タケルンバ卿ブログ

世界の片隅でだらだら生きる貴族の徒然帳

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2021年最新版ボージョレ・ヌーヴォー字面だけ格付け

 待ってましたか? 待ってませんでしたか? 今年も皆様にこの記事をお届けする季節がやってまいりました。ボージョレ・ヌーヴォーでございますよ、奥様。

 今年も日本に続々到着。11月18日の解禁を待つばかりとなっております。さて、肝心要のお味のほうですが、このような評価になっております。

採れたてのいちごやチェリーに、そのままかじりついたような味わい

ANA便で2021年ボジョレー・ヌーボー初荷到着。「採れたてのいちごにかじりついたような味わい」 - トラベル Watch

 出た、果実喩えバージョン。ここ数年続いているおなじみのやつ。

  • 1995年「ここ数年で一番出来が良い」
  • 1996年「10年に一度の逸品」
  • 1997年「1976年以来の品質」
  • 1998年「10年に一度の当たり年」
  • 1999年「品質は昨年より良い」
  • 2000年「出来は上々で申し分の無い仕上がり」
  • 2001年「ここ10年で最高」
  • 2002年「過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄え」「1995年以来の出来」
  • 2003年「100年に一度の出来」「近年にない良い出来」
  • 2004年「香りが強く中々の出来栄え」
  • 2005年「ここ数年で最高」
  • 2006年「昨年同様良い出来栄え」
  • 2007年「柔らかく果実味が豊かで上質な味わい」
  • 2008年「豊かな果実味と程よい酸味が調和した味」
  • 2009年「50年に一度の出来栄え」
  • 2010年「新酒の典型のようなみずみずしさ」
  • 2011年「50年に一度の当たり年」「05å¹´ã‚„09年産に匹敵する仕上がり」
  • 2012年「糖度と酸度のバランスが良く、フルーティーな味わい」
  • 2013年「例年よりもフレッシュな味わい」
  • 2014年「フレッシュで華やかな香り」「果実味豊かな味わい」
  • 2015年「今世紀でもっとも良い出来」「豊かで、しっかりとして完璧なバランス」
  • 2016年「採れたての果実を口の中で頬張ったかのような、みずみずしい仕上がり」
  • 2017年「甘みが凝縮され、まろやかな味わい」
  • 2018年「イチゴやブルーベリーを思わせるような香りを持ち、爽やかで滑らかな味わい」
  • 2019年「イチゴやラズベリーを思わせる、ピュアでフレッシュな香り」「味わいは滑らかで、エレガント」
  • 2020年「ブラックチェリーのような完熟した黒い果実の香りとともに、心地よい余韻が残る芳醇な味わい」
  • 2021年「採れたてのいちごやチェリーに、そのままかじりついたような味わい」←New!!

 例年この記事をご覧の皆様はご存知かと思いますが、「果実感や『採れたて』などでフレッシュ感を強調する場合は薄い」の法則発動であります。果実喩えシリーズ2018年から4年連続かよ。

 「字面だけ格付け」を更新すると、このようになります。

2021年版ボージョレ・ヌーヴォー字面だけ格付け

  • 1.2015年「今世紀でもっとも良い出来」「豊かで、しっかりとして完璧なバランス」
  • 2.2005年「ここ数年で最高」
  • 3.2006年「昨年同様良い出来栄え」
  • 4.2003年「100年に一度の出来」「近年にない良い出来」
  • 5.2011年「50年に一度の当たり年」「05å¹´ã‚„09年産に匹敵する仕上がり」
  • 6.2009年「50年に一度の出来栄え」
  • 7.2002年「過去10年で最高と言われた01年を上回る出来栄え」「1995年以来の出来」
  • 8.2001年「ここ10年で最高」
  • 9.1999年「品質は昨年より良い」
  • 10.1998年「10年に一度の当たり年」
  • 11.1996年「10年に一度の逸品」
  • 12.1997年「1976年以来の品質」
  • 13.1995年「ここ数年で一番出来が良い」
  • 14.2000年「出来は上々で申し分の無い仕上がり」
  • 15.2007年「柔らかく果実味が豊かで上質な味わい」
  • 16.2020年「ブラックチェリーのような完熟した黒い果実の香りとともに、心地よい余韻が残る芳醇な味わい」
  • 17.2012年「糖度と酸度のバランスが良く、フルーティーな味わい」
  • 18.2008年「豊かな果実味と程よい酸味が調和した味」
  • 19.2017年「甘みが凝縮され、まろやかな味わい」
  • 20.2014年「フレッシュで華やかな香り」「果実味豊かな味わい」
  • 21.2019年「イチゴやラズベリーを思わせる、ピュアでフレッシュな香り」「味わいは滑らかで、エレガント」
  • 22.2018年「イチゴやブルーベリーを思わせるような香りを持ち、爽やかで滑らかな味わい」
  • 23.2021年「採れたてのいちごやチェリーに、そのままかじりついたような味わい」←New!!
  • 24.2004年「香りが強く中々の出来栄え」
  • 25.2013年「例年よりもフレッシュな味わい」
  • 26.2010年「新酒の典型のようなみずみずしさ」
  • 27.2016年「採れたての果実を口の中で頬張ったかのような、みずみずしい仕上がり」

 2021年は23位にランクイン。果実喩えシリーズの中では「滑らか」などの味の言及がなく、ここ4年間の評価の中では下。とはいえ喩えがなんにもないシリーズよりは上というところで、この23位という評価になりました。

 ここ数年は非常に落ち着きのある評価が続いており、かつてのインフレが懐かしい気分ですら起きております。ワインの評価にデフレの波が……。

 それでは来年もまたこの記事でお会いしましょう。良いワインで、良い人生を。今年のボージョレ・ヌーヴォーは11月18日解禁です。