Der unechteste Popstar der Welt
ドイツ紙「ミクの人気がとまらない!!!!」 

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     http://ww.zeit.de/kultur/musik/2013-06/hatsune-miku-japan-pop/seite-1

ドイツ紙「姿のない歌姫 世界に羽ばたく」





ヘヴィ・メタルからヒップ・ホップ、バラードまで披露する日本の歌手・初音ミクのコンサートには、1万人以上ものファンが詰めかける。
会場にはただ、1体のアバターがたたずむのみであるのにー・・・。


多彩想像力が豊か、どんなファンにも受ける音楽センスを持つ彼女。
エメラルドグリーンの長い髪の毛 は彼女の1番のチャームポイントだ。
日本ではもはや誰もが知る有名歌手なのだが、
インタビュー、ましてやスキャンダル は1度たりとも見たことがない。
それに気付いた今、あなたはもう初音ミクの世界に入り込んでいる。


というのも、彼女は実在していない、つまり肉体をもっていないのである。
だが彼女はアバターという架空の体を持って、
今やJ-POPトレンドの中心にまで上り詰めた。
「どうしたらもっと人気がでると思いますか?」

東京のカフェでパソコンと向かい合いながらYamaguchi Yuki氏(21)が尋ねる。
ちょうど、この今をときめくポップ・スターに必要な条件を頭の中で巡らせていたところのようだ。
「人気がでる曲と、効果的な登場方法、それから決めポーズ、かな?」

誕生から程なくして初音ミクは、言わばボーカロイドの代名詞となった。
すでに10万曲以上を歌った彼女の登場は新たな試みとしてたちまち世界に知られ、
その名声は今やトヨタに並ぶほどだ。
海外で広まったのはつい最近であるにも関わらず、ネット上には100万人以上ものファンが彼女のコンサートを心待ちにしている。
例え海外で大きなコンサートがあったとしても彼らが会場を埋め尽くし、きっと何の問題もないだろう。
ただひとつ、生身のミクがいない、ということを除いて。

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Yamaguchi Yuki氏はミクのファンクラブに所属し、ニコニコ動画やYouTubeといったビデオコンテンツにおいて100曲以上ものミクの曲をアップロードしている。
「ミクのアップテンポの曲が特に好きですね。曲のスタイルも一貫して変わらないところも良いんです。」と彼は言う。
そんな彼も、5つも年下の初音ミクを可愛いと思ってしまうことは少々恥ずかしいようだ。
しかし少なくとも日本や中国ではそういったファンが多く、YouTubeやFacebook上でも
アジア圏のファン層からの支持は絶えない。最も人気のある曲は再生数1億数を超え、ミクの人気は破竹の勢いなのである。


そもそも「アバターのアイドル」というコンセプトを生み出したのは、
日本の音楽企業
クリプトン・フューチャー・メディアである。
ミクは、それを元に バイクや楽器で名高いヤマハの「音楽合成システム」によって生み出された。
この「アバターアイドル」ミクの誕生は、驚くべきことにアメリカのSF作家・ウィリアム・ギブソン氏が自身の作品『あいどる』(1996)の中で示唆している。
と言うのも、この作品の出版から1年後にヤマハは初の音声合成システムの開発に成功し、その5年後、程なくしてミクが誕生することとなるからである。

ミクは言わば、最新音楽システム誕生の成果なのだ。
「初音ミク」という彼女の名前の由来もそこにある。ミクの名前に込められた意味は、
「未来からやってきた初めての音色」だ。


ファンが作った歌も!


多くの開発者のなかでは、熱狂的なファンや技術のある愛好家といった、いわゆる「クリエーター」のための企画を実施するという案が長い間あたためられ続けていた。
この構想こそが6年間たった今、ミクを生んだソフトウエアの開発に繋がりミクの膨大な数の楽曲を次から次へと生産しているとも言えるだろう。
ミクの声とアバターだけを基に、歌詞、メロディ、時にはビデオクリップまで彼らが全て製作を手がけた完成度の高い曲の数々は、音楽界に大きな影響を与えている

しかし創造の自由性という観点においては、その点一線を介している。
クリプトン・フューチャー・メディアによるオリジナルの曲は一番始めに公開されなくてはならない、という決まりがあるのだ。
「この間出たばかりの曲なんて、死ぬほど可愛かったんですよ!!
人間が歌う曲じゃ、やっぱりこうはならないんですよね~!」
Yamaguchi Yuki氏は目を輝かせながら我々に語った。

ミクやミクの楽曲作成に携わる人々は、もちろんこうしたファンの反応や批評に可能な限り耳を傾けている。
「時々わたしたちは『あなたたちはニセモノの芸術家を生み出しただけだ!』なんて揶揄されることもあります。」
と、クリプトン・フューチャー・メディア海外市場開発担当の村木香苗氏は言う。
「でも彼らは、実はミクについてよく知らないだけなんです。
ミクはニセモノの芸術家ではなく、どんな可能性も秘めている潜在的な歌手です。
彼女を知った人ならみんな、その意味をわかってくれると思います。」


では、ミクと人間の歌手との違いは何なのだろうか?
まずなんといっても見た目であろう。
ミクは2008年にグッドデザイン賞を受賞しているが、ここからもわかるように
やはり本来は「人」ではなく、「物」としての扱いなのである。
また、ミクの音楽にも人間らしさはなかなか感じられにくい。
「ミクは人間よりもはるかに速く、高い声で歌うことができます。
そこが1番の違いでしょう。」と村木氏は言う。
また、Yamaguchi氏は「彼女の音程は常に正確で、絶対間違えたりもしません。
毎回完璧に歌いきるんです。」と、人との違いを述べた。

しかし、この彼女の特性が人気を妨げるというようなことは全くないようだ。
「私たちは、彼女が誰もが知っている歌手とは違うことを知っているんです。 
今は他にも同じようなボーカロイドがたくさいんるし、別に変に浮いたりもしません。
どこかで1曲歌いさえすれば、きっと誰かしらファンが付いてくれますからね。
ミクも初めはそうだったんです。」
嬉しそうに話すYamaguchi氏は、そう言ってPCからお気に入りの曲を選らんでいた。

また、ミクに関して言えば 1日2回公演のライブでたいてい3万人ものファンを動員するそうだ。
彼らはミクのステージを楽しむと同時に彼ら同士のコミュニティも大切にしている。
それぞれが作った曲についてああだこうだと語り合い、その結束を強くしているのだ。






記事:ぴーち

初音ミクちゃんの人気について考察するドイツの記事でした!
ぴーちはこれを読むまであんまり詳しく知らなかったのですが、
Youtubeで観てみて、ライブ中の動きや仕草もとっても可愛いとおもいました^^

 
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