こんにちは、CTO歴も丸9年以上になりました @makoga です。
Podcastや勉強会で話をしたときに好評だったので、今回は私が面接時に見ているポイントを書きます。
※この文章の元ネタは2016年1月に社内に公開したものです。
面接時に見ているポイント
3行まとめ
- 事実と意見を分けて説明できるか
- 実際の課題を解決しようとしているか
- 技術をどう理解しているか
この文章の目的
30分から1時間の面接で一緒に働きたいかを判断するのは難しいことです。私も経験を積んで学んできました。 まだ経験が浅い面接官に私が実践していることを伝えることでVOYAGE GROUP全体の判断の精度を上げていくのが目的です。
事実と意見を分けて説明できるか
圧倒的にこれは重要。これができない人はかなり厳しい。
- 関わったプロジェクトのなかで、自身が一番活躍できたと思うプロジェクトについて聞く
- 学生の場合は1人で個人的に作ったものでもいい
- まずは事実を聞く
- 質問の例
- 「そのプロジェクトの目的、体制、使っている技術、あなたの役割、結果について教えてください。まずは事実だけを説明お願いします。」
- ここで事実と意見を混ぜて話す人が少なからずいた
- 事実と意見が混ざっているときは「意見はのちほど聞きますので、まずは事実だけを説明ください」のように促す
- 勘のいい人はすぐ気づくが、人によっては何を指摘されたか理解できない人も・・・
- 質問の例
- 事実を元に意見を聞く
- 質問の例
- 「そのプロジェクトでよかった点はどんなことですか?」
- 「いまふりかえるとどんな課題があったと思いますか?」
- 「次のプロジェクトで活かせることは何かありますか?」
- ここで自分の意見が全然出てこない人も・・・
- 質問の例
※事実と意見を分けて説明するのがうまい人が書いた障害報告書は読みやすい
実際の課題を解決しようとしているか
- 現在関わっているプロジェクトの課題を聞く
- 質問の例
- 「どんな課題がありますか?」
- 「その課題を解決しないと何が達成できないのでしょうか?」
- 「その課題を解決しないと誰が困りますか?」
- 質問の例
- その課題を解決するために何をどのように進めているのかを聞く
- いまやってることが実現されると本当に課題が解決されるのか
- 質問の例
- 「いまやっていることは課題解決と直結していますか?」
- 「自分だけが嬉しいのではなく、プロジェクトの課題が解決されますか?」
- 質問の例
- 解決されるまでのステップをできるだけ小さくしようとしているか、いきなり大きな話だけしていないか
- 質問の例
- 「ですよねー、技術的負債を返済したいですよね。とはいえいきなり全部を返済できないと思うのですが、最初のステップはどう進めますか?その最初のステップが完了したときに得られる効果は?」
- 質問の例
- 他のプロジェクトでうまくやっているやり方をそのまま持ってこようとしていないか、現在の環境にフィットさせるような工夫をしているか
- 質問の例
- 「他のプロジェクトでやってるそのやり方はよさそうですね。とはいえそのまま持ってくるのって難しいですよね。いまのプロジェクトと他のプロジェクトの違いってどの辺りでしょうか?その違いを踏まえて持ってくる時に気をつけてることってありますか?」
- 質問の例
- いまやってることが実現されると本当に課題が解決されるのか
技術をどう理解しているか
- 関わったプロジェクトで使った技術を聞き、それらの理解のしかたを確認する
- プログラミング言語、OS、DBMS、フレームワーク、ミドルウェア、etc
- 質問の例
- 「どの技術が好きですか? どんなところが好きですか?」
- 「その技術を選定した理由を教えてください」
- 「その技術はどんな要件に合ってると思いますか?」
- 実際のプロジェクトで導入してみたい技術を聞く
- 質問の例
- 「なぜ導入したいのですか?」
- 「導入前に影響の少ない環境で試してみましたか?」
- 「試した結果どうでした?」
- 質問の例
編集後記
社内に下書きを公開したところ『この公開によって「面接対策される」みたいな懸念ってありますか?』と聞かれたので、『対策してきて、しっかりした受け答えができる人が応募してくれるのはウェルカムです!』と返答しました。