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ブラックバイトとは?特徴や対処法、法的対策を徹底解説

作成日:
川手雅

※この記事は、一般的な法律知識の理解を深めていただくためのものです。アディーレ法律事務所では、具体的なご事情によってはご相談を承れない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

ブラックバイトの実態に迫ると、多くの学生や若者が厳しい労働環境に晒されていることが分かります。

しかし、正しい情報と対策を知ることで、安全な職場を選び、自分自身を守ることが可能です。

このコラムでは、ブラックバイトの特徴や業種、見分け方、そして働いてしまった場合の具体的な対処法を詳しく解説します。

これを読むことで、ブラックバイトのリスクを避け、安心して働ける環境を見つける手助けとなるでしょう。あなたの労働環境を見直し、より良い選択をするための一歩を踏み出しましょう。

この記事を読んでわかること

  • ブラックバイトの特徴11選
  • ブラックバイトが多い業種
  • ブラックバイトの見分け方
  • ブラックバイトで働いてしまった際の対処法

ここを押さえればOK!

ブラックバイトとは、悪条件で働かされるアルバイトのことで、学生が多く被害に遭っています。特徴として、賃金不払い、過剰な労働時間、パワハラ、セクハラ、労災保険未加入などが挙げられます。特に個人経営の飲食店やコンビニ、工場などで多く見られます。

事前にブラックバイトを見分けるためには、求人情報や面接での確認が重要です。もしブラックバイトで働いてしまった場合、辞めることや第三者に相談することが推奨されます。総合労働センターや労働基準監督署、弁護士への相談が具体的な対策として挙げられています。安全な労働環境を選ぶために、コラムの内容を参考に自分の権利を守りましょう。

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この記事の監修弁護士
弁護士 山内 涼太

東京大学法学部・東京大学法科大学院卒。アディーレ入所後は未払残業代請求事件をメインに担当し、2022年より労働部門の統括者。「自身も同じ労働者だからこそ、労働者の方々に寄り添える」との信念のもと、より多くのご依頼者様を、より良い解決へ導くことを目標に尽力している。東京弁護士会所属。

ブラックバイトとは?

ブラックバイトとは、労働条件が極めて悪く、過酷な労働環境で働かされるアルバイトのことをいいます。また、学生生活に支障があるほどのバイトのこととも言われています。

学生アルバイトが多く被害に遭うことが多く、その特徴は賃金不払い、過酷な労働時間、パワハラやセクハラなど多岐にわたります。

ブラックバイトの特徴11選とは?

ブラックバイトで長く働いていると感覚が麻痺して、ブラックバイトかどうかわからなくなってきます。

ここでブラックバイトの特徴11選を紹介しますので、あなたが働くバイト先がブラックバイトに当てはまるのか確認してみてください。

(1)賃金や残業手当が払ってもらえない

賃金や残業手当を払ってもらえないのが、ブラックバイトの特徴です。
例えば、給料日に賃金が支払われない、残業代が出ないといった場合にはブラックバイトの可能性が高いでしょう。

また、働いた時間に比べて賃金が少ないと感じる場合には、働く地域での最低銀最低賃金未満となっている可能性もあります。給与明細を時給換算で確認してみましょう。

(2)休憩時間も働かせられる

休憩時間に働かせることもブラックバイトの特徴です。

そもそも労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩が必要とされています。そのため、休憩時間に客待ち(休憩時間に客が来たら対応をさせられる業務)や電話当番などをさせられる場合などにはブラックバイトの可能性が高いといえるでしょう。

(3)タイムカードが改ざんされている

規定の時間を超えて働かされて、さらにタイムカードの改ざんもされているという場合、ブラックバイトの可能性が高いといえます。

タイムカードを改ざんすることで残業代の支払いを逃れようとしている可能性があります。
残業時間は1分単位で記録し、その分の残業代を払うのが原則です。5分以下切り捨て、10分以下切り捨てなどは認められていません。

(4)無理なシフトを組まされる

無理なシフトを強制されることもブラックバイトの特徴です。

例えば、シフトの希望が通らない、当日に突然呼び出されて、出勤を強制させるなどがある場合ブラックバイトの可能性が高いといえます。

(5)罰金などが給料から天引きされる

罰金を給料から天引きする場合、ブラックバイトの可能性が高いでしょう。

法律では賃金の全額支払いが義務付けられています。遅刻やミスに対する罰金が給料から天引きされるのは違法です。

(6)制服代などの費用を自腹で払わされる

制服代や備品用品を自腹で支払わされている場合、ブラックバイトの可能性が高いでしょう。

労働基準法では、全額の賃金の支払いが原則として定められています。そのため、制服代や備品費用を給料から天引きする行為は違法になります。

(7)ノルマがあり、商品の買取りを強制される

ノルマや商品の買取りを強制されることも、ブラックバイトの特徴です。
例えば、販売ノルマを達成できない場合に自費で商品を購入させられることが挙げられます。

(8)パワハラやセクハラされる

パワハラやセクハラがあるにもかかわらず、誰も注意しない場合、ブラックバイトの可能性が高いでしょう。例えば、上司からの大声で怒鳴られたり、性生活や性体験などをむやみに聞かれたりする行為などが挙げられます。

(9)労災保険に加入していない

労災保険に加入していない場合も、ブラックバイトの可能性が高いでしょう。

労災保険法では、雇用主に対して労災保険への加入が義務付けられています。労災が発生した場合、未加入だと適切な補償を受けられません。

ただし、個人経営のごく小規模な農林水産事業など、労災保険の加入が義務付けられていない事業も一部あります。

(10)辞めさせてくれない

バイトを辞めたいと伝えても、辞めさせてもらえないのもブラックバイトの特徴です。

一般的には「1~2ヶ月前に退職の申請をすれば退職できる」と雇用契約書(労働条件通知書)や就業規則に書かれていることが多いです。また法的には、期限の定められていない雇用契約の場合は、原則として14日前までの申請で退職することができます。

「辞めるなら代わりを見つけて」「人手が足りないから待って」とバイトを辞めさせてくれないのはブラックバイトの可能性が高いでしょう。

(11)求人内容と条件が実際の仕事と違う

求人内容と実際の労働条件が違うこともブラックバイトの特徴です。
例えば、募集時の給与や仕事内容と実際のものが異なるケースがあります。

ブラックバイトが多い業種とは?

