喪黒福造「この黒酢を飲み続ければ、あなたは見違えるように若くなれますよ」 司会者「うーーん、悪くはなさそうですね……」
1: 名無しさん 2018/09/18(火) 17:53:47.996 ID:f4gPAdR7D
喪黒「私の名は喪黒福造。人呼んで『笑ゥせぇるすまん』。
ただの『せぇるすまん』じゃございません。私の取り扱う品物はココロ、人間のココロでございます。
この世は、老いも若きも男も女も、ココロのさみしい人ばかり。
そんな皆さんのココロのスキマをお埋めいたします。
いいえ、お金は一銭もいただきません。お客様が満足されたら、それが何よりの報酬でございます。
さて、今日のお客様は……。
ひのじゅん太(74) 司会者
【若返りの黒酢】
ホーッホッホッホ……。」
ただの『せぇるすまん』じゃございません。私の取り扱う品物はココロ、人間のココロでございます。
この世は、老いも若きも男も女も、ココロのさみしい人ばかり。
そんな皆さんのココロのスキマをお埋めいたします。
いいえ、お金は一銭もいただきません。お客様が満足されたら、それが何よりの報酬でございます。
さて、今日のお客様は……。
ひのじゅん太(74) 司会者
【若返りの黒酢】
ホーッホッホッホ……。」
2: 名無しさん 2018/09/18(火) 17:55:58.622 ID:f4gPAdR7D
早朝。東京、赤坂。銀河テレビ。
番組のオープニング音楽とともに、「ひのじゅん太の朝バズーカー!」のタイトルが出現する。
男性アナウンサー、女性アナウンサー「おはようございます」
女性アナウンサー「X月X日、『ひのじゅん太の朝バズーカー!』です」
この情報番組の司会を務めているのは、白髪混じりのオールバックに、日焼けした顔の老人だ。
テロップ「ひのじゅん太(74) 司会者 本名は日野原潤太郎」
原稿を読む女性アナウンサー。ニュース映像が流れる。
女性アナウンサー「リニア中央新幹線の建設工事を巡る談合で……」
「東京地検特捜部は大手ゼネコン4社への強制捜査を行いました」
しかめっ面をした状態で、コメントをするひのじゅん太。
ひの「ただでさえ談合がまかり通っている建設業界、今も体質が変わっていないねぇ!」
「特捜部は、この事件にもっとしっかりメスを入れて欲しいよ!」
音楽。「朝バズ!」の音声とともに、CM映像に切り替わる。
番組のオープニング音楽とともに、「ひのじゅん太の朝バズーカー!」のタイトルが出現する。
男性アナウンサー、女性アナウンサー「おはようございます」
女性アナウンサー「X月X日、『ひのじゅん太の朝バズーカー!』です」
この情報番組の司会を務めているのは、白髪混じりのオールバックに、日焼けした顔の老人だ。
テロップ「ひのじゅん太(74) 司会者 本名は日野原潤太郎」
原稿を読む女性アナウンサー。ニュース映像が流れる。
女性アナウンサー「リニア中央新幹線の建設工事を巡る談合で……」
「東京地検特捜部は大手ゼネコン4社への強制捜査を行いました」
しかめっ面をした状態で、コメントをするひのじゅん太。
ひの「ただでさえ談合がまかり通っている建設業界、今も体質が変わっていないねぇ!」
「特捜部は、この事件にもっとしっかりメスを入れて欲しいよ!」
音楽。「朝バズ!」の音声とともに、CM映像に切り替わる。
3: 名無しさん 2018/09/18(火) 17:58:16.664 ID:f4gPAdR7D
スポーツニュース。プロ野球の試合の映像が流れる。スポーツキャスターがニュースを読む。
スポーツキャスター「クライマックスシリーズ進出を目指し、絶対に諦めない横浜シューティングスターズ!」
「昨日の対戦相手は読朝ギガンツです……」
横浜シューティングスターズの主砲・堤下が、読朝ギガンツの投手から本塁打を放つ。
笑顔でコメントをするひのじゅん太。
ひの「昨日の試合、やはりこの男が決めてくれたねぇ!堤下のスリーランホームラン!」
午前7時台後半。ある駅のプラットフォーム。出社する会社員たちや、学生たちの姿。
銀河テレビ。情報番組「朝バズ!」の放送が続いている。報道中に、立ったまま居眠りをするひのじゅん太。
下町。ある大衆食堂屋。店の中で、液晶テレビの映像を見つめる客たち。客の中には喪黒福造もいる。
客A「お、ひのさんが居眠りしてるぞ」
客B「ひのじゅん太も年を取ったなぁ」
喪黒「…………」
スポーツキャスター「クライマックスシリーズ進出を目指し、絶対に諦めない横浜シューティングスターズ!」
「昨日の対戦相手は読朝ギガンツです……」
