【生まれた時から死に向かいます】愛猫の死に当たって
22年間、共に暮らした愛猫の死に当たって
6月21日、階段からの滑落がもとで愛猫が他界
2019年6月21日、22年間連れ添った愛猫が亡くなりました。直接的な原因は、階段からの滑落です。老化により足腰が弱っていたことに対する、私たち飼い主の認識が甘かったと言えば、そのとおりです。
強制的に1フロアで生活させれば良かったのにと言われれば、そういう考えもあったなと思うのですが、愛猫が1階と2階を行き来するのを望んでいたことを尊重した結果でもあります。
今回の一件で、生きることも死ぬことも、基本は苦なのだなと再認識した次第です。
生きているものは必ず死ぬことは分かっているのに
「生きているものは、いずれは確実に死ぬ」ということは、誰もが知っていることです。
動物と一緒に暮らしている方も多いでしょう。一緒に暮らしているペットが歳を取ったり、病気で亡くなるのは当たり前です。誰でも知っていることなのです。しかし、たまらなく悲しいのです。
飼い主は、自分より先にペットが死ぬであろうことは、飼い始めた時から分かっていたはずなのです。ずっと一緒にいられるはずがないことは分かっていたはずなのです。
犬や猫の寿命は通常は15年程度で終わりだと分かっているのです。
死ぬことが分かっているのに、なぜ悲しむのでしょう
ペットが死ぬことを分かっていたのに、なぜ悲しむのでしょう。それは、飼い主がペットに対して強い執着があるからでしょう。
執着があると、現実が見えなくなります。ありのままに死を受け止めることができなくなるのです。分かっているのに受け止められないのです。
全ては執着が問題なのです。精神を束縛してしまうのです。
病死も老衰も事故死も同じ死です
病死も老衰も事故死も同じ死です。それ以上の意味は無いと私は考えています。同様に寿命に長いも短いもありません。何歳まで生きれば大往生、何歳で死ねば無念の死などということは無いと私は考えています。
大往生や無念の死というのは、生きている者の執着が生みだした概念ではないでしょうか。
ペットロスになったことがありません
我が家にも猫がいます。ここ数年で3匹が亡くなりました。1匹は肺癌のため12歳で亡くなり、1匹は脾臓の機能不全で15歳でした。そして昨日、階段からの滑落が基で22歳で命を閉じました。病気が判明したり、事故が発生した後も、猫が最期まで可能な限り楽に生きられるような措置はしましたが、延命につながるような治療はしませんでした。
死には死という以外の意味は無いという考えなので、動物の死に際して、私は動物に感謝こそすれ、悲しいと感じたことがありません。その結果、ペットロスになったことがありません。
執着を減らすと、それに見合った心の自由が手に入ります
私たちは必ず身近の人や動物の死に直面します。そこで精神的なダメージを軽くし、心の自由を手にしたい方にお勧めしたいのが「執着」を捨てることです。執着を手放す努力をすると、それに見合った自由が手に入りますよ。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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