アメリカの貨物列車に度肝を抜かれた話

アメリカの貨物列車に度肝を抜かれた話_b0029315_15024278.jpg

なんだかんだで7月は半分家におらず、夏の出張3連戦&イベント満載。締めくくりはインディアナポリスに出張。
街のど真ん中にあるアメリカ最古のユニオンステーションは週に数本のアムトラックが発着する他は貨物列車が通過するのみだが、
その運行本数と編成の規模は日本の常識を吹き飛ばすほど壮大で、ひっきりなしに長大かつ多彩な積荷の貨物列車が往来する。



アメリカの貨物列車に度肝を抜かれた話_b0029315_15073114.jpg
駅の東側はコロンバス方面とルイビル方面に向かう線路とでデルタ線となっており、
近くの居酒屋のテラスで晩飯を食べていると、そのデルタを望む立体駐車場の屋上に鉄道マニアと思しき人の影がチラリと見えた。
翌日の昼間そこに登ってみると、あろうことかUPのAC4400が重連でダブルスタッカーを牽引してくる姿があった。
声にならない声を上げ、動画と写真でその姿を捉える。


アメリカの貨物列車に度肝を抜かれた話_b0029315_15111941.jpg

デルタの向こう側からCSXのSD70が色とりどりの貨車を従え、大きくカーブを描いてこちらへと近づいてくる。
架線がないため、とてもヌケ感のある眺望。ダイナミックな動き、そして連接台車の独特なジョイント音。


アメリカの貨物列車に度肝を抜かれた話_b0029315_15151216.jpg


果てしなく続くかと思われる編成の最後尾は見えない。10分以上をかけて通過する列車(おそらくその全長は1マイルを超える)もしばしば通る。
ゆっくりと、しかし力強いディーゼル車の走りに見惚れる。


アメリカの貨物列車に度肝を抜かれた話_b0029315_15163236.jpg

アメリカの貨物列車に度肝を抜かれた話_b0029315_15164363.jpg

日に焼けた肌にサビやススをまとった機関車たちの表情はたくましい。
趣味を同じくする現地の中年男性は「君たちも貨物が好きなのか?」と尋ねてきた。
こんなカッコいいものを見て、貨物を嫌いな奴なんているわけがないじゃないか、と思った。




by kala-pattar | 2019-08-07 22:00 | 鉄分