translations も参照できる。
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Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.1 は、ウェブコンテンツをよりアクセシブルにするための広範囲に及ぶ推奨事項を網羅している。このガイドラインに従うことで、全盲又はロービジョン、ろう又は難聴、運動制限、発話困難、光感受性発作及びこれらの組合せ、並びに学習障害及び認知限界への一部の適応を含んだ、様々な障害のある人に対して、コンテンツをアクセシブルにすることができる。しかし、これらの障害のある人に対するあらゆる利用者のニーズに対処するものではない。このガイドラインは、デスクトップ、ラップトップ、タブレット、及びモバイルデバイス上のウェブコンテンツのアクセシビリティを扱う。このガイドラインに従うことは、一般にウェブコンテンツが利用者にとってより使いやすいものにもなる。
WCAG 2.1 の達成基準は、技術に依存しない検証可能なものとして記述されている。特定の技術において達成基準を満たすためのガイドは、達成基準を理解するための一般的な情報とあわせて、別の文書群として提供している。イントロダクション並びに WCAG の達成方法及び教育資料については、Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) Overview を参照。
WCAG 2.1 は、2008 年 12 月に W3C 勧告として発行された、Web Content Accessibility Guidelines 2.0 [WCAG20] を拡張するものである。WCAG 2.1 に適合するコンテンツは、WCAG 2.0 にも適合する。ワーキンググループは、WCAG 2.0 への適合を要求する方針に対して、WCAG 2.1 が適合の代替手段を提供できることを意図している。WCAG 2.1 の発行は、WCAG 2.0 を廃止又は置き換えるものではない。WCAG 2.0 は W3C 勧告のままである一方で、 W3C は、アクセシビリティの取組みについて将来の適用性を最大にするために WCAG 2.1 の使用を勧める。W3C はまた、ウェブアクセシビリティ指針を改良又は更新するときに、WCAG の最新版の使用を奨励する。
この節では、この文書の発行された時点でのステータスを説明する。現行の W3C の発行文書、及び、この技術レポートの最新版は、https://www.w3.org/TR/ にある W3C technical reports index で参照可能である。
これは、Accessibility Guidelines Working Group が作成した WCAG 2.1 の Recommendation である。これは errata を取り入れており、変更点で説明されている。ある時点で、追加の変更が Edited or Amended Recommendation へ取り入れられる可能性がある。
コメントするためには、 W3C WCAG GitHub リポジトリにイシューを提出していただきたい。この文書で提案されている達成基準は、議論が続いているイシューを参照しているが、ワーキンググループは、パブリックコメントをコメントごとに一つの新しいイシューとして提出するよう要請する。GitHub アカウントを作成してイシューを提出することは自由である。GitHub でイシューの提出が実現できない場合、[email protected] (comment archive) へ電子メールを送付していただきたい。
この文書は Accessibility Guidelines Working Group によって、Recommendation track を使用した勧告として公開された。
W3C は、この仕様を Web 標準として広く展開することを推奨する。
W3C 勧告は、広範な合意形成を経て W3C とその会員によって承認された仕様であり、ワーキンググループのメンバーから実装に対する royalty-free licensing が約束されている。
この文書は 1 August 2017 W3C Patent Policy の下で活動するグループによって作成された。W3C では、ワーキンググループの成果物に関係する public list of any patent disclosures を管理しており、そのページには特許開示にあたっての指示も含まれている。ある特許について現実に認識を有する者が、その特許に Essential Claim(s) が含まれていると判断した場合、 W3C Patent Policy の section 6 に従って、その情報を開示することが求められる。
この文書は、 12 June 2023 W3C Process Document に従っている。
この節は規定ではない。
Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.1 は、ウェブコンテンツを障害のある人にとってよりアクセシブルにする方法を定義している。アクセシビリティは、視覚、聴覚、身体、発話、認知、言語、学習、神経の障害を含む、広範な障害に関係している。このガイドラインは、広範囲に及ぶ事項を網羅しているが、障害のすべての種類、程度、組合せからくるニーズを満たすことはできない。また、このガイドラインは、加齢により能力が変化している高齢者にとってもウェブコンテンツをより使いやすくするものであるとともに、しばしば利用者全般のユーザビリティを向上させる。
WCAG 2.1 は、ウェブコンテンツのアクセシビリティに対して、様々な国の個人、組織、政府のニーズを満たすような共通の基準を提供することを目的として、 W3C process に従って世界中の個人及び組織の協力のもと作成されている。WCAG 2.0 [WCAG20] は WCAG 1.0 [WAI-WEBCONTENT] をベースに、 WCAG 2.1 は WCAG 2.0 をベースに、順に作られており、現在及び将来の様々なウェブ技術に広く適用され、自動テストと人間による評価の組み合わせでテスト可能になるように設計されている。WCAG のイントロダクションとしては、Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) Overview を参照。
認知、言語、及び学習障害に対処するための追加の達成基準を定義するにあたり、勧告策定期間の短さに加えて、勧告案のテスト可能性や実装可能性、国際的な観点からの検討について合意形成に至る際の課題など、重大な課題に向き合うこととなった。こうした領域については、WCAG の将来の版で検討が継続されることになる。コンテンツ制作者においては、学習障害、認知障害、ロービジョンなど障害のある人のインクルージョンを向上するための補足的なガイダンスを参照することを推奨する。
ウェブアクセシビリティは、アクセシブルなコンテンツだけではなく、アクセシブルなウェブブラウザやその他のユーザエージェントにも依存している。そして、オーサリングツールもウェブアクセシビリティにおいて重要な役割を担っている。ウェブ開発やインタラクションを構成するこれらの要素が相互にどのように関係しているかの概要については、以下を参照:
この文書で WCAG 2
を表す場合、2 で始まる WCAG の全てのバージョンを表すことを意図している。
WCAG を用いる個人や組織は実に幅広く、ウェブデザイナーや開発者、政策立案者、調達担当者、教師、及び生徒などが含まれる。これらの人たちの様々なニーズに応えるために WCAG 2.0 では、 原則、一般的な ガイドライン 、検証可能な達成基準 、十分な達成方法、参考達成方法、及びよくある失敗例を示した豊富な文書群を含む様々なレイヤーのガイダンスが、事例や参考リンク及びコードとともに提供されている。
原則 - 最上位には、ウェブアクセシビリティの土台となる四つの原則がある: 知覚可能、操作可能、理解可能、及び堅牢 (robust) 。あわせて、Understanding the Four Principles of Accessibility も参照。
ガイドライン - 原則の下にあるのがガイドラインである。13 のガイドラインは、様々な障害のある利用者に対してコンテンツをよりアクセシブルにするためにコンテンツ制作者が取り組むべき基本的な目標を提供している。これらのガイドラインは検証可能ではないが、コンテンツ制作者が達成基準を理解し、より適した達成方法を用いることができるように、全体的な枠組みや全般的な目的を提供するものである。
達成基準 - 各ガイドラインには、検証可能な達成基準が設けられており、デザイン仕様検討、調達、基準策定、及び契約上の合意などにあたりその要件や適合試験が必要となる際に WCAG 2.1 を用いることが可能である。様々な利用者層や状況からくるニーズを満たすために、三つの適合レベルが定義されている: A (最低レベル)、AA、AAA (最高レベル)。WCAG のレベルに関する補足情報は、Understanding Levels of Conformance を参照。
十分な達成方法及び参考達成方法 - WCAG 2.1 文書自体にあるガイドライン 及び達成基準それぞれに対して、ワーキンググループは達成方法についても広範囲にわたって文書化している。達成方法は参考情報であり、二つのカテゴリに分類される: 達成基準を満たすのに十分な達成方法と参考達成方法である。参考達成方法は、個々の達成基準の要件を上回るもので、これらの達成方法を用いることで、コンテンツ制作者はガイドラインに対してより良い対処をすることができる。参考達成方法の中には、検証可能な達成基準によってカバーされていないアクセシビリティの問題に対処するものもある。よくある失敗例がある場合は、それも文書化されている。Sufficient and Advisory Techniques in Understanding WCAG 2.1 も参照。
このガイダンスのレイヤー (原則、ガイドライン、達成基準、十分な達成方法及び参考達成方法) はすべて、コンテンツをよりアクセシブルにする方法に関するガイダンスを提供するために連携している。コンテンツ制作者は可能な範囲で最も広い利用者のニーズに最大限対処できるように、参考達成方法を含めたすべてのレイヤーを確認して適用することが推奨される。
注意すべきなのは、最高レベル (AAA) で適合しているコンテンツでさえも、すべての種類、程度あるいは組合せの障害のある個人、特に、認知、言語及び学習の面において、アクセシブルではないということである。コンテンツ制作者は、参考達成方法を含むすべての達成方法を考慮するとともに、ウェブコンテンツが可能な限りアクセシブルであることを確実にするためにも、こうした人たちに対して、現状における最善の対応策に関するアドバイスを追い求めることが推奨される。メタデータは、彼らのニーズに最適なコンテンツを探し出す際に、利用者を支援できる可能性がある。
WCAG 2.1 の文書は、安定した参照可能な技術標準を必要とする人たちのニーズを満たすように作成されている。関連文書と呼ばれるその他の文書は、WCAG 2.1 文書に基づいて、WCAG が新しい技術にどのように適用されるかを説明するために更新できるようにすることを含め、その他の重要な役割を果たすものである。関連文書には以下に挙げるものがある:
How to Meet WCAG 2.1 - WCAG 2.1 のカスタマイズ可能なクイックリファレンス。コンテンツ制作者がウェブコンテンツを制作したり評価したりする際に用いるガイドライン、達成基準、達成方法のすべてが含まれる。これには WCAG 2.0 及び WCAG 2.1 のコンテンツが含まれており、関連するコンテンツにコンテンツ制作者がフォーカスできるよう、様々な方法でフィルタリングできるようになっている。
