海に眠るダイヤモンドのあらすじ
いづみ(宮本信子)は玲央(神木隆之介)に、鉄平(神木・2役)とリナ(池田エライザ)が突如姿を消した“あの夜”のことを語り始める。誠の通院のために度々長崎へ渡っていた鉄平とリナは、その裏で誰にも言えない秘密を共有していた。そんな中、鉄平は朝子(杉咲花)と会う約束をするが、時間になっても鉄平が現れない。
端島で石炭が採れなくなって4カ月が経過し、炭鉱では新たな坑道の試掘が進められていた。暗い雰囲気が島全体を覆う中、鉄平(神木隆之介)と朝子(杉咲花)は再び石炭が採れたら一緒になることを誓い合う。そんな時、リナ(池田エライザ)の息子・誠が原因不明の病になり、鉄平とリナは誠を長崎の病院へ連れて行く。
1964(昭和39)年、荒木家では進平(斎藤工)とリナ(池田エライザ)の息子が一歳に成長。また、賢将(清水尋也)と百合子(土屋太鳳)も結婚1周年を迎えるなど、周囲に幸せムードが漂う中、鉄平(神木隆之介)と朝子(杉咲花)もまた秘密の交際を始めていた。そんなある日、鉱山の坑内で一平(國村隼)が作業している中、ガス爆発による火災が発生する。
いづみ(宮本信子)の家に、DNA鑑定の結果が到着。いづみと玲央(神木隆之介)に血縁関係があるのか明らかになる。1958(昭和33)年、「全日本炭鉱労働組合」の意向に従い、一平(國村隼)ら鉱員は、期末手当の賃上げを求める“部分ストライキ”を行なおうとしていた。しかし、鉄平(神木隆之介)たち鷹羽鉱業側は、鉱山のロックアウトを実施する。