今月23日に大阪市と神戸市で開催予定のプロ野球阪神タイガースとオリックス・バファローズのリーグ優勝パレードの開催費用を集めるため、大阪府が教員や職員に寄付への協力を求める文書を出していた。「職員への寄付の強要になりかねない」などと現場からは反発の声も上がっている。

 パレードは府市や経済界でつくる実行委が主催。府などによると、実行委の事務局名の文書は7日付で府立学校の校長ら宛て。事務局の依頼を受けた府教育庁によって、同日中に教員向けポータルサイトに掲載された。

 「開催にかかるクラウドファンディングの周知について(依頼)」との題で、パレードの警備などの運営に5億円の事業費が必要と説明。「教職員のみなさまへの周知についてご協力のほどお願いいたします」との文言がある。寄付額は3千円以上との表記とともに「お申込は、勤務時間外に行ってください」と寄付への協力も呼びかけている。

現場は「おかしい」 吉村知事「要求してない」

 文書について、ある府立高校の校長は「『周知』とあるが、募金してほしいという思いが透けて見える。『申し込みは勤務時間外にしてください』と書いてあるのに、(校長らという)勤務の指示系統に沿って連絡が来るのはおかしいのではないか」と困惑した様子で話す。

 大阪教職員組合の米山幸治書記…

この記事は有料記事です。残り1189文字
ベーシックコース会員は会員記事が月50本まで読めます
続きを読む
現在までの記事閲覧数はお客様サポートで確認できます
この記事は有料記事です。残り1189文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料記事です。残り1189文字有料会員になると続きをお読みいただけます。