はじめに
エブリーの羽馬(https://twitter.com/naoki_haba)です。
2024年10月17日に開催された Vue Fes Japan 2024 Pre LT Party にて「unplugin-vue-routerで実現するNuxt風ファイルベースルーティング」というテーマで登壇させていただきました。
この記事では、unplugin-vue-router の魅力と発表で伝えたかったポイントについて共有します。
イベント概要
Vue Fes Japan 2024に先立って開催された事前LTイベントでは、Vue.js に関する様々なトピックについて、短時間で濃密な情報共有が行われました。
発表のハイライト
発表では、Vue.js プロジェクトでよく直面する以下のような課題に対する解決策として、unplugin-vue-router を紹介させていただきました:
- 😓 route.js(ts) の肥大化による管理の複雑化
- 🔁 ページ追加時の煩わしい反復作業
- 🤔 Nuxt を使わずにファイルベースルーティングを実現したいニーズ
主要な説明ポイント
型安全性の実現
- ルート名とパスの自動補完
- パラメータの型チェック
- 存在しないルートの即時検出
ファイルベースルーティングの利点
- ファイル構造による直感的なルート管理
- ネストされたレイアウトの自然なサポート
- 動的ルートの簡単な定義
データローダーの可能性
- ルート単位でのデータプリフェッチ
- コンポーネントとデータ取得ロジックの分離
導入のメリット
unplugin-vue-router の導入により、以下のような効果が期待できます:
📈 開発効率の向上
- ルーティング設定の自動化
- 手動設定の手間を大幅に削減
🧠 認知負荷の軽減
- ファイル構造に集中するだけでOK
- 複雑なルーティングロジックから解放
🔧 柔軟性の向上
- Vue.js プロジェクトでファイルベースルーティングを実現
- Nuxt ライクな機能を単体のVue.jsアプリケーションで実現
注意点
発表では、以下の注意点についても触れさせていただきました:
⚠ 安定性と実験的機能
- 型付きルーティングとファイルベースルーティングは安定
- データローダーなどの実験的APIは将来変更の可能性あり
⚠ SSRサポート
- 現時点でSSR(サーバーサイドレンダリング)はサポートされていない
まとめ
Vue Fes Japan 2024 Pre LT Partyでの発表を通じて、unplugin-vue-routerの主要な機能と活用方法について共有させていただきました。Vue.jsプロジェクトの開発効率を向上させるための選択肢として、ぜひ検討いただければ幸いです。
また、10月30日のアフターイベントでも登壇させていただきますので、そちらもぜひご覧ください。