Repro Tech Meetup #9 – Webパフォーマンス を開催しました

こんにちは、Repro Booster開発責任者のEdward Fox(edwardkenfox)です。12月13日に開催された Repro Tech Meetup #9 のイベントレポートをお届けします。

今年の3月には「Deep Dive into Browsers」というテーマで開催した Repro Tech Meetup ですが、今回はもう少しテーマを広げ「Webパフォーマンス」という括りにしてみました。テーマの裾野が広くなったことも手伝ってか、前回のイベントと比較すると参加者が倍近くまで増え、約30名の皆さんにご参加いただきました。規模が拡大した一方で、熱量の高い発表や質疑応答が次々と展開され、予定していた懇親会の時間を短縮せざるを得ないほど濃密な会となりました。本記事では、その熱いイベントの内容を振り返ります。

前回のイベントについては Repro Tech Meetup #8 – Deep Dive into Browsers を開催しました をご覧ください。

発表1. 103 Early Hints by Tatsuki Sugiura (sugi)

Repro Boosterの開発を担当するSugiuraさんが、HTTPステータスコード「103 Early Hints」の概要および課題と応用について解説しました。Early Hintsを活用することで、ページ表示速度の改善が期待できる場面や、実際の適用例についての詳しい説明がありました。

発表2. CLSの基本のき by Ryoma Shindo (RyomaShindo)

同じくRepro Boosterの開発を担当するShindoさんからは、Core Web Vitalsの1つであるCLS(Cumulative Layout Shift)について解説がありました。CLSがサイトの利用体験に与える影響や、具体的な改善方法についての実例が共有され、ユーザー体験の改善を考える上で非常に有益な内容でした。

発表3. ウェブフォントとパフォーマンス by Masataka Yakura (myakura)

ウェブフォントが潜在的に抱えるパフォーマンスの課題や適切な使い方について、Yakuraさんが深掘りしました。特に、フォントロード時のパフォーマンス最適化や、使い方の工夫についての説明が印象的でした。ざっくりと「ウェブフォントはパフォーマンスに良くない」という理解だけに止めず、歴史的な流れや構造的な課題についても解説があり、ウェブフォントをめぐる状況を俯瞰できました。

発表資料: ウェブフォントとパフォーマンス

発表4. CDNとうまく付き合う(運用と障害) by Shohei Tanaka (xcir)

Tanakaさんからは、CDNの運用における課題や、障害時の対応方法について語る発表がありました。インフラエンジニアの視点から、現場での具体例や実践的な知見が豊富に盛り込まれていました。キャッシュタグを利用した効率的なキャッシュ戦略の設計は、弊社でも取り入れたいと思いました。

発表資料: CDNとうまく付き合う

発表5. LT: パフォーマンスを上げる「UXライティング」 by 永井一二三 (nagaikazufumi)

永井さんからは、UXライティングがWebパフォーマンスに与える影響について短いながらも濃密な発表がありました。ユーザー目線に立った言葉選びが、実はサイト利用における速度(パフォーマンス)にもつながるという興味深い内容でした。

おわりに

今回のRepro Tech Meetupでは、Webパフォーマンスという広範なテーマについて、それぞれの分野に精通した登壇者たちが深い知見を共有してくださいました。参加者からも「学びが多かった」「すぐに実務に活かせそう」といった好評の声が寄せられています。今後も定期的にMeetupを開催し、Webパフォーマンスに関して盛り上げていければと考えています。

最後に、Repro Boosterでは開発者を採用しています。「タグを入れる」だけでサイトを速くするRepro Boosterの技術に興味を持っていただけた方は、ぜひ気軽にご連絡ください。

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