“人間の体内”を舞台に、細胞たちの奮闘を擬人化して描く映画『はたらく細胞』が12月13日(金)より公開中。
W主演を務める赤血球役の永野芽郁、白血球(好中球)役の佐藤健を筆頭に、豪華出演陣が体内の細胞役を熱演。一方、その身体の持ち主である親子を芦田愛菜、阿部サダヲが演じ、家族の物語も描かれる。
今回、板垣李光人と加藤諒は、不摂生な生活を送る阿部が扮する茂の体内で、ブラックな環境ながらお互いを支え合ってさまざまな困難に立ち向かう新米赤血球と先輩赤血球としてタッグを組んだ。いわゆる“コメディパート”を担った二人は、どのように本作へ臨んだのだろうか。“先輩”加藤のリードで笑いの絶えない時間となったインタビューをお届けする。
セットの中を見るだけでも面白かったです
――出演が決まったときの印象を教えてください。
板垣:アニメを観ていたのですが、「実写化するのは難しそうだな」と思っていたので、まず実写化することに驚きました。しかもその世界に自分が入るとは思ってもいなかったので、喜びとドキドキがありました。
加藤:アニメ版で、『あっぱれさんま大先生』(1980年代後半~2000年代前半に放送された明石家さんまと子供たちが出演するバラエティ番組)で一緒だった花澤香菜ちゃんが赤血球役をやっていたり、舞台版で赤血球役だった七木奏音さんと知り合いだったりで、漫画もアニメも舞台も一通り観ていたので、それを「実写化したらどうなるんだろう?」という想いがありました。かなり壮大なスケールの作品でもあるし。
それに僕が演じる先輩赤血球の原作のキャラクターが、自分とはかなりイメージが違う気がして、「大丈夫かな?」という気持ちもありました。
――撮影が始まって、実際にあの世界に入ったときはどんな感覚でしたか。
板垣:僕らが最初に出てくる茂さん(阿部サダヲ)の体内のシーンは、横浜にあるラーメン博物館で撮ったんですけど、すごく細かく作り込まれていて。
加藤:看板に細胞の名前が使われていたり、“〇〇行き”とかが臓器の名前になっていたり。
板垣:武内(英樹)監督らしい遊び心もあって、セットの中を見るだけでも面白かったです。テンションが上がりました(笑)。
加藤:ただ(CG合成用の)ブルーバックでの撮影日はかなり大変でした。1日中、その場所に居て、しかも人がぎゅうぎゅうのパンパンで。エキストラさんがびっくりするくらい居て、大規模な撮影をやっている実感も沸きました。
――エキストラは何人くらいいらっしゃったのですか。
加藤:100人以上はいらっしゃったかと。外肛門括約筋と内肛門括約筋のシーンは、僕ら赤血球以外にもうんちも居たりして。すごかったよね? とりあえず、めっちゃいました(笑)。
板垣:人数はわからないけど、本当にすごかったです。
加藤:大変だったよね?
板垣:一生、忘れられないと思います(笑)。