Understanding WCAG 2.1 - WCAG 2.1 を理解して実践するための解説書。重要なトピックスとあわせて、WCAG 2.1 の各ガイドライン及び達成基準を「理解する」ための簡潔な文書がある。
Techniques for WCAG 2.1 - 達成方法集及びよくある失敗例集。個々に別々の文書になっており、解説、事例、コード例、テストが含まれる。
The WCAG Documents - 技術文書群がどのように関係していてリンクされているのかを示した図と解説。
WCAG 2.1 に関する教育資料を含む関連資料の説明は、Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) Overview を参照。例えば、ウェブアクセシビリティのビジネスにおける効果、ウェブサイトのアクセシビリティを改善するための実施計画作成、及びアクセシビリティ方針といったトピックに関する補足資料は、WAI Resources に挙げられている。
WCAG 2.1 は、WCAG 2.0 の要件を継承する一連の WCAG 2.1 の要件を満たしている。要件は、ガイドラインの全体的なフレームワークを構成し、後方互換性を確保している。ワーキンググループはまた、達成基準のスタイルや品質が WCAG 2.0 のものと類似することを確保するために、達成基準に対し、あまり形式的ではない一連の受け入れ基準を採用した。これらの要件は、WCAG 2.1に含めることができるものを制限している。この制限は、WCAG 2 のドットリリースの性質を保持するために重要である。
WCAG 2.1 は、認知又は学習障害のある利用者、ロービジョンの利用者、及びモバイルデバイス上の障害のある利用者という三つの主要なグループに対するアクセシビリティのガイダンスを改善することを目的に開始された。これらのニーズを満たすために多くの方法が提案され評価され、ワーキンググループによって洗練された。WCAG 2.0 から引き継がれた構造上の要件、提案の明確さ及び影響、並びに進行計画が、この版に含まれる最終的な一式の達成基準につながった。ワーキンググループは、WCAG 2.1 がこれらすべての領域におけるウェブコンテンツのアクセシビリティのガイダンスを段階的に進歩させると考えているが、このガイドラインではすべての利用者のニーズが満たされているわけではないことを強調している。
WCAG 2.1 は WCAG 2.0 をベースに構築され、WCAG 2.0 と後方互換性があるため、WCAG 2.1 に適合しているウェブページはすなわち WCAG 2.0 にも適合していることにもなる。WCAG 2.0 への適合を方針によって要求されているコンテンツ制作者は、WCAG 2.0 への適合を維持したままコンテンツを WCAG 2.1 に適合できるようアップデートすることができる。両方のガイドラインに従うコンテンツ制作者は、以下に挙げる差異に注意すべきである。
WCAG 2.1 は WCAG 2.0 に新しい達成基準やそれらを補助する定義、追加分をまとめるガイドライン、適合の節へのいくつかの追加によって拡張されている。この付加的なアプローチは、WCAG 2.1 に適合するサイトが WCAG 2.0 にも適合することを明確にするのに役立ち、それによって WCAG 2.0 固有の適合義務を満たす。アクセシビリティガイドライン ワーキンググループは新しい適合目標として、例え公的義務が WCAG 2.0 に言及するものであっても、将来のポリシーの変更を鑑みアクセシビリティをより向上させるために、サイトが WCAG 2.1 を採用することを推奨する。
以下が WCAG 2.1 の新しい達成基準である:
新しい達成基準は、用語集に追加された新しい用語を参照していることがあり、それらもまた達成基準の規定要件の一部を構成することがある。
適合の節では、ページ全体にページのバリエーションについて 3 番目の注記が追加され、適合表明の任意要素に機械的に読み取れるメタデータのオプションが追加されている。
WCAG 2.0 に対する後方互換性が重要となる開発者の混乱を招くことを避けるため、WCAG 2.1 における新しい達成基準はガイドライン内の一連の達成基準の末尾に追加されている。これにより、ガイドラインの既存の達成基準の間に新しい達成基準を挿入することによって生じるであろう、WCAG 2.0 からある達成基準のセクション番号の変更の必要性が、回避される。しかしながらこのことは、各ガイドライン内の達成基準がもはや適合レベルごとにグループ分けされていないことを意味する。各ガイドライン内での達成基準の順番は、適合レベルに関する情報を暗示するものではなく、各達成基準自身の適合レベル表示 (A / AA / AAA) のみが適合レベルを示す。WCAG 2.1 クイックリファレンスは、他の多数のフィルターや並べ替え方法と共に、適合レベルごとにグループ化された達成基準を見る方法を提供する。
WCAG 2.1 は WCAG 2.0 と同様の適合モデルをいくつかの追加と共に用いており、適合の節に記載されている。WCAG 2.1 に適合するサイトは WCAG 2.0 にも適合することを意図している。つまり、それらのサイトは WCAG 2.0 が参照する全ての方針の要求を満たしつつ、現在のウェブの利用者のニーズもより多く満たすことができる。
WCAG 2.1 と並行して、アクセシビリティガイドライン ワーキンググループは、アクセシビリティガイドラインの別の主要版を開発している。この作業の結果は、現実的な WCAG 2 のドットリリースのためと言うより、ウェブアクセシビリティガイダンスのより大幅な再構築になると期待されている。この作業は、コンテンツ制作、ユーザエージェントのサポート、及びオーサリングツールのサポートの役割を含む、最も効果的かつ柔軟な結果を生むために、研究に焦点を合わせた、ユーザ中心設計の方法論に従う。これは長年にわたる努力であるため、WCAG 2.0 の公開からのウェブ上の変化を反映するための最新のウェブアクセシビリティガイダンスを提供するための暫定措置として WCAG 2.1 が必要とされる。ワーキンググループは、主要版が完成するまでの間、同様に短いタイムラインで追加のサポートを提供するために、WCAG 2.2 及びそれに続く暫定版を開発するかもしれない。
情報及びユーザインタフェース コンポーネントは、利用者が知覚できる方法で利用者に提示可能でなければならない。
すべての非テキストコンテンツには、大活字、点字、音声、シンボル、平易な言葉などの利用者が必要とする形式に変換できるように、テキストによる代替を提供すること。
大活字とは、通常の出版物より大きな活字のことを指す。障害者向け資料の紹介|国立国会図書館―National Diet Library も参照。
(レベル A)
利用者に提示されるすべての非テキストコンテンツには、同等の目的を果たすテキストによる代替が提供されている。ただし、次の場合は除く:
非テキストコンテンツが、コントロール又は利用者の入力を受け付けるものであるとき、その目的を説明する名前 (name) を提供している。(コントロール及び利用者の入力を受け入れるコンテンツに関するその他の要件は、Success Criterion 4.1.2 を参照。)
非テキストコンテンツが、時間に依存したメディアであるとき、テキストによる代替は、少なくとも、その非テキストコンテンツを識別できる説明を提供している。(メディアに関するその他の要件は、ガイドライン 1.2 を参照。)
非テキストコンテンツが、テキストで提示されると無効になるテスト又は演習のとき、テキストによる代替は、少なくともその非テキストコンテンツを識別できる説明を提供している。
非テキストコンテンツが、特定の感覚的体験を創り出すことを主に意図しているとき、テキストによる代替は、少なくともその非テキストコンテンツを識別できる説明を提供している。
非テキストコンテンツが、コンピュータではなく人間がコンテンツにアクセスしていることを確認する目的で用いられているとき、テキストによる代替は、その非テキストコンテンツの目的を特定し、説明している。なおかつ、他の感覚による知覚に対応して出力する CAPTCHA の代替形式を提供することで、様々な障害に対応している。
非テキストコンテンツが、純粋な装飾である、見た目の整形のためだけに用いられている、又は利用者に提供されるものではないとき、支援技術が無視できるように実装されている。
時間依存メディアには代替コンテンツを提供すること。
(レベル A)
収録済の音声しか含まないメディア及び収録済の映像しか含まないメディアは、次の事項を満たしている。ただし、その音声又は映像がメディアによるテキストの代替であって、メディアによる代替であることが明確にラベル付けされている場合は除く:
時間依存メディアに対する代替コンテンツによって、収録済の音声しか含まないコンテンツと同等の情報を提供している。
時間依存メディアに対する代替コンテンツ又は音声トラックによって、収録済の映像しか含まないコンテンツと同等の情報を提供している。
(レベル A)
同期したメディアに含まれている収録済の映像コンテンツに対して、時間依存メディアに対する代替コンテンツ又は音声解説が提供されている。ただし、その同期したメディアがメディアによるテキストの代替であって、メディアによる代替であることが明確にラベル付けされている場合は除く。
(レベル AA)
(レベル AAA)
(レベル AAA)
前景音の合間が、音声解説で映像の意味を伝達するのに不十分な場合、同期したメディアに含まれているすべての収録済の映像コンテンツに対して、拡張音声解説が提供されている。
(レベル AAA)
すべての収録済の同期したメディア及びすべての収録済の映像しか含まないメディアに対して、時間依存メディアに対する代替コンテンツが提供されている。
(レベル AAA)
ライブの音声しか含まないコンテンツに対して、それと同等の情報を提示する、時間依存メディアの代替コンテンツが提供されている。
情報、及び構造を損なうことなく、様々な方法 (例えば、よりシンプルなレイアウト) で提供できるようにコンテンツを制作すること。
(レベル A)
何らかの形で提示されている情報、構造、及び関係性は、プログラムによる解釈が可能である、又はテキストで提供されている。
(レベル A)
コンテンツが提示されている順序が意味に影響を及ぼす場合には、正しく読むシーケンスはプログラムによる解釈が可能である。
(レベル A)
コンテンツを理解し操作するための説明は、形、色、大きさ、視覚的な位置、方向、又は音のような、構成要素が持つ感覚的な特徴だけに依存していない。
色に関する要件は、ガイドライン 1.4 を参照。
(レベル AA)
コンテンツは、その表示及び操作を、縦向き (portrait) 又は横向き (landscape) のような単一のディスプレイの向きに制限しない。ただし、特定のディスプレイの向きが必要不可欠な場合は除く。
特定のディスプレイの向きが必要不可欠となり得る例としては、銀行の小切手、ピアノのアプリケーション、プロジェクターもしくはテレビ向けのスライド、又はコンテンツが必ずしも横向き (landscape) もしくは縦向き (portrait) のディスプレイの向きに制限されないバーチャルリアリティのコンテンツが挙げられる。
(レベル AA)
利用者の情報を集める入力フィールドのそれぞれの目的は、次の場合にプログラムによる解釈が可能である:
(レベル AAA)
マークアップ言語で実装されたコンテンツでは、ユーザインタフェース コンポーネント、アイコン、領域の目的はプログラムによる解釈が可能である。
コンテンツを、利用者にとって見やすく、聞きやすいものにすること。これには、前景と背景を区別することも含む。
(レベル A)
色が、情報を伝える、動作を示す、反応を促す、又は視覚的な要素を判別するための唯一の視覚的手段になっていない。
