Foodie Blues:減酒逃避行

寿司、とんかつ、鰻、ラーメン、蕎麦、うどん、カレー、焼き鳥等々。飲酒量を減らすために廻った名店の情報を、与太話とともにお届けします。X(旧Twitter)は日々のメシ、というかランチのそば・ラーメンの写真多め。

好きなラーメン?「キノコ出汁」です。下落合「epilogue 08」でキノコの真髄を知る

epilogue 08(エピローグ エイト)の店舗情報

減酒逃避行:番外編 「epilogue 08 @下落合」 

訪問日:2025年2月9日(日) 
Tips01:店主はフレンチ出身⋯⋯焼肉屋出身?。どちらにせよすべてが美味 
Tips02:トリュフにポルチーニ等々。唯一無二のキノコ出汁 
Tips03:後悔したくなければ、チャーシュー麺の選択を 
Tips04:営業時間は11:30~14:00が多いが、Xで要確認です 
Tips05:席はカウンターのみ4席 
Tips06:支払いは現金のみの対応です 
Tips07:キノコの真の魅力を知るコトになるでしょう 

イチオシのラーメン屋。問われるシーンがいずれやってくる

福岡県福岡市、「親不孝通り」。
その日、友人のデザイナーの結婚式に参列すべく、ぼくはソコにいた。
その日は驚きの連続だった。酒が切れれば初見の女性がすかさず注いでくれ、屋台で箸がないとなれば、となりの見知らぬカップルの女性が割り箸を「どうぞ」と取ってくれる。コレが文化の差か。ビンゴで当たった蛍光ピンクのランジェリーセットを身に着けていたというのに(礼服の上につけてます)。

お祝いごとも終わり、もうちょい飲むかとなったとき、そういうのを好まない人々を置いて、中洲は堪能しておくべきだろうと旅立った我々。

「いちばんウマいラーメン屋を教えてくれ」

その問いに中洲のキャバ嬢は「暖暮」と答えた。とは言え、まだまだ飲み足りない我々。その後も中洲を放浪する。4時間は飲んでいたであろうか。
そろそろ帰るかと、朝方飲んだくれたあとの〆を求めて、そう言えばと「暖暮」に立ち寄る。

ソコで教えたくれたコに遭遇するワケです。本気だった。「おまえいいヤツだったんだなあ!」と笑い合う。そのコはすでに食べ始めていたので、替玉だけオゴってあげる。
ランジェリーセットは中洲で出会った誰かにあげた。

閑話休題。

地元でいちばんウマいラーメン屋を問われたときの答え、用意していますか?
奇をてらう必要はないが、記憶には残ったほうが望ましい。しかし、ハズすわけにはいかない。難しい選択です。そんなとき、ぼくはココ「epilogue 08(エピローグ エイト)」を推します。

キノコの魅力は無限大。こんなキノコラーメンを食べたコトがあるか

ラーメン✕キノコの魔力。みなさんはご存知でしょうか。
好きなラーメンを問われたとき、キノコを連想する人は少ないでしょう。でもソレは、このラーメンを食べるまでの話です。

このお店では現在、醤油と塩が提供されているのですが、どのメニューが食べられるかは日によって変わります。店主の手首の不調もあり、営業時間もまちまち。塩の方がレア感のあるメニューになっています。塩を見かけたら即決をオススメします。

epilogue 08のチャーシュートリュフ醤油そば

こちらはそのうち、「チャーシュートリュフ醤油そば」税込1,450円也(2025年2月現在)。
ベースは醤油も塩も、マッシュルームをメインにポルチーニ・たもぎ茸を加えたシャンピニオンスープ。要するに、キノコ出汁です。店に入った瞬間から、キノコのおいしそうな香りがただよっています。
醤油はソコに、比内地鶏丸鶏+信玄どりが加わります。タレは小豆島の生醤油をメインに、7種の醤油をブレンドしたものとのこと。
ほんのりとろみがあり、塩味、甘味、酸味が超バランスで調和していて旨味とコクがハンパない。しかし、本番はココから。

トリュフペースト

鶏チャーシューに乗せられたトリュフペーストを混ぜると絶頂必至。キノコって、こんなに旨味強かったんだなと、誰しもが思い知らされるコトになります。一度食べたらやみつきコース間違いなしです。

志那そばや謹製の低加水中細麺

麺は、支那そばや謹製 国産小麦麺 角ストレート。18番の中細麺です。低加水でモチモチ感もあり、パツンと歯切れがよい。スープとの相性もバツグン。ああ、なんて美味しいんだろう。

豚ロースチャーシュー

ココは、チャーシュー麺の選択を強くオススメします。チャーシュー麺は鶏チャーシュー2枚、豚チャーシュー2枚と量が倍になりますが、このうち豚チャーシューはバラとロースの2種となる。コレがどちらも絶品なのです!! 絶対に両方楽しんだほうがよい。 肉の扱い方、火の入れ具合がレベチ。ウマすぎて脳髄がしびれます。

epilogue 08のチャーシュー塩そば

こちらは「チャーシュー塩そば」税込1,450円也(2025年2月現在)。
醤油と同じくシャンピニオンスープをベースに、牛テールスープ、しじみ・はまぐりなどの貝スープが加わります。塩ダレは、ホタテ・しじみ・あさり・カマルグの塩を用いたもの。カマルグの塩ってのは、フランスカマルグ産の最高級品質の自然海塩です。
濃厚でありながら甘味も感じ、トガった感じは一切ない。味わいは、全体的に醤油よりも繊細な印象です。自分、ラーメンは醤油派なんですが、「epilogue 08」では塩のほうが好きかもしれません。

塩そばの麺リフト

いちおうの麺リフト。麺は醤油と共通です。
とにかくすべてのレベルが高い。店主はフレンチ出身っていう話と、焼肉屋出身という話が交錯しているんですが、初期はメニューに「石焼ビビンバ」があったコトを考えると、焼肉屋説が一歩リードか。いや、どちらも経験している可能性もある。どちらにせよ、ラーメン自体は独学とのこと。それが、オリジナリティにつながっている。

店内の告知

ウマいラーメン屋を問われたら、ココを推すと決めている。
しかし、店主の体調不良と店舗の老朽化により、すでに閉店が予告されています。いつまで食べられるか分からない。第二弾の予定があるってのが唯一の救い。ココもあれです。並べるうちに並べ!

唯一無二のキノコ出汁。その繊細な味わいは、一食の価値あり

接 客:★★★★★★★★☆☆
味  :★★★★★★★★★☆
雰囲気:★★★★★★★★☆☆

総評:キノコってこんなに美味しかったんだなって、気付かされると思います。とくに、トリュフペーストは分かりやすい刺激をくれる。繊細でありながら強烈。唯一無二のキノコ出汁。ぜひ。

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