横浜シューティングスターズの主砲・堤下が、読朝ギガンツの投手から本塁打を放つ。
笑顔でコメントをするひのじゅん太。
ひの「昨日の試合、やはりこの男が決めてくれたねぇ!堤下のスリーランホームラン!」
午前7時台後半。ある駅のプラットフォーム。出社する会社員たちや、学生たちの姿。
銀河テレビ。情報番組「朝バズ!」の放送が続いている。報道中に、立ったまま居眠りをするひのじゅん太。
下町。ある大衆食堂屋。店の中で、液晶テレビの映像を見つめる客たち。客の中には喪黒福造もいる。
客A「お、ひのさんが居眠りしてるぞ」
客B「ひのじゅん太も年を取ったなぁ」
喪黒「…………」
4: 名無しさん 2018/09/18(火) 18:00:14.593 ID:f4gPAdR7D
夜。東京、銀座。高級クラブ。ホステスに囲まれながら、上機嫌のひのじゅん太。
若いホステスに対し、ひのと他のホステスたちが酒の一気飲みを強要している。
一同「イッキ!!イッキ!!イッキ!!」
酒を飲み終え、コップを机の上に置く若いホステス。
若いホステス「私、もうダメ……」
ひの「なんだ、だらしがないな!僕はこれくらい飲んでも、どうってことないぞ!」
若いホステスの胸を触る、笑顔のひの。
若いホステス「キャアッ!!ひのさん、やめてください!!」
店内で、ホステスとともにおとなしく酒を飲む喪黒福造。
喪黒は、店の遠くの方にいるひのじゅん太とホステスたちの姿を目にする。
喪黒「日本を代表する司会者とはいえ……。さすがに、あれはやりすぎではないですかねぇ?」
ホステス「でも、彼はこの店のお得意様だからねぇ。彼ほどの有名人が来ているってだけでも、店の宣伝になるし……」
「だから、彼を出禁にするわけにはいかないんだよね……」
若いホステスに対し、ひのと他のホステスたちが酒の一気飲みを強要している。
一同「イッキ!!イッキ!!イッキ!!」
酒を飲み終え、コップを机の上に置く若いホステス。
若いホステス「私、もうダメ……」
ひの「なんだ、だらしがないな!僕はこれくらい飲んでも、どうってことないぞ!」
若いホステスの胸を触る、笑顔のひの。
若いホステス「キャアッ!!ひのさん、やめてください!!」
店内で、ホステスとともにおとなしく酒を飲む喪黒福造。
喪黒は、店の遠くの方にいるひのじゅん太とホステスたちの姿を目にする。
喪黒「日本を代表する司会者とはいえ……。さすがに、あれはやりすぎではないですかねぇ?」
ホステス「でも、彼はこの店のお得意様だからねぇ。彼ほどの有名人が来ているってだけでも、店の宣伝になるし……」
「だから、彼を出禁にするわけにはいかないんだよね……」
5: 名無しさん 2018/09/18(火) 18:02:13.743 ID:f4gPAdR7D
銀座のクラブを出て、夜の街を歩くひの。ひのの側に喪黒が寄ってくる。
喪黒「あのぅ……。もしかして、あなた……。ひのじゅん太さんではないですか……?」
ひの「うん。僕がひのじゅん太だけど……。あなたは一体、何のおつもりですか?」
喪黒「いやぁ、実はですねぇ……。私、さっきの店であなたの姿を見たんですよ」
ひの「そうなんですか……」
喪黒「さすがは、ひのさん……!年を取っても、ますますお盛んでいらっしゃる……」
ひの「ハハハハ!!あなたも、なかなかお世辞がうまいですね!」
喪黒「……とはいえ、あまり無理はなさらない方がいいですよ」
「翌朝には、『朝バズ!』の司会を控えているでしょう?」
ひの「大丈夫ですよ!僕は睡眠時間が短くても元気だし……、酒にも強いし……」
「身体は年齢の割に若さを誇っていますから……」
喪黒「じゃあ……。どうして今日の『朝バズ!』では、放送中に居眠りをしていたんですか?」
ひの「そ、それは……」
喪黒「あのぅ……。もしかして、あなた……。ひのじゅん太さんではないですか……?」
ひの「うん。僕がひのじゅん太だけど……。あなたは一体、何のおつもりですか?」
喪黒「いやぁ、実はですねぇ……。私、さっきの店であなたの姿を見たんですよ」
ひの「そうなんですか……」
喪黒「さすがは、ひのさん……!年を取っても、ますますお盛んでいらっしゃる……」
ひの「ハハハハ!!あなたも、なかなかお世辞がうまいですね!」
喪黒「……とはいえ、あまり無理はなさらない方がいいですよ」
「翌朝には、『朝バズ!』の司会を控えているでしょう?」
ひの「大丈夫ですよ!僕は睡眠時間が短くても元気だし……、酒にも強いし……」
「身体は年齢の割に若さを誇っていますから……」
