ちょうど一年前の縦走の記事です。
要約がヤマケイのウルトラライトハイカーという本に掲載されたのですが、だいぶ文章を書いたのですが文章の圧縮が強くて訳が分らなくなっちゃったし、写真も小さすぎで少し残念でした。機会があればオリジナルを出したいと思っていたのですが一年経って..そろそろblogに掲載してもいいでしょ。強圧縮される前の原稿のコピペです。 ■計画:三泊四日で奥秩父主脈縦走を金峰山から雲取山へ。足が延びれば奥多摩駅まで。 一通り軽い装備を買い揃えて一応の軽量化が済んでから、更に一段の軽量化を推めようと思うなら、持たない事、持つ物は徹底的に切り詰めると言う事を考えなければならないだろう。なかなか辿り着けない境地なのだが、今回の縦走ではそういうことを多少意識してみた。縦走の計画、準備、実施を通して私の考え方を表現してみようと思う。 ■準備:実施時期は10月中旬を考えていたが時間が作れず、ついに11月の中旬になってしまった。想定すべき気象条件としては、ネットからは金峰から甲武信岳は雪、気温は-5℃程度という事、天気予報からは中一日に荒天が予想されるという情報が得られた。 装備を決める時に、何か主題がないと多くの組み合わせの中から選択するのが難しいものだ。この縦走路は2009年に大弛峠から雲取山まで単独で、また2010年にはGossamer GearのGlenさんらUL仲間と歩いたことあがる。その時のGlenさんのSULな装備に感銘を受け、いずれそれと近い装備を担いで歩きたいという思いを持っていたので、彼が使用したDRIDUCSの雨具、単四電池1本で点けるフラッシュライトなどの非力な小物を真似るところから道具選を始めた。 DRIDUCSは不織布で出来た簡易雨具である。軽量であるが強度も弱いので、担ぐ荷物の軽量化を進めないと生地が保たないという制約を持っている。これを使いこなすためには装備全般がSULに片足を突っ込むほどの精進が必要になると考えていた。DRIDUCSだけでは長時間の降雨には耐えられなさそうだったので、補完する物としてGatewood Capeを選んだ。これはSilnylonなので防水性があり、シェルターとしてもある程度の耐候性を持っているので、兼用で重量を削減できる。 LEDライトはGlenさんと同じFhenix L0D(14.5g)を買ってみたが、後発で更に軽量なiTP A3 EOS(9g)を選んだ。A3 EOSは電池の保ちはLowで50時間、Midで4時間、Highで0.9時間であり、LowとMidを使い分ければ3泊程に間に合うはずだ。というか、間に合うようなシンプルな生活を考えるきっかけになった。これによって予備の電池も単四1本で済むので相乗効果で軽くなる。 靴は雪道で濡れることが分っているのでGore膜入りのMontrail Hardrock GTX Midとした。更に靴の防水が破れていて水が沁みた場合の保険と防寒を兼ねてSealSkinzの防水靴下を追加した。もし、これでも水が漏るようであればコンビニ袋を履いて対応する。この点は重点的に手当てした。これに合せるクランポンはチェーンスパイクとなる。 寝姿であるが、0℃~-5℃程度に使える手持ちの寝袋はISUKA Air450やNunatak Arc Alpinist Quiltが使えそうであるが、今回は思い切って頭部のないGoliteの40°F用 Feather Liteでの軽量化を考えた。Feather Lite適用範囲は40F(4,4℃)と心細い設定であるが、首回りをしっかり締められる構造と、封入ダウン量から考えて0℃くらいまでは使える印象を持っていて、ゆったりしたデファレンシャルカットなので着て寝してもロフトが潰れず、行動用防寒着を併せればなんとか-5℃で眠ることができると期待した。寝袋は温かさの保険を掛けても良い装備であるが、今回は少しストイックにいくこととした。この寝袋には頭部が付いていないので、防寒着はフード付きのものが必要となり、着て寝るので湿気にも強い化繊綿の物にした。 