC側と合わされたので、特に設定を変えたりする必要はありませんでしたが、買ってきて単に繋いだだけでは時計はずれたままなのでその点はご注意を。

小型ディスプレイでの時計表示

バックライト

実はバックライト付きのキーボードがずっとほしかったんです。というのも、別にゲーム用だから光らせろ、というわけではなく、夜などに明かりを落とした状態で使う場合に、キーボードを使いやすいかな……と思ったからです。しかし、分かってはいたのですがこのキーボードはキーの周囲が光るものの、キー表面の文字は透過処理されていないので光りません。結果、やってみたのですが「黒いキーの周囲が光る」だけで、暗いところでも使いやすい……とはいきませんでした。さらにUSキーボードでこれまでと配列が違いますから、完全にキーを見ずに打つのもちょっと不安。というわけでバックライトは私の期待とは違いました。次は文字が透過になった物を選びたいですね。

キーボード設定ツール

このキーボードは、設定ツールでキー配列やキーを押したときのマクロ処理、バックライトの色などを変更することができます。が、説明書には「go to the Ajazz official Website to download the driver.」と書かれているだけで具体的なURLがありません。仕方ないので検索して下記のページに辿り着きました。

AJAZZ-English official website
www.a-jazz.com

RAR形式のファイルを展開すると中にインストーラーが入っていますので、それを実行。その後、キーボードの接続方式を「有線」に切り替えてからPCにUSBケーブル接続。ツールを実行すると設定画面に辿り着けます。設定内容の詳細については私もまだ把握していないのであまりここでは説明しませんが、いろいろ設定できるようなので、余裕がでたら使ってみようとおもいます。ただ、日本語版はありませんのでその点、英語が苦手な方は頑張ってください。

付属品でのキー外し

実はまだ試していません。キースイッチを外すツールはついているのですが、多分キーキャップを外すツールは無いと思うので、下記のような道具を用意しておくと良いかと思います。

まとめ

結構期待して購入したのですが、正直、配列の違いや打鍵感の違いによる不慣れさの方が勝ってしまい、現時点ではタイピングが発生する場面ではいちいち「……よしっ!」って感じで向き合っている感じです。まだ良さがよく分かっていません。ただ、慣れてくると多分この打鍵の軽さとかも身体の疲れ具合とかに効いてくると思うので、もう少しつかってまずは慣らしていこうと思います。