この達成基準は、特に色の知覚に関するものである。その他の知覚形態については、色やその他の視覚的提示のコーディングへのプログラムによるアクセスも含めて、ガイドライン 1.3 で網羅されている。
(レベル A)
ウェブページ上にある音声が自動的に再生され、3 秒より長く続く場合、その音声を一時停止又は停止するメカニズム、もしくはシステム全体の音量レベルに影響を与えずに音量レベルを調整できるメカニズムが利用できる。
この達成基準を満たさないコンテンツでは、利用者がそのウェブページ全体を使用できない恐れがあるため、ウェブページ上のすべてのコンテンツは他の達成基準を満たすために用いられているか否かにかかわらず、この達成基準を満たさなければならない。適合要件 5: 非干渉を参照。
(レベル AA)
テキスト及び文字画像の視覚的提示に、少なくとも 4.5:1 のコントラスト比がある。ただし、次の場合は除く:
サイズの大きなテキスト及びサイズの大きな文字画像に、少なくとも 3:1 のコントラスト比がある。
テキスト又は文字画像において、次の場合はコントラストの要件はない。アクティブではないユーザインタフェース コンポーネントの一部である、純粋な装飾である、誰も視覚的に確認できない、又は重要な他の視覚的なコンテンツを含む写真の一部分である。
ロゴ又はブランド名の一部である文字には、最低限のコントラストの要件はない。
(レベル AA)
キャプション及び文字画像を除き、テキストは、コンテンツ又は機能を損なうことなく、支援技術なしで 200% までサイズ変更できる。
(レベル AA)
使用している技術で意図した視覚的提示が可能である場合、文字画像ではなくテキストが情報伝達に用いられている。ただし、次に挙げる場合を除く:
文字画像は、利用者の要求に応じた視覚的なカスタマイズができる。
テキストの特定の提示が、伝えようとする情報にとって必要不可欠である。
ロゴタイプ (ロゴ又はブランド名の一部である文字) は必要不可欠なものであると考えられる。
(レベル AAA)
テキスト及び文字画像の視覚的提示に、少なくとも 7:1 のコントラスト比がある。ただし、次の場合は除く:
サイズの大きなテキスト及びサイズの大きな文字画像に、少なくとも 4.5:1 のコントラスト比がある。
テキスト又は文字画像において、次の場合はコントラストの要件はない。アクティブではないユーザインタフェース コンポーネントの一部である、純粋な装飾である、誰も視覚的に確認できない、又は重要な他の視覚的なコンテンツを含む写真の一部分である。
ロゴ又はブランド名の一部である文字には、最低限のコントラストの要件はない。
(レベル AAA)
収録済の音声しか含まないコンテンツで、(1) 前景に主として発話を含み、(2) 音声 CAPTCHA 又は音声ロゴではなく、かつ、(3) 例えば、歌やラップなどのように、主として音楽表現を意図した発声ではないものについては、次に挙げる事項のうち、少なくとも一つを満たしている:
音声は背景音を含まない。
背景音を消すことができる。
背景音は、前景にある発話のコンテンツより少なくとも 20 デシベルは低い。ただし、継続時間が 2 秒以内で発生頻度が低い背景音は除く。
デシベルの定義によれば、この要件を満たす背景音は、前景にある発話のコンテンツの約 4 分の 1 の大きさになる。
(レベル AAA)
テキストブロックの視覚的提示において、次を実現するメカニズムが利用できる:
(レベル AAA)
文字画像は、純粋な装飾に用いられているか、テキストの特定の提示が伝えようとする情報にとって必要不可欠である場合に用いられている。
ロゴタイプ (ロゴ又はブランド名の一部である文字) は必要不可欠なものであると考えられる。
(レベル AA)
コンテンツは、情報又は機能を損なうことなく、かつ、以下において 2 次元スクロールを必要とせずに提示できる:
利用や意味の理解に 2 次元のレイアウトが必須である一部のコンテンツを除く。
320 CSS ピクセルは、400% ズーム時の開始ビューポート幅 1280 CSS ピクセルに相当する。横スクロールになるように設計されたウェブコンテンツ (例えば、縦書きのテキスト) の場合、256 CSS ピクセルは、400% ズーム時の開始ビューポート高さ 1024 CSS ピクセルに相当する。
2 次元のレイアウトを必要とするコンテンツの例としては、理解のために必要な画像 (地図、図解など)、映像、ゲーム、プレゼンテーション、データテーブル (個々のセルではない)、及びコンテンツを操作している間にツールバーを表示しておく必要のあるインタフェースが挙げられる。コンテンツのそのような部分には、2 次元スクロールを提供することが許容される。
(レベル AA)
以下の視覚的提示には、隣接した色との間で少なくとも 3:1 のコントラスト比がある。
(レベル AA)
以下のテキストスタイルプロパティをサポートするマークアップ言語を用いて実装されているコンテンツにおいては、以下をすべて設定し、かつ他のスタイルプロパティを変更しないことによって、コンテンツ又は機能の損失が生じない:
例外: テキスト表記においてこれらのテキストスタイルプロパティの一つ以上を使用しない自然言語及び文字体系では、その言語と文字体系の組み合わせに存在するプロパティだけを用いて、この達成基準に適合することができる。
(レベル AA)
ポインタホバー又はキーボードフォーカスを受け取ってから外すことで、追加コンテンツを表示させてから非表示にさせる場合は、以下の要件を全て満たす:
例外: 追加コンテンツの視覚的提示がユーザエージェントによって制御されていて、かつコンテンツ制作者が変更していない場合は例外とする。
ユーザエージェントによって制御されている追加コンテンツの例としては、HTML の title
属性を用いて作られているブラウザのツールチップが挙げられる。
ホバー時やフォーカス時に表示されるカスタムツールチップ、サブメニュー、他の非モーダルポップアップは、この達成基準の適用対象となる「追加コンテンツ」の例である。
ユーザインタフェース コンポーネント及びナビゲーションは操作可能でなければならない。
すべての機能をキーボードから利用できるようにすること。
(レベル A)
コンテンツのすべての機能は、個々のキーストロークに特定のタイミングを要することなく、キーボードインタフェースを通じて操作可能である。ただし、その根本的な機能が利用者の動作による終点だけではない軌跡に依存する入力を必要とする場合は除く。
上記の例外は、根本的な機能に関するものであり、入力手法に関するものではない。例えば、テキスト入力に手書き入力を用いるのであれば、その入力手法 (手書き) は利用者の動作による軌跡に依存した入力を必要とするが、その根本的な機能 (テキスト入力) は利用者の動作による軌跡に依存した入力を必要とするものではない。
これは、キーボード操作に加えて、マウス入力、又はその他の入力手段を提供することを禁ずるものでも妨げるものでもない。
(レベル A)
キーボードインタフェースを用いてキーボードフォーカスをそのウェブページのあるコンポーネントに移動できる場合、キーボードインタフェースだけを用いてそのコンポーネントからフォーカスを外すことが可能である。さらに、修飾キーを伴わない矢印キー、Tab キー、又はフォーカスを外すその他の標準的な方法でフォーカスを外せない場合は、フォーカスを外す方法が利用者に通知される。
この達成基準を満たさないコンテンツでは、利用者がそのウェブページ全体を使用できない恐れがあるため、ウェブページ上のすべてのコンテンツは他の達成基準を満たすために用いられているか否かにかかわらず、この達成基準を満たさなければならない。適合要件 5: 非干渉を参照。
(レベル AAA)
コンテンツのすべての機能は、個々のキーストロークに特定のタイミングを要することなく、キーボードインタフェースを通じて操作可能である。
(レベル A)
文字 (大文字と小文字を含む)、句読点、数字、又は記号のみを使用したキーボードショートカットがコンテンツに実装されている場合、少なくとも次のいずれかを満たしている:
利用者がコンテンツを読み、使用するために十分な時間を提供すること。
(レベル A)
コンテンツに制限時間を設定する場合は、次に挙げる事項のうち、少なくとも一つを満たしている
制限時間があるコンテンツを利用する前に、利用者がその制限時間を解除することができる。又は、
制限時間があるコンテンツを利用する前に、利用者が少なくともデフォルト設定の 10 倍を超える、大幅な制限時間の調整をすることができる。又は、
時間切れになる前に利用者に警告し、かつ少なくとも 20 秒間の猶予をもって、例えば「スペースキーを押す」などの簡単な操作により、利用者が制限時間を少なくとも 10 倍以上延長することができる。又は、
リアルタイムのイベント (例えば、オークション) において制限時間が必須の要素で、その制限時間に代わる手段が存在しない。又は、
制限時間が必要不可欠なもので、制限時間を延長することがコンテンツの動作を無効にすることになる。又は、
制限時間が 20 時間よりも長い。
この達成基準は、制限時間の結果として、コンテンツ又は状況の予期せぬ変化を引き起こさないように利用者がタスクを完了できるようにするためのものである。この達成基準は、利用者の動作の結果としてのコンテンツ又はコンテキストの変化を制限する達成基準 3.2.1 と併せて考慮すること。
(レベル A)
動きのある、点滅している、スクロールする、又は自動更新する情報は、次のすべての事項を満たしている
動きのある、点滅している、又はスクロールしている情報が、(1) 自動的に開始し、(2) 5 秒よりも長く継続し、かつ、(3) その他のコンテンツと並行して提示される場合、利用者がそれらを一時停止、停止、又は非表示にすることのできるメカニズムがある。ただし、その動き、点滅、又はスクロールが必要不可欠な動作の一部である場合は除く。
自動更新する情報が、(1) 自動的に開始し、 (2) その他のコンテンツと並行して提示される場合、利用者がそれを一時停止、停止、もしくは非表示にする、又はその更新頻度を調整することのできるメカニズムがある。ただし、その自動更新が必要不可欠な動作の一部である場合は除く。
画面がちらつく、又は閃光を放つコンテンツに関する要件は、ガイドライン 2.3 を参照。
この達成基準を満たさないコンテンツでは、利用者がそのウェブページ全体を使用できない恐れがあるため、ウェブページ上のすべてのコンテンツは他の達成基準を満たすために用いられているか否かにかかわらず、この達成基準を満たさなければならない。適合要件 5: 非干渉を参照。
定期的にソフトウェアによって自動的に更新されるコンテンツ、又はユーザエージェントにストリーム配信されるコンテンツでは、コンテンツ再生の一時停止と再開の操作の間に生成、又は受信される情報を保持、又は提示する必要はない。これは技術的に不可能であることが考えられ、多くの状況において利用者の混乱を招くことにつながる可能性があるためである。
コンテンツの読み込み中やそれに類似した状況の一部として表示されるアニメーションについては、この段階ですべての利用者に対していかなるインタラクションも発生する可能性がなく、かつコンテンツ読み込みの進行状況を表示しないことが利用者の混乱を招いたり、コンテンツが動作を停止した、又はコンテンツが破損しているという誤解を生じたりする可能性がある場合には、必要不可欠なものと考えることができる。
(レベル AAA)
タイミングは、コンテンツによって提示されるイベント又は動作の必要不可欠な部分ではない。ただし、インタラクティブではない同期したメディア及びリアルタイムのイベントは除く。
(レベル AAA)
割り込みは、利用者が延期、又は抑制することができる。ただし、緊急を要する割り込みは除く。
(レベル AAA)
認証済のセッションが切れた場合は、再認証後でもデータを失うことなく利用者が操作を継続できる。
(レベル AAA)