選んだシェルターが床無しであり隙間も多い作りなので、雪による寝袋の濡れ防止と吹き込む風で熱が奪われないようにBivyサックを使うことにした。一応、屋根があるから強い耐候性が不要なのと、顔まで覆うと呼気が入って寝袋を湿らせるのでモンベルのブリーズドライテックでジッパー無しの寝袋カバーを選んだ。ブリーズドライテックは透湿性が良いので、内部での結露が少ないという期待がある。マットは山と道の15mm厚のショートタイプをバックパックの骨格としても使用。グランドシートはお馴染みのTyvekではなく、雪の上では穴も開かないだろうから防水性を優先して建築資材の薄いビニールシートとした。 衣類はPatagoniaのR1 Hoodyを中心に考えた。これは、行動中にフードが欲しかったのと、丈が長いので背中が露出しないのでこの季節には良い。R1 Hoodyの上にはR2を着る。R2は直接の風は和らげるが、ある程度の風通しがあって行動中でも蒸れないから雪の季節に重宝している。 これで主要装備が決まった。その他は無雪期と大きく変わらない。これらをMountain Laurel DesignsのZIPに詰めた。ZIPはペラペラ系であるがWebing類が幅広で扱いやすい。寒い中で捩れたWebingを直す作業が不要になることを期待した。 多少の心細さはあるが、これらの装備を担いで三泊四日の旅に出た。 続く.. #
by ulgoods
| 2013-11-07 15:55
| 山行
昨日刷り上がって、手元に5冊届いた。
製本されて帯まで付けてもらって、もうブロガー冥利に尽きる。 悪のりしてこんなプロジェクトも夢想してみた。 今年中に立ち上がるかしら.. ありがたいことに、まだまだ楽しい #
by ulgoods
| 2012-03-01 14:56
| 駄文系
ご無沙汰しております
この度、本を出版することになりました。 タイトルは ウルトラライトハイキングギア このBlogで散発的にやっていた道具たちのとその背景にある考えをまとめ、新たに書き足しました。ウルトラライトハイキングを少し頼りなく薄くて軽い道具達の面から捉えた内容になったかと思っています。 出版社からお話をもらい、その打ち合わせに向かう電車の中で311を迎え、その後しばらく何も手につかず。やっと書く気が出てきた時にはblogとは勝手が違い最初の1ページが書き出せずに書いては消しての日々が続き、書き始めてからは書きすぎてしまい進まず。最後の最後に赤ペン先生のご指導も手篤く..本来なら昨年末に出ていたはずの本ですが、予定が遅れに遅れて出版時期を何度か後にずらしてもらって、先日、やっと校了を迎えることができました。 お店に並ぶのは3/9の予定です。遅々として進まない原稿にもかかわらず、多くの人から見捨てずに手助けと励ましをもらい、やっとこぎつけたという感じです。 当初予定していたBuyers Guide的な本よりは私の望む方向に近く仕上がったと思っています。 至らぬ点は多々あると思いますが、内容に関してご意見などいただき、多くの人と最新の情報をシェアしながら、超軽量山道具なハイキングスタイルについて考えを進めていくことができれば幸いです。 細々とですが、しぶとくやっておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。 #
by ulgoods
| 2012-02-20 15:25
| 口上
山と道 U.L.Pad15s
今更こんなところで176gも儲けられるなんて..最初に重さを測って狂喜乱舞した。 Sleeping Padでの軽量化にも抜かりないはずであったが、これにはヤラれた。 製品諸元 商品名:山と道 U.L.Pad 15 s サイズ:50cm x 100cm x 1cm 重量:75g 素材:XLPEフォーム Made in:U.K. ちなみに手持ちの試作版の実測は U.L.Pad 15 sは45.5cm x 106cm x 0.95cmで75g 比較するRidgeRestは49cm x 121cm x 1.2cmで251g 間違いではない。重さを何度も確認した。 今までは三季のマットにはRidgeRest 3/4を使っていた。