喪黒「じゃあ……。どうして今日の『朝バズ!』では、放送中に居眠りをしていたんですか?」
ひの「そ、それは……」
6: 名無しさん 2018/09/18(火) 18:04:24.067 ID:f4gPAdR7D
喪黒「それどころか……。この間の『朝バズ!』でも、放送中に居眠りをしていましたよねぇ。ひのさん」
ひの「あなた、なかなか観察力が優れた人ですね……。恐れ入りましたよ……」
喪黒「なぁに……。仕事柄、多くのお客様を相手にしてきたおかげですから……」
喪黒が差し出した名刺には、「ココロのスキマ…お埋めします 喪黒福造」と書かれている。
ひの「……ココロのスキマ、お埋めします?」
喪黒「私はセールスマンです。お客様の心にポッカリ空いたスキマをお埋めするのがお仕事です」
ひの「心のスキマ?僕には悩みなんか何もありませんよ」
喪黒「そんなことはありません。ひのさんの心のスキマとは……。ズバリ、老化に伴う身体の不調でしょう!」
ひの「くっ……!」
喪黒「どうやら、図星のようですねぇ……。何なら、私があなたの相談に乗りましょうか?」
BAR「魔の巣」。喪黒とひのが席に腰掛けている。
ひの「僕は現在も、いくつかの番組の司会をしていますけど……。やはり、身体は老いに勝てませんよ」
ひの「あなた、なかなか観察力が優れた人ですね……。恐れ入りましたよ……」
喪黒「なぁに……。仕事柄、多くのお客様を相手にしてきたおかげですから……」
喪黒が差し出した名刺には、「ココロのスキマ…お埋めします 喪黒福造」と書かれている。
ひの「……ココロのスキマ、お埋めします?」
喪黒「私はセールスマンです。お客様の心にポッカリ空いたスキマをお埋めするのがお仕事です」
ひの「心のスキマ?僕には悩みなんか何もありませんよ」
喪黒「そんなことはありません。ひのさんの心のスキマとは……。ズバリ、老化に伴う身体の不調でしょう!」
ひの「くっ……!」
喪黒「どうやら、図星のようですねぇ……。何なら、私があなたの相談に乗りましょうか?」
BAR「魔の巣」。喪黒とひのが席に腰掛けている。
ひの「僕は現在も、いくつかの番組の司会をしていますけど……。やはり、身体は老いに勝てませんよ」
7: 名無しさん 2018/09/18(火) 18:06:20.368 ID:f4gPAdR7D
喪黒「それは、人間として自然な現象ですよ。人間も生き物である以上、老いを避けることはできませんから」
ひの「でもねぇ、僕にだってプライドがありますよ……。かつての僕は、司会者として栄光を極めたのですから……」
喪黒「ええ。今から10年前のあなたは、『1週間で最も多くの番組に出演する司会者』として……」
「ギネスブックに載ったことがあるお方ですからね……」
ひの「そうですよ。あのころの僕は忙しかった。今でこそ、仕事の量がある程度減ったとはいえ……」
「『朝バズ!』だけは何が何でも手放したくないですよ!報道番組の司会をするのは、僕の夢でしたから……」
喪黒「ですがねぇ……。あなたが居眠りをしたり、無気力な司会をする姿を視聴者に見せていいんですか?」
「あなたに職業人としてのプライドがあるのなら……。仕事の量よりも質の方を大事にすべきですよ」
ひの「言われてみれば、そうかもしれませんね……」
喪黒「老化による衰えだけでなく、長年の飲酒による身体への影響もあるはずです。ひのさんの仕事の劣化の原因は……」
ひの「それは言えていますよね……。僕は、自他ともに認める酒豪ですから……」
喪黒「若いころと違って、年を取るとお酒にも弱くなるんですよ。だから、銀座通いも控えるべきではないですか?」
ひの「うーーん、さすがにそれは……。銀座通いは僕の生きがいなんですよ……」
ひの「でもねぇ、僕にだってプライドがありますよ……。かつての僕は、司会者として栄光を極めたのですから……」
喪黒「ええ。今から10年前のあなたは、『1週間で最も多くの番組に出演する司会者』として……」
「ギネスブックに載ったことがあるお方ですからね……」
ひの「そうですよ。あのころの僕は忙しかった。今でこそ、仕事の量がある程度減ったとはいえ……」
「『朝バズ!』だけは何が何でも手放したくないですよ!報道番組の司会をするのは、僕の夢でしたから……」
喪黒「ですがねぇ……。あなたが居眠りをしたり、無気力な司会をする姿を視聴者に見せていいんですか?」
「あなたに職業人としてのプライドがあるのなら……。仕事の量よりも質の方を大事にすべきですよ」
ひの「言われてみれば、そうかもしれませんね……」
