無料区間約80キロ! 和歌山いくなら「京奈和道」一択? なぜか「有料の大阪経由」を案内されがちなワケ
奈良―和歌山を結ぶ“無料高速”の京奈和道。和歌山に行く場合、有料の大阪経由もありますが、実際どれほど違うのでしょうか。
和歌山行くならなるべく使いたい?「京奈和道」
京都・奈良・和歌山を南北に結ぶ計画延長約120kmの高規格道路が「京奈和道」です。奈良市や大和郡山市、橿原市の未開通部は既存の国道24号を通る必要がありますが、全体の約7割が完成しています。
京都府内は有料ですが、奈良・和歌山県内で現在開通している約80kmは、すべて無料区間です。和歌山には大阪から有料の阪和道ルートが通じていましたが、そこから山を隔てて、奈良から紀の川沿いに和歌山へ至る無料ルートが形成されています。
京奈和道沿線からならば線形的にも京奈和道一択、と思うかもしれません。しかし、Google mapなどでルート検索すると始点の城陽市からも、奈良市からも、大和郡山市からでも、いったん大阪へ出ての阪和道経由が推奨されがちです。
たとえば奈良市ー和歌山市間(市役所間)は、京奈和道経由の方が30分以上も余分にかかるという結果が出ることもあります。
その理由は、京奈和道のほとんどが暫定2車線で、阪和道よりもスピードが制限されること、そして、未開通部で一般道を経由し、そこがかなり渋滞することが挙げられるでしょう。
他方、橿原市(橿原高田IC)から和歌山市(和歌山JCT)までの京奈和道は全通しています。橿原市-和歌山市間であれば、京奈和道経由の方が大阪経由(南阪奈道路・阪和道)よりも10kmほど短いですが、所要時間はどちらも1時間10分ほどで、そこまで変わらないようです。
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