クローズドセルであって、それが充分軽いことにあまり疑問を持っていなかった。せいぜい四隅をテーパーに切断して重量を数%節約するくらいしか軽量化の方法は無いと思い、それさえも面倒でやっていなかったのだが、それが山と道 U.L.Pad15sで一気に70%減である。サイズは少々異なるのだが、同じ重さにしようと思って切り詰めるとRidgeRestでは長さ36cmとなり、肩か尻か、どちらかにしか敷けないことになり、これで寝るには余程のUL達人でなければ太刀打ち出来ない。 産声を上げた山道具ガレージメーカー「山と道」の夏目さんと知り合ったのは昨年のHiker's Partyの二次会であった。試作のザックを見せていただき、かのビヨ氏交えて始発まで飲んだことを覚えている。夏目さんは当時でも仕事方面で名声高く成功していたはずであるが、近くそれらを畳んで山道具制作を始めるというので驚いた。それからの氏は奥様とJMTを歩き、縫製の腕を磨き、デザインを進めていたらしい。再びお会いしたのは前回のHiker's Partyの席。二次会で工夫のこもった試作ザックを見せていただき、超軽いスリーピングパッドの素材を見つけたお話を伺ったので、!と来た私は即座にマットのモニターを買って出た。その数日後には大きな円筒が届き、以来それを敷いて寝ている。送ってもらったのは10mmと15mmの二種類でいずれも驚くほど軽くて触れた感じが暖かいというのが第一印象であった。 敷いて寝て暫くして寝押しされた型が少し付くような気がして夏目さんに尋ねた。圧縮永久歪率が7%であるという答えが即座に返ってきた。ヘタリ感はその後進行することもなく問題ないレベルである。 また、断熱性能を数値で知りたいと尋ねると、それも抜かりなくメーカーの協力を得て測定して送ってきてくれた。素材の熱伝導率的には比較用マットとほぼ同じ、正直には7%低く(熱を通しに難い)、重量比を勘案すると驚くべき性能であることが明らかになった。測定結果表が手元にあるが、あれこれ面倒になるかもしれないので私からの数値の公表は差し控える。熱伝導率の単位はW/m.Kと単位厚さで表されているから重ねて敷いて厚くすれば単純に足し算で断熱性を得られる。U.L.Pad 15 sを二枚敷けば重量的に150gでRidgeRestより尚100gも軽く、それでいて約8割り増しの断熱性(厚み差を勘案)が得られる勘定。手持ちの数字をあれこれすると2cm厚のこれは900g程度の重量をもつ某社の女性用暖かマットに匹敵するのではないかと勝手に考えている。一般に暖かさの指標としてR値が使われるが、独自の測り方もあるらしく、絶対的な数字ではないらしい..今回得られたのは二種のマットの熱伝導率だ。 私は膨らませ式のマットとは相性が悪い。ダウンマットでは何度も空気抜けを体験しており、雪山で潰れたマットで寒い夜を過ごしたことがある。夏山でも潰れたことがあり、帰ってから風呂で穴を確認して修理をしたが、山で、さて寝ようかという時にそれをやられたら穴探しも修理もやる気が起きないのである。その点、フォームのマットはパンクの心配をしなくて済むのが助かる。欠点としては嵩張るということであるが、そこはULマジック、ペナペナULザックの骨格として巻いてしまえば歩行中の姿からマットは消えるし、ザックはジャキっとするで、わたし的にはあまり問題ではないというか、フォームマットでないと困る。お泊り装備として省略しにくく、文字通り削らないと重さを削れないと思っていたから、ぶっ飛び軽いのは願ったりのマットだ。 が、山と道マットは少し硬めのマットである。Rレストのような波波でもないので体重をかけてもクッション性は余り無い。とは言え板の上で寝るのとは違い、やはり安らぎ感は得られている。肌が全面で触れるので触れた瞬間に暖かを感じる。直接背中にマットを当てるQuilt寝では初っ端から暖かい。 岩っぽいテン場ではマットの上だけが安全地帯だ。マット以外の場所に手をついて体重をかけると手のひらに岩が刺さる。フロアレスで寝る人は尚更だろう。そういう所ではある程度の硬さは好ましいと思う。 