「みんなー、給食は残さず食べましょうね☆」
「せんせい、ぼく、ぎゅうにゅうのめないの」 「あら、どうして?」 「『あなふぃらきしー』だっておかあさんにいわれたもん」 「好き嫌いはダメよ。ほら、がんばって!」 ——がんばれば、どんなことでもできると思っていた、あの日。 「みんなー、手をつないでいっせいにゴールしましょう☆」 「あっ!」 バターン。 「あっ!」 「あっ!」 バタバタバタ。 「あーあーあー」 ——びりになるより怖いことを知った、あの日。 「ほら、みかんひとくちで食べれるぜー。あぐ」 「てぃらりーん、鼻から牛乳〜」 「ぐはっ…」 「ああっ!」 ピーポーピーポー ——笑顔よりも大切な何かを学んだ、あの日。 目を閉じれば思い出す。 なつかしく、かけがえのない日々…。 「…そんな映画を撮るのが夢なんだ」 「キミ、小学校嫌いだったでしょ」 「えぇー! どうして!?」
by tatsuki-s
| 2004-06-10 00:59
| Anecdote/Pun(小噺・ネタ)
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