喪黒「老化による衰えだけでなく、長年の飲酒による身体への影響もあるはずです。ひのさんの仕事の劣化の原因は……」
ひの「それは言えていますよね……。僕は、自他ともに認める酒豪ですから……」
喪黒「若いころと違って、年を取るとお酒にも弱くなるんですよ。だから、銀座通いも控えるべきではないですか?」
ひの「うーーん、さすがにそれは……。銀座通いは僕の生きがいなんですよ……」
8: 名無しさん 2018/09/18(火) 18:08:34.946 ID:f4gPAdR7D
喪黒「要するに……。『銀座の夜の帝王』としての地位も手放したくない、ということでしょうなぁ」
ひの「そうなんですよ……」
喪黒「そんなあなたのために、いいものがありますよ」
喪黒は鞄から何かを取り出す。机の上に置かれたのは、黒っぽい液体の入った大きめの瓶だ。
瓶には、「若身黒酢」のラベルが貼られている。
ひの「これは……」
喪黒「『若身黒酢(じゃくしん・くろず)』です。名前の通り、若返りの黒酢ですよ」
ひの「若返りの黒酢ですか……。というか、黒酢にはもともとアンチエイジングの効果がありますから」
「何しろ……。黒酢に含まれているアルギニンが、成長ホルモンやコラーゲンを分泌してくれるんですよ」
喪黒「よくご存じですねぇ」
ひの「僕は昔、生活情報番組の司会をしていたんですよ。その時に、健康や医学の話題をかなり扱っていましたから……」
喪黒「なるほど。昔取った杵柄、というわけですか」
ひの「そうなんですよ……」
喪黒「そんなあなたのために、いいものがありますよ」
喪黒は鞄から何かを取り出す。机の上に置かれたのは、黒っぽい液体の入った大きめの瓶だ。
瓶には、「若身黒酢」のラベルが貼られている。
ひの「これは……」
喪黒「『若身黒酢(じゃくしん・くろず)』です。名前の通り、若返りの黒酢ですよ」
ひの「若返りの黒酢ですか……。というか、黒酢にはもともとアンチエイジングの効果がありますから」
「何しろ……。黒酢に含まれているアルギニンが、成長ホルモンやコラーゲンを分泌してくれるんですよ」
喪黒「よくご存じですねぇ」
ひの「僕は昔、生活情報番組の司会をしていたんですよ。その時に、健康や医学の話題をかなり扱っていましたから……」
喪黒「なるほど。昔取った杵柄、というわけですか」
9: 名無しさん 2018/09/18(火) 18:10:57.187 ID:f4gPAdR7D
ひの「だから……。黒酢にはどんな効果があるかは、ある程度知っていますよ」
「黒酢に含まれるアルギニンは、疲労回復の効果や血流を良くする働きもあるらしいですから……」
喪黒「その通りです。そういった黒酢の中でも最高級のもので、特に効き目が強いのが『若身黒酢』なのです」
「この黒酢を飲み続ければ、あなたは見違えるように若くなれますよ」
ひの「うーーん、悪くはなさそうですね……」
喪黒「じゃあ、今回は特別にこの『若身黒酢』を無料でプレゼントしますよ」
ひの「えっ、いいんですか!?黒酢の中でも最高級ってのは、相当な値打ちものでしょ!」
喪黒「これは私からの気持ちですよ。ひのさんのご健康と、今後のご活躍のためを想ってのことです」
ひの「ありがとうございます。じゃあ……、帰ったらさっそく『若身黒酢』を使ってみますよ!」
喪黒「そりゃあ、どうも……」
夜明け前。神奈川県、鎌倉市。この街に、ひのじゅん太が住む豪邸がある。
パジャマ姿のひのが、居間で机に向かう。女性の家政婦が、赤い飲み物が入ったビールグラスを机の上に置く。
家政婦「お待たせしました。ビールのトマトジュース割りです」
「黒酢に含まれるアルギニンは、疲労回復の効果や血流を良くする働きもあるらしいですから……」
喪黒「その通りです。そういった黒酢の中でも最高級のもので、特に効き目が強いのが『若身黒酢』なのです」
「この黒酢を飲み続ければ、あなたは見違えるように若くなれますよ」
ひの「うーーん、悪くはなさそうですね……」
喪黒「じゃあ、今回は特別にこの『若身黒酢』を無料でプレゼントしますよ」
ひの「えっ、いいんですか!?黒酢の中でも最高級ってのは、相当な値打ちものでしょ!」
喪黒「これは私からの気持ちですよ。ひのさんのご健康と、今後のご活躍のためを想ってのことです」
ひの「ありがとうございます。じゃあ……、帰ったらさっそく『若身黒酢』を使ってみますよ!」
喪黒「そりゃあ、どうも……」
夜明け前。神奈川県、鎌倉市。この街に、ひのじゅん太が住む豪邸がある。
パジャマ姿のひのが、居間で机に向かう。女性の家政婦が、赤い飲み物が入ったビールグラスを机の上に置く。
