「動かすまでの手間」の小さいソフトに
いまさらという感じだが、XEAD Driverの「3階層化」にとりかかった。DBとクライアントの2階層(クライアント・サーバ型)だったものを、サーバ上のDB操作クラスを介した3階層とする。ついでにサーバ上にはクライアントアプリも置いて、JWS(Java Web Start)でクライアントに最新モジュールが渡されるようにする。負荷が分散されると同時に配布が容易になる。クラウドサービスにも乗せやすくなる。
なぜ今までこれをやらなかったかというと、バカみたいな理由だがインストールして動かすまでの手間を省きたかったからだ。この種のソフトをインストールすると、決まって「ナントカがインストールされていることが前提です」とか「同時にナントカをインストールしますか?」とか、ユーザが何もかもまるっとお見通しであることを前提とするようなメッセージがいろいろ出てくる。インストールした後でも、動かすまでにこまごまと設定するはめになる。
じっさい、以前に同種のソフトをインストールしたとき、動くまで何日もかかったことがあった(最後は専門家に設定してもらってようやく動いた)。もちろん基本的に私の無能ゆえだろうが、自分をナサケナイと感じつつもXEAD Driverをこういう玄人向けソフトウエアにはしたくないと思わされた。
私はXEAD Driverを「業務システムのアジャイル開発環境」であると同時に「業務システムの学習環境」に位置づけている。インストールして動作させるまでの時間が30分以上かかるようであってはいけない。優先されるべきは、このソフトを使って業務システムの仕様や実際の動きを手軽に確認できることである。多数のユーザが同時にガンガン利用できるような基盤ではあったほうがいいが、インストール時の構成がそうである必要はないし、むしろそうであってはいけない。
そういうわけなので、3階層対応後も「インストールするだけで安直に動くソフト」であることにこだわりたい。インストールすればスタンドアロンでちゃっかり動く。本格的に利用したくなったなら、一定の手順を踏めば2階層型や3階層型として展開できる。使い始めるためのハードルは低いが発展的――そんなソフトウエアにしたい。乞うご期待。
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