で、山と道マットは少し表面の耐久性が弱いようである。長年連れ添ったRレストの表面は荒れていないが、山と道マットには傷が付きやすい。だがモノ的に傷がついても大いに断熱性が損なわれるとは考えにくい。もし、どう仕様も無いほどに千切れてしまったら買い換えるが、現段階ではそんな事は考えにくい。先に書いたようにザックの骨格として中に巻いて歩けば枝や岩の干渉も受けないし、残念ながらマットはあまり人様に見せる機会もないし。モノは考えよう、多少の傷は、後でしみじみ山歩きを振り返るときの思い出につながる。圧倒的な軽さに免じて消耗品であると考えることにする。とは言え、1シーズンや2シーズンでどうなるものでもないと思っているが。 このマット、少量が三鷹のハイカーズデポで今週末販売されるらしい。価格は3200円税抜きになると聞いている。以前から100g軽量化するのに$100余計の支出に目をつぶっていたのであるが、軽いものを揃えた最近はその法則も適用が難しくなり、$100余計に払っても数十グラムしか軽さを得られなくなっていた。176gも軽くてこの値段なら、久々の満塁ホームラン商品である。こんなとこから176gも搾り出せるとは..モニターを志願して感涙にむせび泣いてこのマットとの初夜を過ごした。 Quilt寝用に少しテーパーを付けて切り取ってやれば70gを切るだろう。うへへ!先日100円屋で発泡スチロールカッターを見つけた。電熱線で切るヤツ。アレを使えば端面をキレイに処理できるだろう。 先日、某誌でUL道具ってどーよ的な記事が出るらしく、UL装備一式撮影してもらった。運良く掲載されればそれに写っているマットは山と道 U.L.Pad 15 s である。 もー他のマットのことを考えることはできなくなってしまった..今期のBest Buy三本指に入ること確定である。 夏目さん、有言実行の人。これからも期待が大です。 私儀、 昨年から釣りを始めて、今期初釣行を敢行したところ、幸運にも多数の岩魚と山女魚に恵まれました。 一冬、釣り堀で竿を振り続けた成果が少しあったようです。 ハイカーによる東北地方太平洋沖地震支援 引き続き、息の長いご支援をお寄せいただいております。 .このチャレンジに30,000円寄付します! Kassyさん 2011-04-17 21:42:48 .このチャレンジに10,000円寄付します! wibaraさん 2011-04-14 19:41:47 .頑張って下さい! このチャレンジに10,000円寄付します! JSBさん 2011-04-14 15:41:46 .僅かですが応援させてください。 このチャレンジに10,000円寄付します! ★joxterさん 2011-04-12 23:24:04 .少ないですが、よろしくお願いします。 被災した方々に、一日も早く安らげる生活が戻るよう願っています。 このチャレンジに3,000円寄付します! niizさん 2011-04-10 21:41:19 ありがとう! 以下再掲です。 この度、東北地方太平洋沖地震の報に接し、Japan Hikers Association(仮称)の仲間であるcreep氏が募金チャレンジを始めました。 私も微力ながら募金集めの窓口となることでお役に立ちたいと願い、チャレンジに参加いたします。 ULGのチャレンジページへようこそ! 私は、『CIVIC FORCE』への寄付を集めるために、チャレンジを行います。 援先団体は先に行動を起こしたHikerたちと同調して選定しました。 【いま、知っていただきたいこと】 こういう手段を通じて気持ちを形にすることが出来る世の中です。 色濃い自然を残す地域ゆえに支援には困難が多いと思いますが、再び北の地に日の昇りますよう、お祈りしながら、思いを同じくしてくれる方のささやかな行動をお願いいたします。 【ULGの自己紹介】 青森県三沢市出身 【今回のチャレンジ内容について】 金額は問いません。東北地方を訪れるハイカーも多いでしょう。またいずれ訪れるためにも支援をお願いします。 