
【竹富島=竹富】厚生労働省主催の「第6回健康寿命をのばそう!アワード」で、竹富町竹富島の竹富診療所(石橋興介所長)がこのほど、最高賞の厚生労働大臣最優秀賞を受賞した。石橋所長らが20日、受賞報告で竹富町役場を訪れ「島民一体となった取り組みが評価された。健康モデル地区としてアピールしたい」と抱負を語った。沖縄県内の団体が最高賞を受賞したのは初めて。
厚労省は健康寿命の延伸を図るため国民運動「スマート・ライフ・プロジェクト」を進めており、同アワードはその一環として生活習慣病予防の啓発のため実施されている。今回は全国から70件の応募があった。
竹富診療所は、生活習慣病割合が高く、受診率も低い島内の状況の改善を図るため、町役場や公民館などと連携して「ぱいぬ島健康プラン21in竹富島」を策定。ウオーキング会を毎週実施したり、映像に合わせて運動を行えるコンテンツを診療所に導入したりして運動しやすい環境づくりに取り組んだ。健康づくりの取り組みの浸透を図るため、医療講話や食生活改善推進員養成講座の開催なども行ってきた。
受賞報告を受けた西大舛高旬町長は「小さな地域でもできることがあることを示してくれた。他の地域にも広げていければ」と受賞を喜んだ。
また、全国健康保険協会(協会けんぽ)沖縄支部が、加盟事業所への生活習慣病予防「福寿うちな~運動」を進めた健康づくりプログラムで厚労省保険局長優良賞を受賞した。宮里博史支部長は「企業とコラボした取り組みが評価され、大変うれしい。今後も連携して健康づくりに取り組んでいきたい」としている。