1（中）新橋駅構内列車脱線事故（M.7 10.11）
2（二）東海道線西ノ宮列車正面衝突事故（M.10 10.1）
3（遊）根府川駅列車転落事故（T.12 9.1）
4（一）西成線列車脱線火災事故（S.15 1.29）
5（三）北陸線柳ヶ瀬トンネル窒息事故（S.3 12.6）
6（左）常磐線土浦駅列車衝突事故（S.18 10.26）
7（右）信越本線熊ノ平駅列車脱線事故（T.7 3.7）
8（捕）大阪駅清水太右衛門殉職事故（M.40 5.31）
9（投）北陸線東岩瀬駅列車正面衝突事故（T.2 10.17）

良スレの予感

蒸気機関の時代やね

1（中）新橋駅構内列車脱線事故（M.7 10.11）

新橋駅構内のポイントで汽車と貨車が脱線した事故。死者は出なかったが、新橋-品川が運休となった。

日本で初めての鉄道事故。

やっぱり失敗から学ぶんやなぁ

2（二）東海道線西ノ宮列車正面衝突事故（M.10 10.1）

東海道線の西ノ宮駅で、行き違いを行う予定だった２列車が正面衝突した事故。旅客に死者は出なかったが、乗務員が３名死亡した。

日本で最初の鉄道死亡事故。

通常行き違いを行う列車の前に臨時列車が運転されていたのだが、臨時列車を定期列車と謝って出発した対向列車が後から来た定期列車と正面衝突した。

当時は列車の行き来の管理を駅員の通信により行っていたのだが、この事件を機に、一つの線路に一つの列車しか進入させないようにする閉塞システムの元祖となる通票閉塞方式の導入が急がれた。

3（遊）根府川駅列車転落事故（T.12 9.1）






列車が東海道線の根府川駅に進入した際に地滑りが発生。列車が駅の設備ごと海に投げ出され、２００名近くの乗員乗客が死亡した事故。

日付からピンと来る方もおられるであろう、この地滑りは関東大震災によって発生した物である。

走行中に被災した列車は、当該列車を含め１１編成あるとされ、うち７編成で死者が出ている。

映画『風立ちぬ』で、主人公が列車で移動中に関東大震災に被災したとされるシーンがある。

ﾋｴｯ

大震災ならしゃーない

4（一）西成線列車脱線火災事故（S.15 1.29）




現在のJRゆめ咲線で、通勤客で満員の列車が脱線、燃料に引火し編成が全焼した事故。１００人を超える死者を出した、日本鉄道史上でも有数の鉄道火災事故である。

この事故を機に、引火しやすいガソリンを燃料にしたガソリンカーが淘汰され、現在でも主流となっているディーゼルエンジンで動く列車の開発・導入が進められることになる。

中国の列車事故とか見て笑ってるけど
日本もあんな時代があったんやねぇ

5（三）北陸線柳ヶ瀬トンネル窒息事故（S.3 12.6）

北陸線（旧線）の木ノ芽峠に横たわる柳ヶ瀬トンネルで、日本の貨物列車の機関士のべ１２名が窒息、３名（５名とする文献もある）が死亡した事故。

過積載により上り勾配で速度が出せなかったこと、トンネル内に追い風が吹いていたことなどが重なり、機関車に煤煙がまとわりつくこととなり発生した事故。

半世紀後、北陸線は電化され、日本の土木技術の結晶である全長13キロの北陸トンネルを経由する新線へと切り替えられた。

技術の進歩。煙から解放された動力近代化。電化路線で火災は起きないという盲信から、木ノ芽峠は日本の鉄道史上最悪の火災事故の舞台となる。

変電所の遮断器の入切の指令も電話でやっていた時代の列車ってホント怖い

6（左）常磐線土浦駅列車衝突事故（S.18 10.26）




常磐線の土浦駅構内で発生した、３列車が絡んだ多重衝突事故。

入れ替え作業中の貨物列車に上り貨物列車が突っ込み脱線、下り本線を支障した所に下り列車が突っ込んだ。

下り列車の乗客１００名以上が死亡したが、戦時下の統制により事故の報道は殆どされなかった。

当該列車の機関車は整備されたのち復帰、国鉄三大ミステリーの一つに数えられる下山事件で、当時の下山国鉄総裁を撥ね殺すという数奇な運命を辿る。
なお、下山国鉄総裁は事故当時、既に死亡していたという説もある。

ほえ～知らん事故ばっかやわ

7（右）信越本線熊ノ平駅列車脱線事故（T.7 3.7）




群馬県と長野県の間にそびえる碓氷峠。最新技術の新幹線をしても難所と言われる急勾配。

走行に異変を感じた機関士が勾配上で列車を停止させたところ、再出発出来なくなり立ち往生。やがて列車は重力に従って勾配を逆走しだす。

乗務員のブレーキ取り扱いも虚しく加速を続けた列車は峠の中腹の熊ノ平駅に突っ込み、駅設備を破壊して停車した。

8（捕）大阪駅清水右衞門殉職事故（M.40 5.31）




大阪駅職員の清水右衞門が、踏切で列車に接触し負傷。手当の甲斐なく死亡した事故。

清水は踏切に入り込んだ幼女を救うため、上下両方向から列車が接近していた踏切に飛び込み、間一髪幼女を救い出したが、自身は列車と接触した。

当該踏切は撤去されたが、清水右衞門の慰霊碑が現場付近に建立されている。

現在では、ほとんどの踏切や駅のホームには、異常を列車運転士に知らせる非常ボタンが設置されている。有事にはこれらのボタンを取り扱うことで安全を確保した上で、駅員に引き継ぐようにしよう。

二又トンネル爆発事故もやばいよな

戦中やけど土浦は痛い
教訓を生かせへんかった

9（投）北陸線東岩瀬駅列車正面衝突事故（T.2 10.17）

北陸線の東岩瀬駅構内で、２列車が正面衝突した事故。

オーバーランした列車が本線を支障したところに対向列車が突っ込み、衝突に至った。

この事故を教訓に、単線路線の交換駅で、オーバーランした列車を敢えて脱線させることで本線の支障を防ぐ『安全側線』の設置が義務化された。

本線とは反対方向にY字に伸び、数メートルで途切れている線路が安全側線である。

安全側線は列車の正面衝突を防ぐ、最も単純ながら確実な方法と信じられていた。が、高速で列車が進入すると後方の車両が遠心力で投げ出され、却って本線を塞いでしまうという弱点を孕んでいた。

その弱点は、三河島事故や六軒事故といったさらなる悲劇の発生により明るみとなる