【私の経験】 高校生の頃、フレームザックを担いでヒッチハイク&野宿で岩手県沿岸を周遊したことがああります。しかし、美しい風景の代償か、災害は過酷でした。壊滅の町の名はいずれも訪れたことがあり、その変わり様に呆然としておりました。しかし、座してTVの向こうを眺めているだけではいけません。手をさしのべましょう。 【私からのお願い】 ささやかで結構です、お気持ちを集積したいと思っています。支援してくれる皆さんは、『このチャレンジに寄付する』をクリックしてください! 応援よろしくお願いします。 募金箱http://justgiving.jp/c/2544?locale=en Hiker達の取り組み http://justgiving.jp/team_charity_detail?charity_id=1777 English Quick Guide (PDF) How to donate on JustGiving http://justgiving.jp/pdf/justgiving-english-man.pdf 去年一緒に歩いた海外のHikerからも義援金をお預かりしました! #
by ulgoods
| 2011-04-22 13:46
| 宿泊系
Terra Nova Laser Ultra 1 Tentは、おそらく現時点の商用で世界最軽量な二枚壁一人用テントであろう。昨年夏に発表されたが、やっと手に入るようになった。
前作のLaser Photon EliteやSolar Eliteから更に軽量になっている。軽量化の肝はフライシートの素材をUltra Fabric(Cuben Fiberと同等)にしたこと、サイズも手持ちのLaser Photonに比べると少し小振りのようだ。 重量的には ・配達時重量 664g 内訳 ・幕体 427g フライシート 197g(w/guy lines) インナー 200g サポートロッド 30g ・ポール 119g ・ポールカバー 65g(w/guy lines) ・ペグ 15g ・袋類(本体、ポール、ペグ) 29g ・補修材(生地、ポール) 16g であった。1g単位の電子秤を使っているので合計が少し合わない。 Terra Nova社の公表するMinimum Weightは495gとなっているが、それはカーボンのサポートロッドやガイラインが含まれていないそうである。うちに来た個体はフライ+インナ+ポールで516gであり、これはTerra Nova社が省いているguy lineと小型自在を含んでいるから差し引くと500gくらいに収るかもしれないが、両端のサポートロッドが無いと足元が辛いし、自立に必須のガイラインを含まないから500gというのは全くもって実用的な構成での重量ではない。どーしても表示上で500gを切りたくて捻り出した構成だろう。あの会社も時々そういうイジマシイ表示をする。 一方、Packed Weightは 581g (or 550g excluding bags)となっており、袋類を省いた550gの方はサポートロッドと12本の針金ペグとガイライン類を含んだ重量と思われる。相変わらず一本1gというチタン製針金ペグは畳に差しただけで曲がるので役には立たず、もう少しマシなペグを持つと思うから私の手元の個体的にはフライセット427g+ポール119gの546gにペグ類合せて600gが実用パック重量と見込まれる。私は収納バッグの類は使わないし、ポールカバーも滅多に使わない。 さて600gか..前作のLaser Photon Eliteと比べてみると、幕体の合計重量が559->427gとここで130g程度軽量化されている。軽量箇所は、フライが全てCuben化でインナーの底もCubenになっている。インナーの黄色い素材自体は変更無い。また、ポールは径が細くなって長さも短く(従ってカマボコの太さが痩せた)なって28gの儲けとなっている。前回の自分の記録を見るとLaser Phtonの幕体+ポールは実測706gであったから、546gに減少し差が160gでだいたい計算が合う。