コロナ関係で観劇はがっくり減った。家を出にくい雰囲気になっているのもあり、ほかの用事とからめて第二部が行きやすい昨今。
仁左衛門の知盛が一世一代とのことで見なくては、と思いつつも迷っていた。
しかし第三部が関係者のコロナ陽性で休演になったことが最終的に背中を押す形となって見に行った。
崖を見上げたかったので一階前方の上手の席にしてみた。
観劇姿勢は苦しかったが、奥行き方面の位置関係が新鮮だし、役者が立体的にうつくしく見えた。
死角もあるかわりに見えない部分もちょっとみえるとか。
歌舞伎っていいなあ、すごいなあ、立派だなあきれいだなあ。。
天皇に「あだに思うな」と言われてハッと表情が変わる顔をほぼ正面から見た。
枯れ感はまったくなく、血と涙がしたたる知盛だった。
ラストが近づくにつれて鎧の中の細くてきれいな孝夫さんがむき出しになってくるように感じた。
まあ長年休眠状態のブログをひっぱりだして書くほどのことでした。
一、春調娘七種(はるのしらべむすめななくさ)
曽我十郎 梅枝
静御前 千之助
曽我五郎 萬太郎
二、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
渡海屋
大物浦
片岡仁左衛門一世一代にて相勤め申し候
渡海屋銀平実は新中納言知盛 仁左衛門
源義経 時蔵
女房お柳実は典侍の局 孝太郎
入江丹蔵 隼人
銀平娘お安実は安徳帝 小川大晴
相模五郎 又五郎
武蔵坊弁慶 左團次