ブラックバイトが多い業種には、個人経営の飲食店・居酒屋チェーン、コンビニ、工場・倉庫内軽作業、アパレルなどがあります。

(1)個人経営の飲食店・居酒屋チェーン

個人経営の飲食店や居酒屋チェーンはブラックバイトの温床となっている可能性があります。賃金不払い、過労、無理なシフトなどが典型的な問題です。例えば、深夜までの勤務や休憩時間が未設定であることが多いです。

(2)コンビニ

コンビニもブラックバイトが多い業種と言われます。
無給の早朝出勤や休憩時間が取れないといった問題が発生しているようです。

(3)工場・倉庫内軽作業

工場や倉庫内の軽作業もブラックバイトが多い業種と言われます。
過酷な労働環境、長時間労働、賃金不払いが問題となっているようです。

(4)アパレル

アパレル業界もブラックバイトのリスクが高い業種と言われます。
ノルマの強制、過労、無給の準備作業が問題となっているようです。

事前にブラックバイトかどうか見分けるには?

ブラックバイトを避けるためには、事前の見分けが重要です。
求人募集、面接の2つの時点で注意すべき事項を確認することで、安全な職場環境を選ぶ手助けとなります。

それぞれのポイントについて具体的に説明します。

(1)求人募集で注意すべきポイント

求人募集時にブラックバイトを見分けるためのポイントをいくつか挙げます。

まず、異常に高い給与を提示する求人は注意が必要です。また、常に求人募集をしている場合も働きにくい環境になっていて、常に人手不足となっている可能性があるので注意が必要でしょう。

(2)面接で注意すべきポイント

面接時には、労働条件や職場環境を確認する絶好の機会です。面接官の対応や職場の雰囲気にも注意を払いましょう。どのような態度なのかを注意しておくことで、バイト先の雰囲気や働きやすさなどが掴める可能性があります。

また、面接時に具体的な質問をすることで、ブラックバイトかどうかを見極めることができる可能性があります。次の質問を参考にしてください。

  • 労働時間や休憩時間の詳細
  • 賃金の支払い方法や時期
  • 労働契約の内容や試用期間の条件

面接官が具体的な回答を避ける場合や、曖昧な説明をする場合は要注意です。

ブラックバイトで働いてしまった際の対処法とは?

ブラックバイトで働いてしまった場合、速やかに適切な対処法を取ることが重要です。
まずは、ブラックバイトを辞めることを考え、やめられない場合などには第三者に相談して法的なサポートを受けることをおすすめします。

(1)ブラックバイトを辞める

ブラックバイトを続けることは自身の健康や生活に悪影響を及ぼす可能性が高いです。まずは辞めることを考えましょう。辞めることを伝えられない場合には、弁護士による退職代行などを使うことも検討してみましょう。

(2)第三者に相談する

ブラックバイトでの問題を解決するためには、第三者に相談することが有効です。
さらに、第三者に相談する前に証拠も残しておくと、迅速に動いてくれるでしょう。

(2-1)総合労働センターに相談

総合労働センターは、労働に関するトラブル全般を扱う相談窓口です。
予約は不要で、無料で相談ができます。問題解決に向けたアドバイスを受けられます。

(2-2)労働基準監督署に相談

労働基準監督署は、労働基準法に基づいた労働条件の違反を取り締まる機関です。
証拠を持参して相談することで、雇用主に対し調査や是正措置を求めることができます。

(2-3)弁護士に相談

法的な対応が必要な場合、弁護士に相談することが最も効果的です。特に賃金未払いや退職代行などのトラブルに対して、適切な法的措置を取ることができます。

【まとめ】ブラックバイトが辛いときはやめることや相談することも検討しよう

ブラックバイトの特徴を理解し、働く前に見分けることが安全な職場選びの鍵です。

ブラックバイトの特徴には賃金不払い、過酷な労働時間、無理なシフトなどがあり、これらに該当する場合は注意が必要です。また、働いてしまった場合は速やかに辞めるか、総合労働センターや労働基準監督署に相談することが重要です。

安全な職場を選び、労働環境を見直すことで、安心して働ける環境を築きましょう。問題を感じたら、勇気を持って行動に移し、自分の権利を守る一歩を踏み出してください。

ブラックバイトが辛くても辞められないという方、未払いの残業代を受け取りたいという方は、アディーレ法律事務所にご相談ください。アディーレ法律事務所では退職代行や残業代請求に関する相談料は何度でも無料です。

退職代行や残業代請求でお悩みの方は、退職代行や残業代請求を得意とするアディーレ法律事務所へご相談ください。

この記事の監修弁護士
弁護士 山内 涼太

東京大学法学部・東京大学法科大学院卒。アディーレ入所後は未払残業代請求事件をメインに担当し、2022年より労働部門の統括者。「自身も同じ労働者だからこそ、労働者の方々に寄り添える」との信念のもと、より多くのご依頼者様を、より良い解決へ導くことを目標に尽力している。東京弁護士会所属。

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