家政婦「お待たせしました。ビールのトマトジュース割りです」
10: 名無しさん 2018/09/18(火) 18:13:22.814 ID:f4gPAdR7D
ひの「うん。やっぱり、僕は毎朝これを飲むに限る……。ん、ところで例の黒酢は入れてみたか?」
家政婦「もちろんです」
ひの「そうか、それならいい。最高級の黒酢というのなら、まずは試してみようか」
『若身黒酢』の入ったビールのトマトジュース割りを飲むひの。
早朝、銀河テレビ。「朝バズ!」の撮影が行われている。
アナウンサーがニュースを伝えた後、険しい表情で何かをまくしたてるひのじゅん太。
番組は進む。何かのパネルが置かれ、出演者たちにより討論が行われている。司会者のひのがコメントをする。
ひの「日東大学アメフト部のタックル問題……。まずは監督が出てきて、説明責任を果たすべきだよ!」
「上意下達とパワハラをやるようでは、若い人たちを育てるのにふさわしくない!」
撮影が終わる。
スタッフ「お疲れ様でしたーー!」
女性アナウンサーA「今日のひのさん、いつもより元気がいいですね」
ひの「君にも、そう見えるか。やはり、あれの効果は本物だったようだな!」
家政婦「もちろんです」
ひの「そうか、それならいい。最高級の黒酢というのなら、まずは試してみようか」
『若身黒酢』の入ったビールのトマトジュース割りを飲むひの。
早朝、銀河テレビ。「朝バズ!」の撮影が行われている。
アナウンサーがニュースを伝えた後、険しい表情で何かをまくしたてるひのじゅん太。
番組は進む。何かのパネルが置かれ、出演者たちにより討論が行われている。司会者のひのがコメントをする。
ひの「日東大学アメフト部のタックル問題……。まずは監督が出てきて、説明責任を果たすべきだよ!」
「上意下達とパワハラをやるようでは、若い人たちを育てるのにふさわしくない!」
撮影が終わる。
スタッフ「お疲れ様でしたーー!」
女性アナウンサーA「今日のひのさん、いつもより元気がいいですね」
ひの「君にも、そう見えるか。やはり、あれの効果は本物だったようだな!」
12: 名無しさん 2018/09/18(火) 18:15:21.568 ID:f4gPAdR7D
女性アナウンサーA「『あれ』とは一体何ですか?」
ひの「それは秘密だよ。今の僕は身体だけでなく、気持ちも若返ったような気がするからな……」
「どうだい君ぃ、僕の愛人にでもなってみるかい?」
女性アナウンサーA「ひのさん!!」
ひの「ハッハッハッ!!」
ひのを見つめる女性アナウンサーたち。
女性アナウンサーB「全く、セクハラさえやらなければいい人なのに……」
女性アナウンサーC「ホントにねぇ……」
夜。ある居酒屋。店内にある液晶テレビに、バラエティー番組が映っている。
番組の司会を務めるひのじゅん太と女性タレントが、笑いながら何かを話している。
サラリーマンA「お……。今日のひのじゅん太、いつもより元気がいいなぁ」
サラリーマンB「ああ。最近じゃ何もしゃべらなくて、置物のような状態だったのになぁ……」
ひの「それは秘密だよ。今の僕は身体だけでなく、気持ちも若返ったような気がするからな……」
「どうだい君ぃ、僕の愛人にでもなってみるかい?」
女性アナウンサーA「ひのさん!!」
ひの「ハッハッハッ!!」
ひのを見つめる女性アナウンサーたち。
女性アナウンサーB「全く、セクハラさえやらなければいい人なのに……」
女性アナウンサーC「ホントにねぇ……」
夜。ある居酒屋。店内にある液晶テレビに、バラエティー番組が映っている。
番組の司会を務めるひのじゅん太と女性タレントが、笑いながら何かを話している。
サラリーマンA「お……。今日のひのじゅん太、いつもより元気がいいなぁ」
サラリーマンB「ああ。最近じゃ何もしゃべらなくて、置物のような状態だったのになぁ……」
13: 名無しさん 2018/09/18(火) 18:17:25.873 ID:f4gPAdR7D
BAR「魔の巣」。喪黒とひのが席に腰掛けている。
ひの「やぁ、喪黒さん。『若身黒酢』の効果は本物でしたよ!」
喪黒「そのご様子からして、今のひのさんは前よりも健康になったのでしょうなぁ」
ひの「もちろん!『若身黒酢』を飲むようになってから、僕の身体の調子はすこぶるいいんですよ!」
喪黒「疲労の回復だけでなく……。『若身黒酢』の名前の通り、若返りの効果もあったはずですよ」
「私の見た感じでは、あなたは前よりもお肌がツヤツヤになったように見えますからねぇ」