データの損失を引き起こす恐れのある利用者の無操作の残り時間が警告される。ただし、利用者が 20 時間以上何もしなくてもデータが保持される場合は、この限りではない。
プライバシー関連の規制により、利用者を認証する前や利用者のデータが保存される前に、利用者の明確な同意が必要になる可能性がある。利用者が未成年の場合、ほとんどの司法管轄、国又は地域で、利用者からの明示的な同意を要請することができない。この達成基準に適合するためのアプローチとしてデータの保存を検討する場合は、プライバシーの専門家や弁護士に相談するのが望ましい。
発作や身体的反応を引き起こすようなコンテンツを設計しないこと。
(レベル A)
ウェブページには、どの 1 秒間においても 3 回を超える閃光を放つものがない、又は閃光が一般閃光閾値及び赤色閃光閾値を下回っている。
この達成基準を満たさないコンテンツでは、利用者がそのウェブページ全体を使用できない恐れがあるため、ウェブページ上のすべてのコンテンツは他の達成基準を満たすために用いられているか否かにかかわらず、この達成基準を満たさなければならない。適合要件 5: 非干渉を参照。
(レベル AAA)
(レベル AAA)
アニメーションが、機能又は伝達されている情報に必要不可欠でない限り、インタラクションによって引き起こされるモーションアニメーションを無効にできる。
[New]
利用者がキーボード以外の様々な入力を通じて機能を操作しやすくすること。
(レベル A)
マルチポイント又は軌跡ベースのジェスチャを使って操作する機能はすべて、軌跡ベースのジェスチャなしのシングルポインタで操作することができる。ただし、マルチポイント又は軌跡ベースのジェスチャが必要不可欠である場合は例外とする。
この要件は、ポインタの動作を解釈するウェブコンテンツに適用される (ユーザエージェントや支援技術の操作に必要なアクションには適用されない)。
(レベル A)
シングルポインタを使って操作できる機能は、以下の要件の少なくとも 一つを満たす。
キーボード又はテンキーパッドのキープレスをエミュレートする機能は必要不可欠とみなされる。
この要件は、ポインタの動作を解釈するウェブコンテンツに適用される (ユーザエージェントや支援技術の操作に必要なアクションには適用されない)。
(レベル A)
ユーザインタフェース コンポーネントがテキスト又は文字画像を含むラベルを持つ場合、視覚的に提示されたテキストが名前 (name) に含まれている。
ベストプラクティスは、ラベルのテキストを名前 (name) の最初に使用することである。
(レベル A)
デバイスの動き又は利用者の動きで操作できる機能は、ユーザインタフェース コンポーネントでも操作でき、かつ偶発的な起動を防ぐために動きへの反応を無効化することができる。ただし、以下の場合は例外とする。
(レベル AAA)
ポインタ入力のターゲットのサイズが 44 × 44 CSS ピクセル以上である。ただし、以下の場合は例外とする。
(レベル AAA)
プラットフォームで提供されている入力モダリティの使用を、ウェブコンテンツが制限しない。ただし、その制限が必要不可欠な場合、コンテンツのセキュリティのために必要な場合、又は利用者による設定を尊重するうえで必要な場合は例外とする。
情報及びユーザインタフェースの操作は理解可能でなければならない。
テキストコンテンツの読み取りと理解を可能にすること。
(レベル A)
それぞれのウェブページのデフォルトの自然言語がどの言語であるか、プログラムによる解釈が可能である。
(レベル AA)
コンテンツの一節、又は語句それぞれの自然言語がどの言語であるか、プログラムによる解釈が可能である。ただし、固有名詞、技術用語、言語が不明な語句、及びすぐ前後にあるテキストの言語の一部になっている単語又は語句は除く。
(レベル AAA)
慣用句及び業界用語を含めて、一般的ではない、又は限定された用法で使われている単語、又は語句の、明確な定義を特定するメカニズムが利用できる。
(レベル AAA)
(レベル AAA)
固有名詞や題名を取り除いた状態で、テキストが前期中等教育レベルを超えた読解力を必要とする場合は、補足コンテンツ又は前期中等教育レベルを超えた読解力を必要としない版が利用できる。
(レベル AAA)
文脈において、発音が分からないと単語の意味が不明瞭になる場合、その単語の明確な発音を特定するメカニズムが利用できる。
ウェブページの表示や挙動を予測可能にすること。
(レベル A)
いずれのユーザインタフェース コンポーネントも、フォーカスを受け取ったときにコンテキストの変化を引き起こさない。
(レベル A)
ユーザインタフェース コンポーネントの設定を変更することが、コンテキストの変化を自動的に引き起こさない。ただし、利用者が使用する前にその挙動を知らせてある場合を除く。
(レベル AA)
(レベル AAA)
利用者の間違いを防ぎ、修正を支援すること。
(レベル A)
入力エラーが自動的に検出された場合は、エラーとなっている箇所が特定され、そのエラーが利用者にテキストで説明される。
(レベル A)
コンテンツが利用者の入力を要求する場合は、ラベル又は説明文が提供されている。
(レベル AA)
入力エラーが自動的に検出され、修正方法を提案できる場合、その提案が利用者に提示される。ただし、セキュリティ又はコンテンツの目的を損なう場合は除く。
(レベル AA)
利用者にとって法律行為もしくは金融取引が生じる、利用者が制御可能なデータストレージシステム上のデータを変更もしくは削除する、又は利用者が試験の解答を送信するウェブページでは、次に挙げる事項のうち、少なくとも一つを満たしている
(レベル AAA)
コンテキストに応じたヘルプが利用できる。
(レベル AAA)
利用者に情報の送信を要求するウェブページでは、次に挙げる事項のうち、少なくとも一つを満たしている
コンテンツは、支援技術を含む様々なユーザエージェントが確実に解釈できるように十分に堅牢 (robust) でなければならない。
現在及び将来の、支援技術を含むユーザエージェントとの互換性を最大化すること。
(レベル A)
マークアップ言語を用いて実装されているコンテンツにおいては、要素には完全な開始タグ及び終了タグがあり、要素は仕様に準じて入れ子になっていて、要素には重複した属性がなく、どの ID も一意的である。ただし、仕様で認められているものを除く。
HTML 又は XML を使用するすべてのコンテンツでは、この達成基準は常に満たされているとみなすべきである。
この基準が作成されて以降、HTML Living Standard は、ユーザエージェントが不完全なタグ、不正な要素の入れ子、重複した属性、及び一意でない ID をどのように処理しなければならないかを規定する明確な要件を採用した。[HTML]
HTML Standard では、これらのケースのいくつかをコンテンツ制作者に対する不適合として扱うが、仕様ではユーザエージェントがこれらのケースの一貫した処理をサポートすることを要求しているため、この達成基準の説明にある「仕様で認められているもの」とみなせる。実際には、この基準自体は、もはや障害のある人々に何の利益ももたらさない。
不適切に入れ子にされた要素による役割の欠落、ID の重複による不正な状態や名前などの問題は、別の達成基準で扱われており、4.1.1 の問題としてではなく、それらの基準に基づいて報告されるべきである。
(レベル A)
すべてのユーザインタフェース コンポーネント (フォームを構成する要素、リンク、スクリプトが生成するコンポーネントなど) では、名前 (name) 及び役割 (role) は、プログラムによる解釈が可能である。又、状態、プロパティ、利用者が設定可能な値はプログラムによる設定が可能である。そして、支援技術を含むユーザエージェントが、これらの項目に対する変更通知を利用できる。
この達成基準は、主に独自のユーザインタフェース コンポーネントを開発、又はスクリプトで実装するコンテンツ制作者に向けたものである。例えば、標準的な HTML のコントロールを仕様に沿って使用していれば、既にこの達成基準を満たしていることになる。
(レベル AA)
マークアップ言語を使って実装されたコンテンツでは、ステータスメッセージは、役割 (role) 又はプロパティを通してプログラムによる解釈が可能であり、フォーカスを受けとらなくても支援技術によって利用者に提示することができる。
この節では、WCAG 2.1 への適合に関する要件を列挙する。又、任意である適合表明の作成方法に関する情報も提供する。最後に、アクセシビリティ サポーテッドとは何かを説明する。なぜならば、適合においては技術のアクセシビリティ サポーテッドな使用方法だけに依存することができるからである。アクセシビリティ サポーテッドという概念については、Understanding Conformance でさらに詳しい説明がある。
WCAG 2.1 の主要な内容は規定であり適合表明を満たす要件を定義する。入門用資料、附録、「規定ではない」と示された節、図、事例と注記は参考情報 (規定ではない)である。規定ではない資料は、ガイドラインの解釈を手助けする参考情報を提供するが適合表明を満たす要件は提示しない。
キーワード「してもよい (MAY) 」、「しなければならない (MUST) 」、「してはならない (MUST NOT) 」、「推奨されない (NOT RECOMENDED) 」、「推奨される (RECOMMENDED) 」、「すべきである(SHOULD) 」、及び「しないほうがよい (SHOULD NOT) 」は、[RFC2119]に述べられているように解釈される。
ウェブページが WCAG 2.1 に適合するためには、以下に挙げるすべての適合要件を満たしていなければならない:
以下に挙げる適合レベルの一つを完全に満たしていること。
ウェブページは、記載したレベルでのみ WCAG 2.1 に適合できるが、コンテンツ制作者は、その適合レベルよりも高いレベルの達成基準の達成状況を (表明の中で) 示すことを推奨される。
コンテンツの中には、レベル AAA 達成基準のすべてを満たすことのできないものもあるため、サイト全体の一般的な方針としてレベル AAA での適合を要件とすることは推奨されない。
適合 (及び適合レベル) はウェブページ全体に対するもののみであり、ウェブページの一部が除外されている場合には適合にならない。
適合の判断をするときに、例えば、詳細な説明又は映像の代替の提示のように、代替となるものがそのページから直接得られる場合は、ページのコンテンツの一部に対する代替コンテンツはそのページの一部であるとみなされる。
コンテンツ制作者が制御できないコンテンツがあるために適合できないウェブページについては、部分適合に関する記述を行うことを検討するとよい。
ウェブページ全体には、様々な画面サイズ向けに自動的に提示される個々のウェブページのバリエーションを含む (例: レスポンジブウェブページのバリエーション)。ウェブページ全体が適合するためには、個々のバリエーションが適合するか、適合する代替版が必要である。
ウェブページがプロセスを提示する一連の流れのウェブページ群 (つまり、ある目的を達成するために完了させる必要のある一連の手順) に含まれる場合、そのプロセス中のすべてのウェブページが指定したレベル又はそれ以上のレベルで適合している (もし、プロセス中のウェブページが一つでも特定のレベル又はそれ以上のレベルに適合していない場合、そのレベルに適合できない)。
あるオンラインストアには、製品を選択して購入するための一連のウェブページがある。このプロセスに含まれるあるウェブページが適合するためには、最初から最後 (支払い) までのすべてのウェブページが適合していなければならない。
達成基準を満たすために、用いる技術のアクセシビリティ サポーテッドな使用方法だけに依存している。アクセシビリティ サポーテッドではない方法で提供されている情報又は機能は、アクセシビリティ サポーテッドな方法でも利用できる(Understanding accessibility support を参照)。
