伊藤博之建築設計事務所+O.F.D.A.《駒沢の住宅》
所在地
東京都世田谷区駒沢
主要用途
専用住宅
設計
伊藤博之建築設計事務所+O.F.D.A.(伊藤博之、斎藤泰憲)
構造
株式会社NCN
施工
小川建設株式会社
主体構造
木造
規模
地上3階
軒高
9.240メートル(最高高さ9.789メートル)
敷地面積
79.69平方メートル
建築面積
41.82平方メートル
延床面積
107.28平方メートル
1階:35.31平方メートル
2階:41.82平方メートル
3階:30.15平方メートル
建物に囲まれた敷地に建つ、若い夫婦と幼児のための3層の住宅である。主な採光をトップライトから行なうこととし、その光量の変化に応じて、各階が異なる性格の空間となっている。3階ではトップライトのボリュームが空間を緩く分節し、このボリュームに穿たれた穴と、外壁開口部からの光が均質に室内を満たす。2階では、トップライトからの光が整形のワンルームに明暗を与え、場が作られる。1階においては、光を顕在化する鮮やかな色で塗られた小さな個室に限定的な光が注がれる。若い夫婦の生活は出産や子供の成長などにより、さまざまに変化してゆく。光の量を軸に展開する3つの質の異なる空間が、小さな住宅に広がり与えつつ、多様な行為を許容し、誘発する受け皿となれば良いと考えている。
伊藤博之(建築家)