ひの「ええ、そうですよ!いつもながら観察力がありますねぇ、あなた……」
「若返りといえば、白髪交じりだった僕の頭にも黒髪が数本生えてきて……。これにはびっくりましたよ!」
喪黒「今のひのさんは外見だけでなく、体内年齢も若返ったはずです」
ひの「おかげで、この黒酢にすっかりハマってしまいました」
喪黒「ひのさんがこうおっしゃることは予想していました。だから……」
喪黒が、机の端の方を指差すと……。そこには、『若身黒酢』の瓶が数本入った箱がある。
喪黒「例の黒酢のストックはいくらでもありますよ。ここにある『若身黒酢』を、新たにプレゼントしますから」
ひの「いやぁ……。ありがとうございます、喪黒さん!!これで、僕は仕事も遊びも怖いものなしですよ!!」
喪黒の両手を握るひの。
ひの「やぁ、喪黒さん。『若身黒酢』の効果は本物でしたよ!」
喪黒「そのご様子からして、今のひのさんは前よりも健康になったのでしょうなぁ」
ひの「もちろん!『若身黒酢』を飲むようになってから、僕の身体の調子はすこぶるいいんですよ!」
喪黒「疲労の回復だけでなく……。『若身黒酢』の名前の通り、若返りの効果もあったはずですよ」
「私の見た感じでは、あなたは前よりもお肌がツヤツヤになったように見えますからねぇ」
ひの「ええ、そうですよ!いつもながら観察力がありますねぇ、あなた……」
「若返りといえば、白髪交じりだった僕の頭にも黒髪が数本生えてきて……。これにはびっくりましたよ!」
喪黒「今のひのさんは外見だけでなく、体内年齢も若返ったはずです」
ひの「おかげで、この黒酢にすっかりハマってしまいました」
喪黒「ひのさんがこうおっしゃることは予想していました。だから……」
喪黒が、机の端の方を指差すと……。そこには、『若身黒酢』の瓶が数本入った箱がある。
喪黒「例の黒酢のストックはいくらでもありますよ。ここにある『若身黒酢』を、新たにプレゼントしますから」
ひの「いやぁ……。ありがとうございます、喪黒さん!!これで、僕は仕事も遊びも怖いものなしですよ!!」
喪黒の両手を握るひの。
14: 名無しさん 2018/09/18(火) 18:19:39.599 ID:f4gPAdR7D
喪黒「どういたしまして……。ただし、私の方から忠告しておきたいことがありましてねぇ……」
ひの「どういうことですか?」
喪黒「黒酢を飲んで若返りや健康の維持に努めるのも結構ですが……」
「人間、一番いいのは自然な形で年を取っていくことですよ」
「老いを迎えるというのは、生き物として健全な年の取り方をしている証拠なのですから……」
ひの「まあ、それは一理ありますよね……」
喪黒「だから、ひのさん……。あなたには、約束していただきたいことがあります」
ひの「約束!?」
喪黒「はい。『若身黒酢』の効き目は本物ですから……。あくまでも使用は、ほどほどにしておくべきです」
「黒酢はほんの少しだけ、たしなむ程度にしてください。いいですね、約束ですよ!?」
ひの「わ、分かりました……」
休日。とある避暑地、ひのの別荘。テニスコートで、ひのと男性アナウンサーがテニスをしている。
男性アナウンサー「な、なかなかやりますね……。ひのさん……」
ひの「ハハハ!僕は、まだまだ体力や気力が有り余っているんだ!」
ひの「どういうことですか?」
喪黒「黒酢を飲んで若返りや健康の維持に努めるのも結構ですが……」
「人間、一番いいのは自然な形で年を取っていくことですよ」
「老いを迎えるというのは、生き物として健全な年の取り方をしている証拠なのですから……」
ひの「まあ、それは一理ありますよね……」
喪黒「だから、ひのさん……。あなたには、約束していただきたいことがあります」
ひの「約束!?」
喪黒「はい。『若身黒酢』の効き目は本物ですから……。あくまでも使用は、ほどほどにしておくべきです」
「黒酢はほんの少しだけ、たしなむ程度にしてください。いいですね、約束ですよ!?」
ひの「わ、分かりました……」
休日。とある避暑地、ひのの別荘。テニスコートで、ひのと男性アナウンサーがテニスをしている。
男性アナウンサー「な、なかなかやりますね……。ひのさん……」
ひの「ハハハ!僕は、まだまだ体力や気力が有り余っているんだ!」
16: 名無しさん 2018/09/18(火) 18:22:11.400 ID:f4gPAdR7D
テニスを終え、休憩するひのたち。ひのは、手元の水筒の水を飲む。
ひの(『若身黒酢』の水割りはうまい……!しかも、飲めば飲むほど力がみなぎってくる……!)