技術がアクセシビリティ サポーテッドではない方法で用いられている場合、又は適合しない方法で用いられている場合、利用者がウェブページの他の部分へアクセスすることを妨げていない。加えて、全体としてウェブページは、以下のそれぞれの条件の下で適合要件を満たしていること:
さらに、適合するために依存していないコンテンツも含めて、ページ上のすべてのコンテンツには以下の達成基準が適用される。なぜならば、これらを満たしていないことにより、ページの利用を妨げる可能性があるためである。
もし、あるページが適合できないならば (例えば、適合のテストページや事例のページの場合)、そのページを適合の範囲、あるいは、適合表明の範囲に含めることはできない。
事例を含む、より詳細な情報は、Understanding Conformance Requirements を参照。
適合は、ウェブページに対してのみ定義されている。しかし、適合表明は 1 ページ、一連のウェブページ群、又は複数の関連するウェブページに対して行ってもよい。
適合表明は、必須ではない。コンテンツ制作者は、適合表明をしなくても、WCAG 2.1 に適合することができる。しかし、もし適合表明をする場合には、その適合表明には以下の情報が含まれていなければならない:
対象となるウェブページに関する簡潔な説明: 例えば、サブドメインも表明の対象に含まれているかどうかも含む、表明の対象となっている URI のリスト。
表明において、ウェブページはリストを用いて表してもよいし、すべての URI を含む表現を用いて表してもよい。
顧客がウェブサイト上でインストールするまで URI が存在しないウェブベースの製品がある。その場合、その製品はインストールされると適合した状態になる、といった記述をすることができる。
適合のロゴを使用するとその表明であるとみなされ、上記の適合表明の必須要素を明示しなければならない。
上記の適合表明の必須要素に加えて、利用者のために追加で情報を提供することを検討する。追加する情報として推奨するものを以下に挙げる:
より多くの情報や適合表明の事例は、Understanding Conformance Claims を参照。
適合表明内でのメタデータの使用に関する詳細な情報は、Understanding Metadata を参照。
場合によっては、制作後にコンテンツが追加されるようにウェブページが作成される。例えば、電子メールのプログラム、ブログ、利用者がコメントを追加できる記事、又は利用者がコンテンツを提供できるようなアプリケーションである。その他の例としては、複数の提供者から集めたコンテンツで構成されるポータルやニュースサイトのページや、又は動的に挿入される広告のように、他の情報源からその時々にコンテンツが自動的に挿入されるサイトが挙げられる。
これらの場合、最初に掲載した時点では、そのページにおける制御できないコンテンツがどのようなものになっていくか分からない。制御できないコンテンツが、制御できるコンテンツのアクセシビリティにも影響を及ぼす可能性があることに注意することが重要である。そのような場合、次の二つの方法から選択する:
適合の判定は、分かる範囲で下すことができる。もしこの種のウェブページが監視されていて 2 営業日以内に修正される (適合していないコンテンツが削除されるか、適合するように修正される) ならば、外部から寄稿されたコンテンツにおける不具合のうち、発見後に修正又は削除できるものを除いて判定又は適合表明ができるので、そのページは適合している。適合していないコンテンツを監視及び修正できない場合は、適合表明を行うことはできない。
又は、
適合していないページが特定の部分を除けば適合できる場合、「部分適合に関する記述」ができる。そのような場合の記述は、「このページは適合していないが、制御されていない情報源に起因する以下の部分を除けば、WCAG 2.1 にレベル X で適合していることになる。」というような形式になる。さらに、部分適合の記述に記載される制御できないコンテンツについては、次の条件に当てはまる必要がある。
ページが適合していないが、そのページ上で用いられている (すべての) 言語においてアクセシビリティ サポートがあれば適合するような場合には、「言語による部分適合に関する記述」ができる。そのような場合の記述形式は、「このページは適合していないが、もし以下の言語においてアクセシビリティ サポートがあれば、WCAG 2.1 にレベル X で適合していることになる。」というようになる。
単語、語句、又は名称の短縮形で、その略語が言語の一部になっていないもの。
これは、頭文字語及び頭字語を含む:
頭文字語は、その名称又は語句に含まれる単語又は音節の頭文字による、名称又は語句の短縮形である。
すべての言語で定義されているわけではない。
頭字語は、(名称又は語句の中の) 頭文字又は他の単語の一部から作られた省略形で、一つの単語のように発音されるものである。
頭文字語だったものを社名として採用している会社がある。そのような場合、その会社の新しい社名はその文字列であるにすぎず (例: Ecma)、その単語はもはや略語とはみなされない。
利用者の支援技術だけでなく、ブラウザ及びその他のユーザエージェントにあるアクセシビリティ機能でサポートされていること。
あるウェブコンテンツ技術 (又は、ある技術の機能) のアクセシビリティ サポーテッドな使用方法とみなされるためには、そのウェブコンテンツ技術 (又は機能) について、次の 1.と 2.の両方が満たされていなければならない:
そのウェブコンテンツ技術の使用方法が、利用者の支援技術によりサポートされていなければならない。これは、その技術の使用方法が、そのコンテンツの自然言語における利用者の支援技術との相互運用性について検証されていることを意味する。
かつ
そのウェブコンテンツ技術には、利用者が入手できるアクセシビリティ サポーテッドなユーザエージェントがなければならない。これは、次の四つのうち少なくとも一つを満たしていることを意味する:
その技術が、広く配布されているアクセシビリティ サポーテッドなユーザエージェントに標準でサポートされている (HTML、CSS など)。
又は、
その技術が、広く配布されているアクセシビリティ サポーテッドなプラグインでサポートされている。
又は、
そのコンテンツが、大学、企業内ネットワークのような閉じた環境で利用できるものである。この環境で、その技術に必要とされていて、その組織で使用されているユーザエージェントがアクセシビリティ サポーテッドである。
又は、
その技術をサポートするユーザエージェントが、アクセシビリティ サポーテッドであって、次の方法でダウンロード又は購入できる:
Accessibility Guidelines Working Group 及び W3C は、あるウェブ技術の特定の使用方法がアクセシビリティ サポーテッドであると分類するために、どの支援技術によるどれだけのサポートが必要なのかを定めない (Level of Assistive Technology Support Needed for "Accessibility Support" を参照)。
ウェブ技術がアクセシビリティ サポーテッドな方法で用いられている場合、その技術全体、又はその技術の使用方法すべてがアクセシビリティ サポーテッドであるということを暗に示すわけではない。ほとんどの技術は、HTML を含めてアクセシビリティ サポーテッドではない機能、又は使用方法が少なくとも一つある。ウェブページが WCAG に適合するのは、依存する技術のアクセシビリティ サポーテッドな使用方法を用いて WCAG の要件を満たしている場合だけである。
複数のバージョンを有するウェブコンテンツ技術を挙げる際は、アクセシビリティ サポーテッドなバージョンを特定すべきである。
コンテンツ制作者が技術のアクセシビリティ サポーテッドな使用方法を見つける方法の一つは、アクセシビリティ サポーテッドであることが文書化されている使用方法の資料を参照することである (Understanding Accessibility-Supported Web Technology Uses を参照)。コンテンツ制作者、企業、技術ベンダー、又はその他の者が、ウェブコンテンツ技術のアクセシビリティ サポーテッドな使用方法を文書化してもよい。しかし、文書中の技術の使用方法はすべて、上記のアクセシビリティ サポーテッドなウェブコンテンツ技術の定義を満たしている必要がある。
時間依存の視覚的及び聴覚的情報を正しい順序で説明したテキストを含み、あらゆる時間依存のインタラクションによる結果を得る手段を提供している文書。
同期したメディアのコンテンツを作るために用いられる脚本は、編集が終了した最終版の同期したメディアを正確に描写した脚本に修正されている場合だけ、この定義を満たす。
リンク、及びリンクと同時に利用者に提供されているウェブページのどの情報からも、そのリンクの目的を判断できない (すなわち、障害がない閲覧者でも、そのリンクを動作させるまで、そのリンクが何をするのか分からない)。
文字又はグリフの空間的配置によって作られた図画 (典型的には、ASCII で定義されている 95 の印字可能文字から作られる)。
障害のある利用者の要件を満たすために、主流のユーザエージェントが提供する機能を超えた機能を提供するような、ユーザエージェントとして動作する、又は主流のユーザエージェントと共に動作するハードウェア及び/又はソフトウェア。
支援技術が提供する機能としては、代替の提示 (例: 合成音声や拡大表示したコンテンツ)、代替入力手法 (例: 音声認識)、付加的なナビゲーション又は位置確認のメカニズム、及びコンテンツ変換 (例: テーブルをよりアクセシブルにするもの) などを挙げることができる。
支援技術は、API を利用、監視することで、主流のユーザエージェントとデータやメッセージのやりとりをすることが多い。
主流のユーザエージェントと支援技術との区別は、絶対的なものではない。多くの主流のユーザエージェントは、障害のある個人を支援する機能を提供している。基本的な差異は、主流のユーザエージェントが障害のある人もない人も含めて、広く多様な利用者を対象にしているのに対し、支援技術は、特定の障害のある利用者という、より狭く限られた人たちを対象にしているということである。支援技術により提供される支援は、対象とする利用者に特化した、よりニーズに適したものである。主流のユーザエージェントは、プログラムオブジェクトからのウェブコンテンツの抽出、マークアップの識別可能な構造への解釈といった、重要な機能を支援技術に対して提供する場合がある。
音の再生技術。
音声には、合成して作られたもの (音声合成を含む)、実世界の音を収録したもの、又はその両方が含まれる。
主音声のトラックだけでは理解できない重要で視覚的な詳細を説明するために、音声トラックに追加されたナレーション。
映像の音声解説は、動作、登場人物、場面の変化、画面上のテキスト、及びその他の視覚的なコンテンツに関する情報を提供する。
標準的な音声解説では、ナレーションが会話の合間に挿入される。(拡張音声解説も参照。)
"video description" や "descriptive narration" とも呼ばれる。
日本語では「音声ガイド」とも呼ばれる。
注意を引く意図で、二つの視覚的な状態を交互に切り替えること。
閃光も参照。ある程度の面積をもち、ある程度の明るさ、特定の頻度で点滅するものは、閃光に分類されることもありうる。
一文よりも長いテキスト。
コンピュータと人間とを判別する完全自動化されたチューリングテスト (Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apart) の頭文字語。
CAPTCHA のテストは多くの場合、利用者に対し、不明瞭な画像又は音声ファイルによって提示されたテキストを入力するよう求める。