尤も、私が買ったLaser PhotonはのポールはDAC Featherliteだったものが現行品ではスカンジュームの細めに置き換えられているから、若干差が縮んでいるかもしれない。 サイズ的にはLaser PhotonもUltra 1もTerra Nova社のHPでは同サイズと出ているが、そんなことはない。ポールの長さがおよそ15cm程度短くなっているから、円周だと30cmとして直径で10cmくらい細くなっていないとおかしい。スリム化も重量減に寄与しているはずだが、そーいうことは言わないようだ。今度ヒマなら並べて張って比べてみるか.. とりあえず、550g+ペグで実用となると覚えておく。 Laser Photonから160g減でお値段は..一昔前まで-100g=+$100の勘定でやってきたのだが、最近はUL化が一段落したので更なる道具の軽量化では勘定が合わなくなってきているのが辛い。 このテントはFedExのピザBoxで運ばれてきた。高々厚さ6cmくらいのLPレコードサイズの箱にテントが入ってやって来たのは驚いた。しかも、たぶんUKからUSに納められてから即JPへ。UKでは売ってるところを見つけられなかったが、何気にチェックしたUSのお店でBuyボタンが押せたので注文してしまった。お店への納品までに二週間といわれ、そこからJPへは4日で来た。取り出して最初、ポールが入っていないんじゃないかと疑ったが、ポールは折り畳み長さが短縮されたのと細身になったので、あまり存在を主張していなかったようだ。このヤル気を見せている赤いポールの、しかも憧れのスカンジュームは少し嬉しい。 など、軽量蘊蓄のbloggerなので、手にしてから張り始めるまで計量やらなんやらで時間が掛ってしまうのはしょうがない。一度張ると、土やら枯れ葉やら湿気で少し重量が変わってしまう。 で、張ってみた。張り方はLaser Photonと同じ。生地が薄々なので少し気を遣うくらい。なんだけど、最初のポールを曲げて鳩目に押し込む瞬間はいつも緊張する。 自在が以前の素朴な二穴板から、Micro Line-Locに変更になって、サポートロッドが収納性向上のために二つ折りできるようになったくらい。内部の構造も同じ。張った感じは、やはり薄々。せっかくの二枚壁なのに中でパンツの着替えが憚られるほどにエロい。雨で濡れたらもっと透けるだろう。ここまでヌードだと人の居るところで張ってはイケナイ予感がする。 前室はサンダルが置ける程度。完全に火気厳禁! 端面をたくし上げて換気を行う フライの生地はUltra Fabricとあるが、0.66 or 0.74 oz./sqydのCubenだろう。CT3ってのかな?CT3は耐水圧5000mmだからちょと違うかもしれないな。色はガンメタ、表面はシワシワである。縫製はけっこう普通に縫ってあり、接着などは使っていない。生地の耐水圧は3000mm。数値上は不足はないが、フロアー素材も極薄なので、Cubenも弱い素材ではないのだが、グランドシートは必携の気がする。勝負に一発を掛けるトレランの人なら底のパンチホールくらいは気にならないのかも。Cubenのグランドシートは使ったことはないのだが、耐小石突き刺し性はどうなんだろう?こーなるとTyvekとかのグランドシートの重さも相対的に無視できないので悩む。ちなみに販売予定のグランドシートは195gだって。それならTyvekの方が軽いと思う。 外からも中が見えるが、中からも外が見える。 誰が来たのかドアを閉めたままでも顔が分かりそう。ドアのジッパーだが、手持ちのLaser Photonは一方向だったものが二方向から開け閉めできるようになっている。これは助かった。テント頂部に換気口がないのだが、ここが開けばだいぶ気流も流れる。足元もたくし上げれば風通しが得られる。とは言え、それなりの結露は覚悟しなきゃと思っている。 その他、インナー無しのFastPack用のグランドシートも使えるらしい 現在、裏庭に張りっぱなしで雨を待っている。目止めとか、そんな重くなる無粋なことはしないのだろうが..ちょと心配。それと、縫い目にテンションを掛けた状態で風に揺られたりした結果を暫く見てみたい。