夜明け前、銀河テレビ。控室の中で、ひのは『若身黒酢』の入った水筒の水を飲んでいる。
ひの(こうやって、『若身黒酢』が入った水筒をいつでも持ち歩いていれば……。もう大丈夫!)
「朝バズ!」の撮影。はつらつとした表情で、コメントをするひの。
別のテレビ局。ここでも、控室の中で、ひのは『若身黒酢』の入った水筒の水を飲む。
年配の女性タレントとともに、番組撮影に臨むひの。
鎌倉市。ひのの豪邸。お湯が入った洗面器で顔を洗うひの。
ひの(このお湯に『若身黒酢』を一滴入れて顔を洗うのも、なかなか気持ちがいいもんだ……!)
(普通に飲むよりも肌から直接取り込めば、黒酢の効き目は倍増するし……。僕はますます若返っていく……)
(肌から直接黒酢を取り込む……か。そうだ、この手があったぞ……!!)
ひの(『若身黒酢』の水割りはうまい……!しかも、飲めば飲むほど力がみなぎってくる……!)
夜明け前、銀河テレビ。控室の中で、ひのは『若身黒酢』の入った水筒の水を飲んでいる。
ひの(こうやって、『若身黒酢』が入った水筒をいつでも持ち歩いていれば……。もう大丈夫!)
「朝バズ!」の撮影。はつらつとした表情で、コメントをするひの。
別のテレビ局。ここでも、控室の中で、ひのは『若身黒酢』の入った水筒の水を飲む。
年配の女性タレントとともに、番組撮影に臨むひの。
鎌倉市。ひのの豪邸。お湯が入った洗面器で顔を洗うひの。
ひの(このお湯に『若身黒酢』を一滴入れて顔を洗うのも、なかなか気持ちがいいもんだ……!)
(普通に飲むよりも肌から直接取り込めば、黒酢の効き目は倍増するし……。僕はますます若返っていく……)
(肌から直接黒酢を取り込む……か。そうだ、この手があったぞ……!!)
17: 名無しさん 2018/09/18(火) 18:24:24.078 ID:f4gPAdR7D
家政婦と会話をするひの。
ひの「なぁ、今日は風呂に例の黒酢を一滴入れてくれ」
家政婦「えっ!?さすがにそれは、黒酢の無駄遣いでは……」
ひの「心配するな。例の黒酢のストックはいくらでもある。僕は、黒酢の効き目を別の形で試してみたい」
数日後、夜明け前。銀河テレビ。廊下を歩くひのが、テレビ局関係者とすれ違う。
テレビ局関係者「ひのさん、おはようございます!!」
ひの「おはよう!!」
控室で、鞄の中から『若身黒酢』の入った水筒の水を取り出すひの。
ひの「よし、これさえあれば元気百倍……!」
喪黒「お待ちなさい!!」
ひのの後ろから声がする。彼が振り向くと、そこには……。喪黒の姿がある。
喪黒「ひのじゅん太さん……。あなた約束を破りましたね」
ひの「も、喪黒さん……!!」
ひの「なぁ、今日は風呂に例の黒酢を一滴入れてくれ」
家政婦「えっ!?さすがにそれは、黒酢の無駄遣いでは……」
ひの「心配するな。例の黒酢のストックはいくらでもある。僕は、黒酢の効き目を別の形で試してみたい」
数日後、夜明け前。銀河テレビ。廊下を歩くひのが、テレビ局関係者とすれ違う。
テレビ局関係者「ひのさん、おはようございます!!」
ひの「おはよう!!」
控室で、鞄の中から『若身黒酢』の入った水筒の水を取り出すひの。
ひの「よし、これさえあれば元気百倍……!」
喪黒「お待ちなさい!!」
ひのの後ろから声がする。彼が振り向くと、そこには……。喪黒の姿がある。
喪黒「ひのじゅん太さん……。あなた約束を破りましたね」
ひの「も、喪黒さん……!!」
18: 名無しさん 2018/09/18(火) 18:26:45.977 ID:f4gPAdR7D
喪黒「私は言ったはずです。『若身黒酢』の使用はほどほどにしておけ、たしなむ程度にしろ……と」
ひの「ええ……。僕は喪黒さんの言いつけを守って、黒酢はたしなむ程度に……」
喪黒「じゃあ……、ひのさんが今持っている水筒は一体何ですかねぇ?」
ひの「そ、それはその……」
喪黒「私はあなたに忠告しましたよ。人間、一番いいのは自然な形で年を取っていくことだ……と」
ひの「そうは言ってはいられません。僕はあの黒酢を飲んで、もっともっと若くなりたいんです!」
喪黒「そうですか……。ではお望み通り……。あなたを、もっともっと若返らせてあげましょう!!」
喪黒はひのに右手の人差し指を向ける。
喪黒「ドーーーーーーーーーーーン!!!」
ひの「ギャアアアアアアアアア!!!」
朝、銀河テレビ。いつも通り、情報番組「朝バズ!」の撮影が行われている。
ひの「大原なつみ選手、おめでとう!全米テニス女子の優勝、まさに快挙だ……。よ…………」