チューリングテストは、人間とコンピュータを区別することを目的としたテストの仕組みである。その名は、高名なコンピュータ科学者のアラン チューリングにちなんでいる。この用語は、カーネギーメロン大学の研究者たちによる造語である。
そのメディアのコンテンツを理解するのに必要な、会話及び会話でない音声情報に対する、同期した視覚、及び/又はテキストによる代替。
キャプションは会話のみの字幕と似ているが、会話の内容だけを伝えるのではなく、その番組の内容を理解するために必要な効果音、音楽、笑い声、話者の特定、位置などを含む、会話でない音声情報と同等の内容も伝える点が異なる。
クローズドキャプションは、音声情報と同等の内容で、プレーヤーによっては表示/非表示を切り替えることができるものを指す。
キャプションは、映像に含まれる情報を分かりにくくしたり遮ったりすべきではない。
国によっては、キャプションは "subtitle" と呼ばれている。
subtitle には、「字幕」の意がある。日本では、キャプションのことを一般に字幕と呼ぶことが多い。
音声解説にキャプションをつけることもできるが、つける必要はない。なぜなら、音声解説は既に視覚的に提示されている情報の説明だからである。
大きな変化で、利用者が気づかないと、ウェブページ全体を一度に見ることのできない利用者を混乱させる恐れのあるもの。
コンテキストの変化には次に挙げるものの変化が含まれる:
コンテンツの変化が、必ずコンテキストの変化になるとはかぎらない。アウトラインの展開、動的なメニュー、又はタブの切替などのコンテンツの変化は、それが上記のいずれか (例: フォーカス) を変更しないかぎり、状況を変化させるとは限らない。
与えられた規格、ガイドライン、又は仕様のすべての要件を満たすこと。
以下の事項を満たす版のことを指す:
以下に挙げる事項のうち少なくとも一つを満たしていること:
この定義において、「到達できるのは……からのみ」とは、利用者が適合版から来ていない限り、不適合ページに「到達する」 (読み込む) のを防ぐ条件付きリダイレクトのような何らかのメカニズムがある、ということを意味する。
代替版は、元のページと一対一で対応している必要はない (例えば、適合している代替版は複数のページであってもよい)。
複数の言語版が利用できる場合、各言語版に対して、適合している代替版を提供する必要がある。
異なる技術環境又は利用者層に対応するために、代替版が提供される場合がある。それぞれの版は、可能な限り適合させるべきである。適合要件 1 を満たすためには、一つの版が完全に適合している必要がある。
適合している代替版は、不適合版と同様に自由に利用可能である限り、適合宣言の範囲内に存在する必要はなく、同じウェブサイト上に存在する必要もない。
代替版は、元のページを補助して理解を高める補足コンテンツと混同されないようにすべきである。
コンテンツ内で利用者が設定を行うことで適合版が作り出される仕組みは、その利用者の設定に用いられている手法がアクセシビリティ サポーテッドであるかぎり、代替版への到達メカニズムとして条件を満たしているといえる。
コンテンツの構造、提示、及びインタラクションを定義するコード又はマークアップも含めて、ユーザエージェントによって利用者に伝達される情報及び感覚的な体験。
そのとき実行されている機能に関する情報を提供するヘルプのテキスト。
明解なラベルは、コンテキストに応じたヘルプとして機能しうる。
(L1 + 0.05) / (L2 + 0.05) ここでは、
コントラスト比は、1~21 の範囲になりうる (通常は、1:1~21:1 と記述される)。
コンテンツ制作者は、テキストのレンダリング (例: フォントのスムージングやアンチエイリアス) に関する利用者の設定を制御できないため、アンチエイリアスをオフにした状態でテキストのコントラスト比を評価してもよい。
達成基準 1.4.3 及び 1.4.6 の目的上、コントラストは通常の使用においてテキストがレンダリングされるときに指定されている背景色に対して測定する。もし背景色の指定がない場合は、背景色には白を想定する。
背景色は、テキストが通常の使用においてレンダリングされるときに背景となるコンテンツの色として指定された色である。テキストの色は指定されているが背景色が指定されていない場合、利用者のデフォルトの背景色は未知であり、コントラストが十分かどうかを評価することができないため、失敗例となる。同じ理由で、背景色が指定されているがテキストの色が指定されていない場合も失敗例となる。
文字の周囲に縁取りがある場合、その縁取りがコントラストを強めることもあり、文字とその背景色におけるコントラストの計算に用いられる。文字の周囲の細い縁取りは文字として扱われる。文字の周囲の太い縁取りが、光彩のようになって、文字の内側の細部を塗りつぶしていれば、背景色として考慮されることになる。
WCAG に適合しているか判断する場合は、典型的な提示において隣接するであろうと制作者が想定するコンテンツで指定された色の組み合わせについて評価しなければならない。制作者は、ユーザエージェントによる色の変更などのように通常とは異なる提示を考慮する必要はない。ただし、それが制作者のコードによって起こる場合は除く。
コンテンツの意味を変更せずに、単語及び段落が提示されるシーケンス。
約 0.0213 度の視野角。
CSS ピクセルは、CSS におけるすべての長さ及び測定のための規範的な測定単位である。この単位は密度非依存で、ディスプレイに存在する実際のハードウェアピクセルとは異なる。ユーザエージェント及びオペレーティングシステムは CSS ピクセルが、ディスプレイの物理的な寸法と予想される視距離 (コンテンツ制作者は決定できない要因) を考慮した CSS Values and Units Module Level 3 reference pixel [css3-values] にできるだけ沿うように設定されていることを確認すべきである。
トリガ刺激が depressed (押し下げられた) となった時に発生するプラットフォームのイベント。
ダウンイベントは、「touchstart」「mousedown」など、プラットフォームによって異なる名前を持つ場合がある。
健康、安全、又は財産を守るために即座の行動を必要とする、突然で予期しない状況又は出来事。
もし取り除いてしまうと、コンテンツの情報又は機能を根本的に変えてしまい、かつ、適合する他の方法では情報及び機能を実現できない。
映像を一時停止することで追加の説明を付加するための時間を確保し、視聴覚提示に付加した音声解説。
相対輝度の相反する変化の組合せで、十分な広さを持ち、かつ特定の頻度の場合に、一部の人に発作を誘発する恐れがあるもの。
許容されない閃光の種類に関する情報は、一般閃光閾値及び赤色閃光閾値を参照。
点滅も参照。
利用者の操作により実現可能なプロセス及び結果。
次のいずれかに該当する場合、閃光、又は急速に変化する映像シーケンスは、閾値を下回っている (すなわち、コンテンツは基準を満たしている) ことになる:
ここで:
例外: ホワイトノイズや、1 辺が (典型的な閲覧距離における視野の) 0.1 度未満の市松模様のような細かくバランスの取れた閃光は、閾値を超えることにはならない。
一般的なソフトウェア又はウェブコンテンツの場合、コンテンツを 1024 × 768 ピクセルで表示したときに画面上の任意の場所で 341 × 256 ピクセルの矩形を使用すると、標準的な画面サイズ及び視聴距離 (例: 15~17 インチの画面を 22~26 インチの距離で視聴) における視野 10 度の適切な見積もりとなる。この 75~85 ppi という解像度は、CSS 仕様の規定ピクセル解像度である 96 ppi よりも低いことが知られており、したがってより保守的である。高解像度のディスプレイでは、同じコンテンツのレンダリングを表示するとより小さく安全な画像が得られるため、閾値の定義には低めの解像度を使用している。
遷移とは、相対輝度 (赤色閃光の相対輝度/色) の計測値を時間軸でプロットしたときの隣接する山と谷の間の相対輝度 (赤色閃光の相対輝度/色) の変化である。閃光は、2 つの相反する遷移で構成される。
この分野における「彩度の高い赤色を含む相反する遷移の組合せ」の (2022 年時点での) 実用的定義は、一方の遷移が、R / (R+G+B) の値が 0.8 以上の状態への遷移、又はその状態からの遷移であり、かつ、状態間の差が、CIE 1976 UCS 色度図において0.2 (単位なし) 以上である、相反する遷移の組合せである。[ISO_9241-391]
ビデオの画面キャプチャから分析を行うツールを利用できる。しかし、閃光があらゆる 1 秒間の間隔において 3 回以下であれば、ツールでこの条件を満たしているかどうかを確認する必要はない。コンテンツは自動的に条件を満たすことになる (上記 1.及び 2.を参照)。
人間とコミュニケーションをとるために話される、書かれる、又は (視覚的もしくは触覚的な手段で) 手話にされる言語。
手話も参照。
個々の単語の意味からはその意味を推測できず、特定の単語を変えると意味が通じなくなる言い回し。
慣用句は、その (文化的又は言語依存の) 意味を失わせることなく、直接に、逐語的に翻訳することはできない。
特定の視覚的効果を得るために非テキスト形式 (例えば画像) でレンダリングされたテキスト。
テキスト以外の部分が重要な視覚的コンテンツである場合、画像に含まれるテキストは該当しない。
情報提供を目的としており、適合するために必須ではないもの。
利用者が入力した情報で、受け付けられないもの。
以下のものが含まれる:
特定の分野の人々が特定の用法で用いる単語。
キーストローク入力を取得するためにソフトウェアが用いるインタフェース。
標準ではキーボードが存在しない技術であっても、キーボードインタフェースによって、利用者がキーストローク入力をプログラムに提供できる。
マウスキーのようなキーボード操作によるマウスエミュレータによるアプリケーション (又は、そのアプリケーションの一部) の操作は、キーボードインタフェースからの操作とは見なさない。なぜならば、この場合、プログラムの操作は、キーボードインタフェースからではなく、そのポインティングデバイス インタフェースからの入力によって行われるからである。
一つ以上のキーを押すことによる、動作のトリガーの代替手段
テキスト、又はテキストによる代替を伴うコンポーネントで、ウェブコンテンツ内のコンポーネントを識別するために利用者に提示されているもの。
名前 (name) は隠されていて、支援技術に対してだけ公開される場合がある一方で、ラベルはすべての利用者に提示される。多くの場合 (すべてではないが)、名前 (name) とラベルは同じである。
ラベルという用語は、HTML における label 要素だけに限定されない。
少なくとも 18 ポイント、又は 14 ポイントの太字。あるいは、中国語、日本語、及び韓国語 (CJK) のフォントは、それと同等の文字サイズ。
特別に細い線のフォント、又は文字の形が分かりにくくなるような独特の見た目や特徴のあるフォントは、コントラストが低い場合に特に読みづらい。
ここでいう文字サイズは、コンテンツが提供される際のサイズであり、利用者によるサイズ変更は含まれない。
利用者が目にする文字の実際のサイズは、コンテンツ制作者が指定したサイズと利用者のディスプレイあるいはユーザエージェントの設定の両方に依存している。多くの主流となっている本文テキストで用いられるフォントにおいて、14 ポイントと 18 ポイントは、1.2em と 1.5em、又は、 (本文フォントが 100%であると仮定して) デフォルトサイズの 120%と 150%に、おおよそ同等である。しかし、制作者は、使用する特定のフォントについて、このことをチェックしておく必要がある。フォントが相対単位で定義されている時、実際に表示される文字サイズのポイント数は、ユーザエージェントによって計算される。この達成基準について評価する時には、文字サイズのポイント数は、ユーザエージェントから取得されるべきであり、又はユーザエージェントが行うフォントの計算基準に基づいて計算するべきである。ロービジョンの利用者については、自分で適切な設定を選択することを想定している。