Cubenを普通に縫って縫い目が切り取り線になっているものがあるし、Cubenは伸縮性がないから風で揺れると力が集中して縫い目から逝ってしまうような気もしたり。Terra Nova社で冬期に張った写真とかも公表されているから一通りのテストは済んでいると思うのだが、わたし的には接着剤やCuben Tapeで作って欲しかった。漏るようならCuben Tapeで目止めしようと思う。片面、両面のCuben Tapeは既に用意してある。 といいつつ、庭に張りっぱなしだと猫の訪問が最も怖い。もしヤツらの遊び心に火を点けて爪を立てられたら.. 夜、灯りを入れて4秒くらいのシャッターで撮ってみた。予想以上に影絵ショー 最近の同様の素材(CT3)を使ったテントとしてはBrooks-RangeのRocket-Tentがある。こちらは二名収容で620gらしい。トレッキングポールを骨格とした場合だが、とんでもなく軽い。持っている人を知っているのだが、近々それを含めて変なUL道具の見せ合いっこをするかもしれないので、並べて張る機会もありそうで楽しみ。 写真追加 ポールカバーをかぶせた このくらい開けばけっこう換気の役に立つ。前室の上までしか開かないので、暴風雨でなければ居住区画を濡らさないと思う。 Laser Photon Elite のポール(blak)との長さ比較 ハイカーによる東北地方太平洋沖地震支援 .いつもblog興味深く拝見させていただいております。少しでも力になれれば幸いです。 バイ吉さん 2011-04-04 22:49:39 ・このチャレンジに寄付します! わだっちさん 2011-04-02 12:48:47 ありがとう! 以下再掲です。 この度、東北地方太平洋沖地震の報に接し、Japan Hikers Association(仮称)の仲間であるcreep氏が募金チャレンジを始めました。 私も微力ながら募金集めの窓口となることでお役に立ちたいと願い、チャレンジに参加いたします。 ULGのチャレンジページへようこそ! 私は、『CIVIC FORCE』への寄付を集めるために、チャレンジを行います。 援先団体は先に行動を起こしたHikerたちと同調して選定しました。 【いま、知っていただきたいこと】 こういう手段を通じて気持ちを形にすることが出来る世の中です。 色濃い自然を残す地域ゆえに支援には困難が多いと思いますが、再び北の地に日の昇りますよう、お祈りしながら、思いを同じくしてくれる方のささやかな行動をお願いいたします。 【ULGの自己紹介】 青森県三沢市出身 【今回のチャレンジ内容について】 金額は問いません。東北地方を訪れるハイカーも多いでしょう。またいずれ訪れるためにも支援をお願いします。 【私の経験】 高校生の頃、フレームザックを担いでヒッチハイク&野宿で岩手県沿岸を周遊したことがああります。しかし、美しい風景の代償か、災害は過酷でした。壊滅の町の名はいずれも訪れたことがあり、その変わり様に呆然としておりました。しかし、座してTVの向こうを眺めているだけではいけません。手をさしのべましょう。 【私からのお願い】 ささやかで結構です、お気持ちを集積したいと思っています。支援してくれる皆さんは、『このチャレンジに寄付する』をクリックしてください! 応援よろしくお願いします。 募金箱http://justgiving.jp/c/2544?locale=en Hiker達の取り組み http://justgiving.jp/team_charity_detail?charity_id=1777 English Quick Guide (PDF) How to donate on JustGiving http://justgiving.jp/pdf/justgiving-english-man.pdf 去年一緒に歩いた海外のHikerからも義援金をお預かりしました! #
by ulgoods
| 2011-04-04 04:30
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