いすゞ新型路線バス「エルガEV」ついに販売開始! 日本初“段差ゼロのEVバス”

従来のバスよりも広々。

ボックス席ような後部座席も特徴

 いすゞ自動車は2024年5月28日、国内初のバッテリーEV(BEV)フルフラット路線バス「エルガEV」を発売したと発表しました。

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「ジャパンモビリティショー2023」で公開された「エルガEV」(乗りものニュース編集部撮影)。

 エルガEVは、2023年10月に開催された「ジャパンモビリティショー2023」で初公開したBEV路線バスで、今回は都市型モデルを先行して販売します。

 同車両の大きな特徴が、車内後部の段差をなくして床をフルフラット化し、高齢者や身体障がい者に配慮した設計にした点です。後輪の駆動軸であるリアアクスルの左右それぞれにモーターを内蔵した「インアクスルモーター」を採用することでバリアフリーを実現しました。

 後部部分の座席の一部では、向かい合わせの後ろ向き席が配置された、いわゆるボックス席のようになっているのも、同バスの特徴です。

 従来のディーゼルエンジンモデル「エルガ」と同等の動力性能を確保しながら、路線バスで使用される航続距離をカバーしてているそうで、国内主流の350Vで充電できる高電圧バッテリーを採用し、3.2時間で、20%の残量から80%まで充電できます。

 動力となるリチウムイオンバッテリーは屋根上と車体後部床下の2か所に配置。災害時には救援車として、エルガEVから電力を取り出す外部給電機器と接続し、家電機器などに電力供給が可能です。

 先行販売される都市型は、フル充電時の航続距離は30km/h走行時で360kmで、乗車定員は70人。希望小売価格は6578万円(税込み)となっており、年間150台の販売を目指します。

【了】

【まっ平!】これが、「エルガEV」の車内です(写真)

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