フォントサイズを指定せずにテキストを用いる際は、サイズを指定していないテキストに対して主要ブラウザで用いられる最小のフォントサイズをそのテキストのサイズとみなすのが妥当であろう。もし、レベル 1 の見出しが、主要なブラウザで 14 ポイントの太字あるいはそれ以上のサイズでレンダリングされるならば、それは「サイズの大きな」テキストであると考えてよい。相対的な拡大縮小は、同様の方法でそのデフォルトのサイズから算出することが可能である。
半角の英数字のテキストにおける 18 ポイント及び 14 ポイントのサイズは、拡大印刷の最小サイズ (14 ポイント) と標準的な大きい文字サイズ (18 ポイント) に基づいている。例えば、CJK 言語のようなその他の文字については、「同等な」サイズはその言語での拡大印刷の最小サイズと拡大印刷でその次に大きな標準のサイズとなる。
日本語の全角文字の場合は、拡大教科書普及推進会議 第一次報告「第2章 拡大教科書の標準的な規格について」に基づき、22 ポイント又は 18 ポイントの太字を「同等な」サイズとみなすのが妥当である。
法的に拘束力のある義務あるいは利益が発生する取引。
ハイパーリンクを動作させたときに得られる結果の本質。
現実の出来事から取り込まれ、放送遅延以上の遅延なく受け手に送信される情報。
放送遅延は、短時間の (通常は自動的な) 遅れで、例えば放送局に放送のタイミング[queue→cue]の調整や音声 (又は映像) の検閲のための時間を与えるものだが、意味のある編集ができるほどのものではない。
もし情報が完全にコンピュータで生成されたものならば、それはライブではない。
6 年間の学校教育卒業の後に始まり、初等教育の開始から 9 年後に終わる、2 年、又は 3 年の教育期間。
この定義は、"International Standard Classification of Education" [UNESCO] に基づいている。
結果を得るためのプロセス又は手法。
メカニズムは、宣言する適合レベルのすべての達成基準を満たしている必要がある。
テキストで (直接又はテキストによる代替によって) 既に提示されている情報以上のものを提示していないメディア。
メディアによるテキストの代替は、テキストを代替する提示の恩恵を受ける人たちのために提供される。テキストの代替メディアになりうるのは、音声しか含まないメディア、映像しか含まない (手話の映像を含む) メディア、又は音声付映像メディアである。
動いているような錯覚を作り出す、又は滑らかに遷移しているような感覚を与えるための、状態間へのステップの追加。
ソフトウェアが、ウェブコンテンツのコンポーネントを利用者に識別させることができるテキスト。
ラベルはすべての利用者に提示される一方で、名前 (name) は隠されていて、支援技術に対してだけ明らかにされる場合もある。多くの場合 (すべてではないが)、ラベルと名前 (name) は同じである。
これは、HTML の name 属性とは関係がない。
キーボードインタフェースを用いて (一つの要素から次へ) フォーカスを移動するために、定義された順序でナビゲートすること。
プログラムによる解釈が可能な文字の並びではないコンテンツ、又は文字の並びが自然言語においても何をも表現していないコンテンツ。
これには、 (文字による図画である) ASCII アート、顔文字、 (文字を置き換える) リートスピーク、文字を表現している画像が含まれる。
適合に必須なもの。
この文書には、様々な明確な方法で適合することができる。
最も普及したサイズのデスクトップやラップトップのディスプレイで、ビューポートを最大化した状態。
利用者は一般的にコンピュータを数年間使い続けるので、評価の際は、最新のデスクトップやラップトップの画面解像度を基準にするのではなく、数年間にわたって普及したデスクトップやラップトップの画面解像度を考慮するのが望ましい。
利用者の要求により停止し、利用者の要求があるまで再開しない。
マウス、ペン、タッチ接触のように、画面上の特定の座標 (又は複数の座標群) をターゲットにできるデバイスからの入力。
ライブではない情報。
利用者が知覚できる形式でコンテンツをレンダリングすること。
5~7 歳の間に始まる 6 年間の教育で、その前には教育を受けた期間がない場合もある。
この定義は、"International Standard Classification of Education" [UNESCO] に基づいている。
ある活動を完了させるために必要な利用者の一連の動作。
支援技術を含む様々なユーザエージェントが抽出でき、利用者に様々な感覚モダリティで提示できるような形のデータがコンテンツ制作者によって提供されたとき、そのデータがソフトウェアによって解釈されること。
リンクとの関係性からプログラムによる解釈が可能であり、リンクテキストと結びつけることができ、様々な感覚モダリティで利用者に提示することができる付加的情報。
スクリーンリーダーは句読点を解釈するので、フォーカスが文中のリンクにある場合は、その文からコンテキストを提供することも可能である。
支援技術を含むユーザエージェントがサポートしている手法を用いて、ソフトウェアによって設定されること。
見栄えのためだけのもので、情報は提供せず、機能性も備えていないもの。
テキストが純粋な装飾といえるのは、単語を並べ替え、又は置き換えても意図が変わらないときだけである。
a) 閲覧と同時に発生し、かつ b) コンテンツによる生成だけでは完結しないイベント。
コンテンツの知覚可能、プログラムによる解釈が可能なセクション
HTML では、landmark ロールが指定されたあらゆるエリアは領域になる。
コンテンツの異なる部分間における意味のあるつながり。
最も暗い黒を 0 に、最も明るい白を 1 に正規化した色空間内の任意の点の相対的な明るさ。
sRGB 色空間においては、色の相対輝度は、L = 0.2126 * R + 0.7152 * G + 0.0722 * B と定義されており、R、G 及び B は以下のように定義される:
そして、RsRGB、GsRGB、及び BsRGB は、次のように定義される:
^ という記号は、指数演算子である (計算式は、[SRGB] を参考にしている)。
2021 年 5 月以前は、定義にある 0.04045 の値が異なっていた (0.03928)。これは、古いバージョンの仕様から取り込んだものであり、現在は更新されている。本ガイドラインの文脈における計算には、実質的な影響はない。
ウェブコンテンツを閲覧するのに今日用いられているほとんどすべてのシステムは、sRGB 符号化を前提としている。コンテンツを処理して表示するのに別の色空間が用いられている事が分かっているのでない限り、コンテンツ制作者は sRGB 色空間を用いて検証するべきである。もしその他の色空間を用いるのであれば、Understanding Success Criterion 1.4.3 を参照。
表示時にディザリングが発生する場合は、元の色の値が用いられる。元々ディザリングがかけられている色については、用いられている色の平均値を用いるべきである (R の平均値、G の平均値、及び B の平均値)。
コントラストと閃光を検証する際に、この計算を自動で行うツールが利用できる。
MathML を用いて相対輝度の定義を与える別のページでもこの計算式を表示できる。
ソフトウェアがウェブコンテンツ内のコンポーネントの機能の識別を可能にするためのテキスト又は番号。
使うと同じ結果が得られること。
他の項目との相対位置が同じ。
当初の順序に対して、別の項目が挿入、又は削除されていたとしても、項目は相対的に同じ順序になっていると考えられる。例えば、展開するナビゲーションメニューに詳細な追加階層が挿入される、又は、読みの順序の途中に副次的なナビゲーション部分が挿入されることがある。
ページに適用した際、その達成基準が 'false' と判定されないこと。
一つ以上の関連する話題、又は考えについて書かれたコンテンツの自己完結している部分。
セクションは一つ以上の段落から成ることがあり、画像、表、リスト、及びサブセクションを含むこともある。
共通の目的を共有し、同じコンテンツ制作者、グループ、又は組織により制作されたウェブページの集合。
他言語版は、異なるウェブページ一式と見なされることもある。
意味を伝えるために、手と腕の動き、顔の表情又は身体の姿勢の組み合わせを用いる言語。
ある言語、通常は話されている言語を、手話に訳すこと。
純粋な手話は、同じ国又は地域の話されている言語とは関係がない独立したものである。
シングルタップ・クリック、ダブルタップ・クリック、長押し、軌跡ベースのジェスチャなど、画面と一つの接点で動作するポインタ入力。
純粋な装飾ではなく、かつ、重要な情報を伝える、又は機能を果たすことを主としない、感覚的な体験。
利用者のアクション又は自動プロセスに応答して変化し得るユーザインタフェースコンポーネントの特性を表現する動的プロパティ。
状態はコンポーネントの本質に影響を与えないが、コンポーネント又はインタラクションの変化の候補に関連付けられているデータを表す。例えば、フォーカス、ホバー、選択、プレス、チェック、訪問済・未訪問、展開・折りたたみが挙げられる。
コンテンツ内の変化であって、コンテキストの変化ではなく、かつ、アクションの成否もしくは結果、アプリケーションの処理待ち状態、プロセスの進捗、又はエラーの存在に関する情報を利用者に提供するもの。
ユーザエージェントによってコンテンツ要素が (画面、音声スピーカー、点字ディスプレイなどを介して) レンダリングされるとき、その値の提示 (フォント、色、サイズ、位置、パディング、音量、合成音声の韻律など) を定義するプロパティ。
スタイルプロパティには、オリジンがいくつか考えられる。
元のコンテンツを説明、又はより明確にするために付加されたコンテンツ。
情報を提示するために、他のフォーマットと同期した音声もしくは映像、及び/又は時間に依存するインタラクティブな構成要素と同期した音声もしくは映像。ただし、そのメディアがメディアによるテキストの代替であって、そのように明確にラベル付けされているものは除く。
ユーザインタフェース コンポーネントのインタラクティブな領域のような、ポインタアクションを受け入れるディスプレイの領域
二つ以上のターゲットが重なっている場合、重なっているターゲットが同じアクションを実行する、又は同じページを開く場合を除いて、重なっている領域をターゲットサイズの計算に含めるべきではない。
ユーザエージェントがどのようにレンダリング、再生、又は実行するかを符号化するメカニズム。
このガイドラインで用いられている「ウェブ技術」及び (単独で用いられている) 「技術」という用語は、どちらもウェブコンテンツ技術を指す。
ウェブコンテンツ技術には、マークアップ言語、データ形式、及びプログラム言語などがあり、これらをコンテンツ制作者が単独で、又は組み合わせて用いることによって、静的なウェブページや同期したメディアによる提示、さらには動的なウェブアプリケーションに至るまでの様々なエンドユーザ体験を作ることができる。
プログラムによる解釈が可能な文字の並びで、自然言語で何かを表現しているもの。
非テキストコンテンツとプログラムで関連付けられるテキスト。又は非テキストコンテンツとプログラムで関連付けられるテキストから参照されるテキスト。プログラムで関連付けられたテキストとは、その場所を、非テキストコンテンツからプログラムによる解釈が可能なテキストである。
