選り抜き記事

抗生物質は、微生物が産生する、他の微生物や細胞に作用してその発育などを抑制する作用を持つ物質のことである。これまでに200種類以上の抗生物質が細菌感染症の治療と予防に広く使用されている。細菌に対して作用する抗菌薬として使用されるのみならず、真菌や寄生虫、腫瘍に対して用いられることもある。
抗生物質は古来より使用されてきた。複数の文明がカビなどを感染症の治療に使用しており、古代エジプト、ヌビア、ギリシャなどでその記録が残されている。20世紀の初頭にポール・エーリッヒらが合成抗菌薬を開発したことで選択毒性に基づく感染症の化学療法という概念がもたらされる。そして、1928年にはアレクサンダー・フレミングが世界初の抗生物質であるペニシリンを発見、ハワード・フローリーとエルンスト・ボリス・チェーンの研究により大量生産が可能になったことで普及が進んだ……
- 筑波山神社・筑波大学計算科学研究センター共同気象観測所は、茨城県つくば市の筑波山にある気象観測施設。筑波山神社と筑波大学計算科学研究センターが協力して気象観測を行っている。日本における山岳気象観測の先駆けとなり、関東地方における大気下層の気象を知る上で役立っている……
- ロイヒまたはロイヒ海山とは、アメリカ合衆国、ハワイ島からおよそ南東沖にある活発な海底火山である。山頂は地球上最大の楯状火山であるマウナ・ロア山の中腹、海面下に位置している。「ロイヒ」はハワイ語で「長い」を意味する……
- 蔵書印とは、所有者や所蔵者が本や書画に捺して所有・所蔵を宣言するための印、およびその印影のこと。本の最初か最後のページに捺されることが多い。宋代の中国を発祥とし、日本で様々な形態に発展した。……