ひの「ええ……。僕は喪黒さんの言いつけを守って、黒酢はたしなむ程度に……」
喪黒「じゃあ……、ひのさんが今持っている水筒は一体何ですかねぇ?」
ひの「そ、それはその……」
喪黒「私はあなたに忠告しましたよ。人間、一番いいのは自然な形で年を取っていくことだ……と」
ひの「そうは言ってはいられません。僕はあの黒酢を飲んで、もっともっと若くなりたいんです!」
喪黒「そうですか……。ではお望み通り……。あなたを、もっともっと若返らせてあげましょう!!」
喪黒はひのに右手の人差し指を向ける。
喪黒「ドーーーーーーーーーーーン!!!」
ひの「ギャアアアアアアアアア!!!」
朝、銀河テレビ。いつも通り、情報番組「朝バズ!」の撮影が行われている。
ひの「大原なつみ選手、おめでとう!全米テニス女子の優勝、まさに快挙だ……。よ…………」
19: 名無しさん 2018/09/18(火) 18:29:35.448 ID:f4gPAdR7D
身振り手振りを交えながら、笑顔で話すひの。しかし……、突然、彼の身体に異変が起きる。
尋常でない速度で若返るひの。白髪の老人の姿から、黒髪の若者の姿になり、さらには少年の姿になり……。
それどころか……。ひのは身体がどんどん縮み、幼児の姿になっていく。彼が着ている服もダブダブになって……。
男性アナウンサー、女性アナウンサー「ああっ!!」
ひのが着ていた服に包まれているのは……。どう見ても、0歳児の赤ん坊だ。
赤ん坊となったひのが、スタジオの中に泣き声を力強く響かせる。
ひの「オギャーーッ!!!オギャーーッ!!!オギャーーッ!!!」
銀河テレビの前にいる喪黒。
喪黒「昔も今も……。人々の多くは、永遠の若さに対する憧れと、老いることに対する悩みを抱えながら生きています」
「老化がもたらす身体の機能の衰えは……。人間にとっては、精神的にも身体的にも、非常に辛くて耐えがたいものです」
「つまり……。アンチエイジングが流行るようになったのは、多くの人々が若さの維持を望んでいる証なのかもしれません」
「しかし、年を取らない人間はこの世にいませんから……。自然な形で老いるのは、むしろ生き物として健全と言えましょう」
「だって、究極の若さを手に入れるというのは、赤ん坊から人生をやり直すことを意味していますから……。ねぇ、ひのさん」
「オーホッホッホッホッホッホッホ……」
―完―
尋常でない速度で若返るひの。白髪の老人の姿から、黒髪の若者の姿になり、さらには少年の姿になり……。
それどころか……。ひのは身体がどんどん縮み、幼児の姿になっていく。彼が着ている服もダブダブになって……。
男性アナウンサー、女性アナウンサー「ああっ!!」
ひのが着ていた服に包まれているのは……。どう見ても、0歳児の赤ん坊だ。
赤ん坊となったひのが、スタジオの中に泣き声を力強く響かせる。
ひの「オギャーーッ!!!オギャーーッ!!!オギャーーッ!!!」
銀河テレビの前にいる喪黒。
喪黒「昔も今も……。人々の多くは、永遠の若さに対する憧れと、老いることに対する悩みを抱えながら生きています」
「老化がもたらす身体の機能の衰えは……。人間にとっては、精神的にも身体的にも、非常に辛くて耐えがたいものです」
「つまり……。アンチエイジングが流行るようになったのは、多くの人々が若さの維持を望んでいる証なのかもしれません」
「しかし、年を取らない人間はこの世にいませんから……。自然な形で老いるのは、むしろ生き物として健全と言えましょう」
「だって、究極の若さを手に入れるというのは、赤ん坊から人生をやり直すことを意味していますから……。ねぇ、ひのさん」
「オーホッホッホッホッホッホッホ……」
―完―
20: 名無しさん 2018/09/18(火) 18:37:26.536 ID:12iOzQKAa
おつ
21: 名無しさん 2018/09/18(火) 18:38:05.033 ID:khMcO4Fn0
俺も歳とるのこええよ
引用元: http://hebi.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1537260827/
- カテゴリ関連記事
この記事へのコメント
トラックバック
URL :
- 名無しさん@とろ速 - 2018年09月19日 08:07:10
その殆どが最期は老衰化とかミイラ化みたいなオチだったな。
これはまさに逆転の発想で、赤ん坊にまで若返り過ぎるというのは
ありそうでなかったオチなので見事、と思った。