「行」という漢字、どう読みますか?日本人が知らない"日本語の不思議"を名門校・駒場東邦の教師が解説!
音読みは3種類ある
私たちが日常的に使っている漢字には、思いがけないほど深い歴史が潜んでいます。例えば「行」という漢字、みなさんはどう読みますか?実はこれ、同じ音読みであっても、「こう」「ぎょう」「あん」と、3種類存在するのです。
例えば、「修行(しゅぎょう)」だと「ギョウ」ですよね。それに対して「旅行(りょこう)」や「銀行(ぎんこう)」は「コウ」と読みます。さらに、「行脚(あんぎゃ)」は「アン」と読みます。すべて同じ漢字なのに読み方が違うわけです。また、「京」という漢字を、みなさんはなんと読みますか?「京都(きょうと)」や「東京(とうきょう)」の「キョウ」を思い浮かべた人もいれば、「京浜(けいひん)」や「京阪(けいはん)」の「ケイ」を思い浮かべた人もいるかもしれません。また、「北京(ぺきん(なんきん)」の「キン」を思い浮かべた人もいるかもしれません。
「どうして同じ漢字でこんなに読み方が違うの?」と不思議に思うかもしれません。実はこれは、中国から漢字が伝来した“時期の違い”によって生まれたものなのです。




















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