首相が9年ぶりにメーデー出席 「賃上げは結婚、子育ての希望」

岸田政権

里見稔
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 岸田文雄首相は29日、東京都渋谷区代々木公園で開かれた第94回メーデー中央大会に出席した。労働組合の中央組織・連合が主催で、首相の出席は2014年の安倍晋三氏以来、9年ぶり。首相は「今年の春闘は30年ぶりの賃上げ水準となっており、力強いうねりが生まれている。このうねりを地方へ、そして中小企業へ広げるべく全力を尽くす」などと述べた。

 首相は、約4分間のあいさつの冒頭、賃上げを最重要課題と位置づけているとしたうえで、「賃上げの機運を盛り上げたいという思いで本日参加させていただいた」と強調。「賃上げは若い方々にとって、結婚、子供、子育ての希望をかなえるためにも重要な課題だ。賃金が増え、子供が増える。そんな社会を次の世代に引き継いでいきたい」と語った。

 また、5月8日から新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけを季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に引き下げることに触れ、「外国人旅行者数は回復傾向にある。海外からの新たなビジネスチャンスを拡大し、我が国全体の投資を拡大させ、さらなる経済成長につなげる」ともアピールした。

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