1（中）セウォル号事故
2（ニ）ノルマントン号沈没事故
3（遊）ハリファックス大爆発
4（投）タイタニック号沈没
5（三）洞爺丸事故
6（左）ヴィルヘルム・グストロフ沈没
7（一）キャッスル作戦
8（捕）良栄丸遭難事故
9（右）第五北川丸沈没事故

1（中）セウォル号事故（2014.4.16）

乗員乗客476名を乗せたセウォル号が、観梅島沖の海上で転覆・沈没した事故。死者307名、行方不明者5名を出した韓国史上最悪の海難事故である。

乗客が船体の傾きに気付いてから脱出を促すアナウンスが入るまで1時間30分近い時間がかかったなど、適切な避難誘導がされなかったため被害が拡大したと言われている。

なお、船長や機関士を含めた15名の操船関係者は全員無事脱出した模様。

乗客の中には修学旅行中の学生が多くおり、基本的に10代の韓国人の死因は自殺が1位であるが、事故の起きた2014年は運輸事故が1位となる程多くの若い命が失われた

エルトゥールル号はないんか
知り合いの代々木系の人が珍しく日本ほめてたで

2（ニ）ノルマントン号沈没事故（1886.10.24）
イギリス船籍の貨物船「ノルマントン号」が、紀州沖で沈没した事故。

船長以下26名の欧州人が脱出後に救命ボートで漂流来ていたところ、和歌山県沿岸の漁村の住民の手で救助された一方、25名の日本人の乗客を含めた多くの命が失われた。

事故を発端にして起きた紛争を示し、教科書にも記載された「ノルマントン号事件」で聞き覚えのある人の方が多いかもしれない。

死亡した乗客が欧州人でないため救助せず見殺しにしたのではと日本側が糾弾したものの、当時の日本には外国人を国内で裁く権限がなかった。船長らはイギリス領事館長から無罪の審判を受けた模様。

これを気に、不平等条約の撤廃を求める国民の機運が一層強まった。

最初に出てきたんはエルトゥールル号やわ

エルトゥールル人気やな
誰かと入れ替えてスタメンにするか

タイタニックが強すぎる

3（遊）ハリファックス大爆発（1917.12.6）
ハリファックス（カナダ）の狭い水路で二隻の船舶が衝突し、そのうちフランス船籍の貨物船の積み荷である高性能爆薬に引火、大爆発に至った事故。

爆破の衝撃波が周囲の街の木々を薙ぎ倒し、船舶や積み荷の破片が最速1000m/sの爆風に乗って降り注ぎ、衝撃による18mとも言われる津波が沿岸地域を飲みこんだ。その結果、約2000名の死者が出たとされている。

爆破の威力については、「核兵器が登場する以前に人間が起こした最大威力の爆破」であったと考えられている。

タイタニックとセウォル以外分からんから何処でもいいよ

9番以外は割と有名なの選んだつもりや

ノルマントン号事件は一応後に有罪判決が出たんやで

4（投）タイタニック号沈没事故（1912.4.15）
当時世界最大と言われた豪華客船「タイタニック号」が、北大西洋沖で氷山に衝突し、約3時間後に沈没した事故。1513人の乗員乗客が死亡した。

最新の技術を搭載し、不沈艦とも信じられていた同船には、定員の1/3程度の人数分しか救命ボートが用意されていなかった。オマケに、沈没するまで「安っぽい見た目の救命ボートよりタイタニック号に残る方が安全だ！」と救命ボートへの乗船を拒否する乗客も少なくなかった。

映画化もされており、恐らく日本では最も有名な海難事故ではないだろうか。

古くなったオリンピック号をタイタニック号として沈没させて処分し、保険金もかけて大儲けや！的な陰謀論も囁かれている。

氏に過ぎィ！

ひかりごけ事件(小声)

5（三）洞爺丸事故（1954.9.26）
国鉄の青函連絡船「洞爺丸」を含む5隻の船舶が、台風によって荒れた函館沖で沈没し、合わせて1430名の死者を出した事故。

出港を見合わせていた洞爺丸は、風が弱まってきた事を「台風の目に入った」と考え、風雨は収束に向かうと判断して出港した。しかし、間もなく再び強い風が吹き始め、近くの浅瀬に座礁させたが、未明に沈没した。

乗船していた娘一家が遭難した連絡を受けた父親がショック死したが、その後娘から乗船を見合わせたため無事と電報が届いた等の秘話も残っている。

当時の青函および宇高連絡船は、鉄道と接続する使命から安全よりも輸送が重視されており、多少の悪天候であっても船を出すことが腕のある船長の誇りでもあった。

しかし、同事故および翌年に発生した宇高連絡船「紫雲丸」の沈没事故の教訓から、安全第一の運用がなされるようになり、鉄道連絡船としての信頼が失われていく事となった。

これにより、本州と北海道および四国を結ぶ巨大建造物「青函トンネル」および「瀬戸大橋」の必要論が叫ばれ、建設へと続いていったのである。

ホンダ･ポイント遭難事件は駆逐艦隊がゴミのように散らかってる

6（左）ヴィルヘルム・グストロフ沈没（1945.1.30）
ドイツ船籍の客船がソ連海軍の潜水艇に撃沈され、9343名の死者を出した沈没。

民間船を沈没させたソ連の行為は戦争犯罪と唱える主張もあるが、海軍も出入りする港から出港しているため軍事的な利用もあった可能性が認められるとして、ソ連人が戦争犯罪では無いと判決を下した。

世界の海難事故史上最も多くの死者を出した沈没である。　

なんやっけイタリアで座礁して船長逃げたやつ

7（一）キャッスル作戦（1954.3.1）
ビキニ環礁にてアメリカ軍が行った水素爆弾の実験により、日本船籍の漁船「第五福竜丸」を含む多くの船舶および乗組員が被爆した。

第五福竜丸においては、乗組員は「死の灰」と呼ばれる放射性物質に曝されながら日本に戻ったが、少なくとも1名が被爆によって死亡したと認定されている。

同作戦による被害に対して日本政府はアメリカ政府の責任を一切問わない事を決め、アメリカから約7億円の「見舞金」が支払われたのみで決着をみている模様。

8（捕）良栄丸遭難事故（1926.12.12）
乗組員12名を乗せた漁船が、機関部の破損により操船の自由を失い、11ヶ月間太平洋を漂流した後に発見されたものの、全員が死亡していた事故。

乗組員が全員死亡する事故で船舶が沈まないケースは非常に稀であり、乗組員が残した日誌および遺書などから遭難時の様子を知る事が出来る。

遭難時は数カ月分の食料を積載していたものの食べ尽くし、渡り鳥や魚を食べて凌いでいたが、一人また一人と船員が力尽きていった。

当初、死亡した船員は水葬にて荼毘に付していたが、極度の衰弱からそれを行うことすら出来なくなり、発見時には9名分の遺体がミイラ化して船内に残っていたとされる。

3名分の遺体が残っていないことから「食人に至った」、「船員が半狂乱になって頃し合いをした」などの都市伝説が囁かれているが、船員が正気を失った旨の記録はなく、一方で水葬を行った記録は残されているため都市伝説については無根拠なデマと考えるのが賢い

9（右）第五北川丸沈没事故（1957.4.12）
「満足な救命胴衣やボートを積んでいないボロボロの木造船に、定員の三倍の乗客を乗せて、天気もいいし波も穏やかだから見習いの船員（16歳）に舵を取らせてたら、浅瀬に乗り上げて沈没した」というあまりにお粗末な海難事故。

同事故を契機に、しまなみ海道の開通に至る瀬戸内海への架橋計画が叫ばれるようになった。