より詳細な情報は、Understanding Text Alternatives を参照。
ポインタのトリガが解除されたときに生じるプラットフォームイベント。
アップイベントは、プラットフォームによっては「タッチエンド」や「マウスアップ」などの異なる名称で呼ばれている場合がある。
そのコンテンツを正しく理解するために、どの定義で使われているのかを利用者が正確に知る必要があるような使われ方をしている言葉。
ウェブコンテンツを取得して利用者に提示するあらゆるソフトウェア。
利用者によってアクセスされることを意図したデータ。
これは、インターネットのログ、検索エンジンの監視データなどを指すものではない。
コンテンツの一部分で、特定の機能を実現するための単一のコントロールとして利用者が知覚するもの。
複数のユーザインタフェース コンポーネントが、単一のプログラム要素で実装されることもある。ここでいう「コンポーネント」は、プログラムの手法と結びついたものではなく、利用者が別々のコントロールとして知覚するものを指す。
ユーザインタフェース コンポーネントには、フォーム要素、リンクだけでなく、スクリプトで生成されるコンポーネントが含まれる。
ここでの「コンポーネント」又は「ユーザインタフェース コンポーネント」は、「ユーザインタフェース要素」とも呼ばれる。
利用者がいかなる操作も行わない時間が続くこと。
そのトラッキングの方法は、ウェブサイトやアプリケーションによって決定される。
写真又は画像を動かす、又はシーケンス化する技術。
映像は、アニメーション画像もしく実写画像、又はその両方で構成され得る。
ユーザエージェントがコンテンツを提示するオブジェクト。
ユーザエージェントは、一つ以上のビューポートでコンテンツを提示する。ビューポートには、ウィンドウ、フレーム、スピーカー、拡大鏡ソフトなどがある。ビューポートは、他のビューポートを含んでいることがある (例えば、入れ子のフレーム)。プロンプト、メニュー、アラートのように、ユーザエージェントが作成するインタフェース コンポーネントは、ビューポートではない。
この定義は、User Agent Accessibility Guidelines 1.0 Glossary [UAAG10] をもとにしている。
フォント、サイズ、色、及び背景を設定できること。
単一の URI から HTTP で得た埋め込まれていないリソースに加え、レンダリングに使われる、又はユーザエージェントがこのリソースと一緒にレンダリングすることを意図しているその他のあらゆるリソースを合わせたもの。
どのような「その他のリソース」も主たるリソースと一緒にレンダリングされるであろうが、これらのリソースが同時にレンダリングされるとは限らない。
このガイドラインの適合範囲に含まれる対象となるウェブページとみなされるためには、リソースが「埋め込まれていない」リソースでなければならない。
この節には一般的なユーザインタフェース コンポーネントの入力目的の一覧が含まれる。以下の用語は、使わなければならないキーワードというわけではない。そのかわり、これらのキーワードは目的を表現するものとなり、ウェブページに適用されている分類法の観点でとらえなければならないことになる。コンテンツ制作者は、できれば、セマンティック上の目的を示すよう選ばれた分類法でコントロールをマークアップする。これはユーザエージェントと支援技術に、より多くの人々がコンテンツを理解し使用できるようにする個別化された提示を適用する可能性を提供する。
入力タイプの目的の一覧は、HTML 5.2 Autofill field のセクションで定義されているコントロールの目的に基づいている。しかし、異なるウェブコンテンツ技術は、HTML 仕様で定義されているものと同じ概念の一部又は全部を持ってもよく、以下で示される意味に対応付けられているその概念のみが要求されることを理解することが重要である。
この節での「セマンティック上の」という記載の趣旨は、ウェブを構成するシステムが意味的に正確に解釈できるような、というものである。
以下に示す入力コントロールの目的は、コンテンツの利用者に関連づけること、その個人に関連する情報にのみ適用することを意図している。
このセクションでは、WCAG 2.1 が W3C 勧告として発行されてからの変更点を示す。これらの変更点は、errata としても記録されている。
2018 年 6 月 5 日の W3C 勧告以降の変更点:
完全な WCAG 2.1 に対するコミット履歴も参照可能である。
この節は規定ではない。
Accessibility Guidelines Working Group (AG WG) への参加に関する詳細な情報は、ワーキンググループのホームページを参照。
Paul Adam, Jenae Andershonis, Wilhelm Joys Andersen, Andrew Arch, Avi Arditti, Aries Arditi, Mark Barratt, Mike Barta, Sandy Bartell, Kynn Bartlett, Chris Beer, Charles Belov, Marco Bertoni, Harvey Bingham, Chris Blouch, Paul Bohman, Frederick Boland, Denis Boudreau, Patrice Bourlon, Andy Brown, Dick Brown, Doyle Burnett, Raven Calais, Ben Caldwell, Tomas Caspers, Roberto Castaldo, Sofia Celic-Li, Sambhavi Chandrashekar, Mike Cherim, Jonathan Chetwynd, Wendy Chisholm, Alan Chuter, David M Clark, Joe Clark, Darcy Clarke, James Coltham, Earl Cousins, James Craig, Tom Croucher, Pierce Crowell, Nir Dagan, Daniel Dardailler, Geoff Deering, Sébastien Delorme, Pete DeVasto, Iyad Abu Doush, Sylvie Duchateau, Cherie Eckholm, Roberto Ellero, Don Evans, Gavin Evans, Neal Ewers, Steve Faulkner, Bengt Farre, Lainey Feingold, Wilco Fiers, Michel Fitos, Alan J. Flavell, Nikolaos Floratos, Kentarou Fukuda, Miguel Garcia, P.J. Gardner, Alistair Garrison, Greg Gay, Becky Gibson, Al Gilman, Kerstin Goldsmith, Michael Grade, Karl Groves, Loretta Guarino Reid, Jon Gunderson, Emmanuelle Gutiérrez y Restrepo, Brian Hardy, Eric Hansen, Benjamin Hawkes-Lewis, Sean Hayes, Shawn Henry, Hans Hillen, Donovan Hipke, Bjoern Hoehrmann, Allen Hoffman, Chris Hofstader, Yvette Hoitink, Martijn Houtepen, Carlos Iglesias, Richard Ishida, Jonas Jacek, Ian Jacobs, Phill Jenkins, Barry Johnson, Duff Johnson, Jyotsna Kaki, Shilpi Kapoor, Leonard R. Kasday, Kazuhito Kidachi, Ken Kipness, Johannes Koch, Marja-Riitta Koivunen, Preety Kumar, Kristjan Kure, Andrew LaHart, Gez Lemon, Chuck Letourneau, Aurélien Levy, Harry Loots, Scott Luebking, Tim Lacy, Jim Ley, Alex Li, William Loughborough, N Maffeo, Mark Magennis, Kapsi Maria, Luca Mascaro, Matt May, Sheena McCullagh, Liam McGee, Jens Oliver Meiert, Niqui Merret, Jonathan Metz, Alessandro Miele, Steven Miller, Mathew J Mirabella, Matt May, Marti McCuller, Sorcha Moore, Charles F. Munat, Robert Neff, Charles Nevile, Liddy Nevile, Dylan Nicholson, Bruno von Niman, Tim Noonan, Sebastiano Nutarelli, Graham Oliver, Sean B. Palmer, Devarshi Pant, Nigel Peck, Anne Pemberton, David Poehlman, Ian Pouncey, Charles Pritchard, Kerstin Probiesch, W Reagan, Adam Victor Reed, Chris Reeve, Chris Ridpath, Lee Roberts, Mark Rogers, Raph de Rooij, Gregory J. Rosmaita, Matthew Ross, Sharron Rush, Joel Sanda, Janina Sajka, Roberto Scano, Gordon Schantz, Tim van Schie, Wolf Schmidt, Stefan Schnabel, Cynthia Shelly, Glenda Sims, John Slatin, Becky Smith, Jared Smith, Andi Snow-Weaver, Neil Soiffer, Mike Squillace, Michael Stenitzer, Diane Stottlemyer, Christophe Strobbe, Sarah J Swierenga, Jim Thatcher, Terry Thompson, Justin Thorp, David Todd, Mary Utt, Jean Vanderdonckt, Carlos A Velasco, Eric Velleman, Gijs Veyfeyken, Dena Wainwright, Paul Walsch, Daman Wandke, Richard Warren, Elle Waters, Takayuki Watanabe, Gian Wild, David Wooley, Wu Wei, Kenny Zhang, Leona Zumbo.
この出版物は、当初は契約番号 ED-OSE-10-C-0067 のもとで、現在は契約番号 HHSP23301500054C のもとで米国保健福祉省・障害者自立生活リハビリテーション研究所 (NIDILRR) の政府資金によって一部賄われている。この出版物の内容は、必ずしも米国保健福祉省又は米国教育省の見解や政策を反映するものではなく、また商品名、商用製品、組織の言及は米国政府による支持を意味するものではない。
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