【ぷらっとTOKYO】花見以外も楽しい中目黒 名建築の区総合庁舎も

2025年01月14日 10時54分
目黒区総合庁舎のらせん階段=東京都目黒区
目黒区総合庁舎のらせん階段=東京都目黒区

 

 「ナカメ」の愛称で知られる東京・中目黒(目黒区)には都内有数の花見の名所、目黒川桜並木がある。桜の開花時期ではなくとも楽しめるスポットを巡った。(共同通信=藤原朋子)

 

 東急東横線中目黒駅から、すぐ近くを流れる目黒川沿いを歩いた。川の両岸3・8キロにソメイヨシノが約800本植えられている。川面に覆いかかるような枝ぶりを眺めていると、春が待ち遠しくなってしまう。

ソメイヨシノが植えられている目黒川沿い=東京都目黒区
ソメイヨシノが植えられている目黒川沿い=東京都目黒区

 

 

 季節を問わず「花見」ができる場所があると聞き、現代日本画が専門の「さくら美術館」を訪ねた。展示室「桜百景」には、全国の桜の名所や名木を描いた十数点がある。日本画家、那波多目功一さんらの大型の絵を鑑賞し、気持ちが華やいだ。

那波多目功一さんの作品(左奥)などを展示した「桜百景」=東京都目黒区
那波多目功一さんの作品(左奥)などを展示した「桜百景」=東京都目黒区

 

 

 山手通りを渡り、徒歩約10分で目黒区総合庁舎に着いた。かつて旧千代田生命の本社ビルだった建物は、文化勲章を受章した建築家村野藤吾の代表作の一つだ。区は2003年から庁舎として活用している。

目黒区総合庁舎=東京都目黒区
目黒区総合庁舎=東京都目黒区

 

 

 細部までこだわった造りで「階段の魔術師」と呼ばれた村野による、美しいらせん階段は緩やかな曲線が印象的だ。南口エントランスホールの床と壁は白大理石張りで、区は結婚式やフォトウエディングの会場として貸し出している。

目黒区総合庁舎の南口エントランスホール=東京都目黒区
目黒区総合庁舎の南口エントランスホール=東京都目黒区

 

 

 山手通りに戻り、北へ向かう。飲食店が立ち並ぶ中、ナッツ専門店「グルーヴィナッツ」の前でアーモンドの木の鉢植えが目に留まった。

 

 高品質のマカダミアやピーカンなど約40種類を生やローストで量り売りする。「ベーコンスモークド」など独自フレーバーが楽しめる商品も。手土産や内祝いとしても人気といい、店主の佐川一郎さんは「ナッツには原始的な魅力がある。トレンドへの感度が高い人々が多い中目黒から発信を続けたい」と話している。

ナッツの量り売りを実演する佐川一郎さん=東京都目黒区
ナッツの量り売りを実演する佐川一郎さん=東京都目黒区

 

 

 【メモ】目黒区総合庁舎ウエディングは、目黒区民以外も利用可能。区のホームページに詳細を掲載している。

中目黒かいわい
中目黒かいわい

 

 

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